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『サパにて』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション10
¥1,320
【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション10 『サパにて』 時代に翻弄され癒しがたい傷を互いに負わせたまま、二人の間に時が流れた。 一年に一度、タブーを超えた愛が許されるベトナムのラブマーケットを舞台に描かれる、愛の行く末。 「僕はこれから何を待って、どんな力で生きていけばいいのだろう」 原題<사파에서> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 83頁 パ ン ・ヒ ョ ン ソ ク(邦玄碩) 1961年蔚山生まれ。 中央大学と同大学院を卒業し、現在は母校の文芸創作科の教授。 1988年のデビュー以来、韓国現代史の激動の瞬間やその時代を生きる人々の様子を個性的な文章で描いてきた。 短編集『明日を開く家』『ロブスターを食べる時間』や長編『十年間』『彼らが私の名を呼んだ時』『あなたの左側』などがある。 申東曄文学賞、黄順元文学賞、呉永壽文学賞などを受賞した。 *パン・ヒョンソク作家から日本の読者のみなさんへ 動画メッセージ 翻訳:きむ ふな 韓国生まれ。韓国の誠信女子大学、同大学院を卒業し、専修大学日本文学科で博士号を取得。 日韓の文学作品の紹介と翻訳に携わっている。 翻訳書にハン・ガン『菜食主義者』、キム・エラン『どきどき僕の人生』、キム・ヨンス『ワンダーボーイ』、ピョン・ヘヨン『アオイガーデン』、チョン・ミギョン『夜よ、ひらけ』(以上クオン)、 孔枝泳『愛のあとにくるもの』(幻冬舎)、津島佑子・申京淑『山のある家 井戸のある家—東京ソウル往復書簡』(集英社)など。 著書に『在日朝鮮人女性文学論』(作品社)がある。 韓国語訳書の津島佑子『笑いオオカミ』にて板雨翻訳賞を受賞。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book
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『私たち皆のチョン・グィボ』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション09
¥1,320
【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション09 『私たち皆のチョン・グィボ』 「無名のまま、死後にその名を知られるようになった画家チョン・グィボ(鄭貴寶 1972~2013)の人生は驚くほど平坦なものだった。私は美術専門のとある出版社から急ぎの依頼を受け、画集を兼ねた評伝の執筆に取りかかったが、特筆に値することのない彼の経歴に頭を悩ませていた」 伝説化された画家の足跡をたどって取材を重ねるうちに、「私」は不思議な世界に迷い込むーー。 *第 8 回金裕貞文学賞受賞作(2014年) 原題<우리 모두의 정귀보> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 96頁 イ・ジャンウク(李章旭) 1969 年、ソウル生まれ。高麗大学ロシア語ロシア文学科および同大学院を卒業。 1994 年「現代文学」に詩を発表して文壇デビューを果たす。 2005年に出版された長編小説『カルロの愉快な悪魔たち』を皮切りに数々の小説を発表し、2011年に短編小説「イヴァン・メンシュコフの踊る部屋」で第2回若手作家賞本賞を、2014年に本作「私たち皆のチョン・グィボ」で第 8 回金裕貞文学賞を受賞。 また、2016 年には詩集『永遠ではないので可能な』で第24 回大山文学賞(詩部門)を受賞した。 現在は詩と小説両方の創作活動を行うとともに、東国大学文芸創作科の教授や「創作と批評」の編集委員も務めている。 翻訳:五十嵐真希(いがらしまき) 東京生まれ。早稲田大学卒業後、法律事務所に勤務。 訳書に『豊渓里 北朝鮮核実験場 死の情景』(徳間書店)、 『満州夫人』(かんよう出版)、『韓国、朝鮮の知を読む』、 『朝鮮の女性(1392-1945)—身体、言語、心性』(以上クオン、共訳)、 『銭の戦争』(竹書房、共訳)などがある。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book
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『私の生のアリバイ』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション08
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【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション08 『私の生のアリバイ』 「私は知らない。本当に、私がテリムについて知っていることはそれほど多くない。 そして、私はテリムを知っている」 80年代の光州をともに過ごした旧友をめぐる4つの陳述。 社会から疎外された人々の姿と貧困の問題を見つめ続けたコン・ソノクが描く、様々なかたちの「愛」の有無。 原題<내 생의 알리바이> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 90頁 著者:コン・ソノク(孔善玉) 1963 年、全羅南道生まれ。 1991 年『創作と批評』に中篇が掲載され、作家活動を開始。 申東曄文学賞 (1995年)、今日の若い芸術家賞(2004年)、今年の芸術賞(2005年)、萬海文学賞(2009年)などを受賞している。 本作も収録されている『私の生のアリバイ』のほか、小説集に『咲けよ水仙』、『素敵な一生』、『明るい夜道』、長編小説に『流浪家族』、『私が一番きれいだった時』、『花のような時代』などがある。 最新作の『ウンジュの映画』(2019年)は韓国日報文学賞の候補作に選ばれた。 翻訳:カン・バンファ(姜芳華) 岡山県倉敷市生まれ。高麗大学文芸創作科博士課程修了。 韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。翻訳・日本語講師。 邦訳書にチョン・ユジョン『七年の夜』(書肆侃侃房)、同『種の起源』(早川書房)、ピョン・ヘヨン『ホール』、ペク・スリン『惨憺たる光』(書肆侃侃房)などがある。 韓訳書に五味太郎『正しい暮し方読本』、古田足日『ロボット・カミイ』、岸本進一『はるになたらいく』など児童書多数。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book
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『静かな事件』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 07
¥1,320
【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 07 『静かな事件』 あれが私の人生の決定的な場面だったのではないだろうか―― ソウルの再開発地区で過ごした少女時代を回想しつつ、忘れかけていた出来事や当時は気付けなかった感情をそっと取り出し、静かに見守る繊細な物語。 原題<고요한 사건> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 82頁 著者:ペク・スリン(白秀麟) 1982 年仁川生まれ。 延世大学仏文科卒業後、西江大学大学院を経てリヨン第2大学仏文科博士課程修了。 2011 年に短編「嘘の練習」が京郷新聞の新春文藝に選ばれ文壇デビュー。 本作で2017 年に第8 回若い作家賞を受賞しているほか、 2018 年に「夏のヴィラ」で第8 回文知文学賞、 「親愛なる、親愛なる」で第2回李海朝文学賞などを受賞している。 邦訳に『惨憺たる光』(カン・バンファ訳、書肆侃侃房刊)がある。 翻訳:李聖和 1984 年大阪生まれ。 関西大学法学部卒業後、社会人経験を経て韓国へ留学し 韓国外国語大学通訳翻訳大学院修士課程(韓日科・国際会議通訳専攻)修了。 現在は企業内にて通訳・翻訳業務に従事。 韓国文学翻訳院翻訳アカデミー特別課程修了。 第2 回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて本作「静かな事件」で最優秀賞受賞。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book
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『宣陵散策』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション06
¥1,320
【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション06 『宣陵散策』 先輩から頼まれたアルバイトとして、自閉症の青年ハン・ドゥウンの世話を一日引き受けることになった主人公。 ハン・ドゥウンの行動に戸惑いながらも一緒に宣陵公園を散策していくうちに、二人の関係にも少しずつ変化が見られ……。 シンプルな文体ながら静かで深い余韻を残す短編。 原題<선릉 산책> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 102頁 著者:チョン・ヨンジュン(鄭容俊) 1981年光州生まれ。 朝鮮大学校ロシア語学科卒業後、同大学大学院文芸創作学科修了。 2009 年に短編「グッドナイト、オブロー」が雑誌『現代文学』に掲載され文壇デビュー。 2011年に短編「トトト、ト」で第2回若い作家賞を、 2016年に「宣陵散策」で第16 回黄順元文学賞を受賞した。 現在はソウル芸術大学文芸創作科で教鞭を取っている。 翻訳:藤田麗子 福岡県福岡市生まれ。 中央大学文学部社会学科卒業後、実用書、雑誌、医学書などの 編集部を経て、2009 年よりフリーライターに。 韓国文学翻訳院翻訳アカデミー特別課程第10 期修了。 第2 回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて 本作「宣陵散策」で最優秀賞受賞。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book
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『原州通信』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 05
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【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 05 ぼくの家の近くに作家の朴景利先生が引っ越してきた。先生との関係を大げさに言いふらしたことがきっかけで、思わぬ役回りがぼくのもとに――。 文学界の異端児イ・ギホによる、ユーモアとウィットにあふれる作品。 原題<원주통신> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 86頁 著者:イ・ギホ( 李起昊) 1972年、江原道原州市生まれ。 明知大学大学院で博士課程を修了。 1999年『現代文学』に短編「バニー」が掲載され文壇デビュー。 その後2010 年に李孝石文学賞、2013年に金承鈺文学賞、2014年に韓国日報文学賞、2017年に黄順元文学賞を受賞。 現職は、光州大学文芸創作科教授。 最新作に『モギャン面放火事件顚末記—ヨブ記43 章』(現代文学)がある。 翻訳:清水知佐子 和歌山生まれ。 大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)朝鮮語学科卒業。 在学中に延世大学韓国語学堂に留学。 読売新聞大阪本社に勤務した後、ライターとして活動。 訳書に『完全版 土地』2 巻・5 巻(クオン)、共訳に『朝鮮の女性(1392 — 1945)—身体、言語、心性』(クオン)、『銭の戦争』(竹書房)がある。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book
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『あの夏の修辞法』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 04
¥1,320
【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 04 非情な現代都市に生きる人間の日常の裏面を、冷徹な観察者の目線で細密に描写するハ・ソンナンが、本格的な都市化へと向かう70年代初頭の韓国の姿を、自らの分身とも思える少女の目を通して描き出した作品。 原題<그 여름의 수사> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 89頁 著者:ハ・ソンナン( 河成蘭) 1967 年、ソウル生まれ。 ソウル芸術大学文芸創作科卒業。 1996年『ソウル新聞』新春文芸に短編「草」が選ばれ文壇デビュー。 以降、「かびの花」で東仁文学賞(1999年)、本作「あの夏の修辞法」で李箱文学賞優秀賞(2008年)、「カレー・オン・ザ・ボーダー」で黄順元文学賞(2013 年)等を受賞した。 既訳に「隣の家の女」(『6 stories—現代韓国女性作家短編』所収、集英社)、 「嬉しや、救世主のおでましだ」(『いま、私たちの隣りに誰がいるのか』所収、作品社)、「かびの花」(『現代韓国短篇選 上』所収、岩波書店)、「ハエ」(『韓国女性作家短編選』所収、穂高書店)がある。 翻訳:牧瀨暁子 1946 年東京生まれ。 1970 年〜現代語学塾などで朝鮮語を学ぶ。 2002年韓国に留学し、ソウル大学言語教育院、及び延世大学大学院(国語国文科碩士課程、2 年中退)で学ぶ。 訳書に朴泰遠『川辺の風景』(作品社)、『鄭喜成詩選集 詩を探し求めて』(藤原書店)、『韓国語対訳叢書3 伝記篇 黄真伊・柳寛順』(高麗書林)、共訳書に『現代朝鮮文学選2』(創土社)がある。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book
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『遠足』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 03
¥1,320
【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 03 生意気盛りの息子とおしゃまな娘。海外出張に忙しい夫としっかり者の妻、そして妻の母。 一見満ち足りてみえつつも日々のいらだちや明日への不安と静かに戦う、何気ない日常の一片に眼差しをむけたホームドラマ。 原題<소풍> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 82頁 著者:チョン・ソンテ( 全成太) 19 6 9年、全羅南道高興郡生まれ。 中央大学文芸創作学科および同大学院修了。 1994年、農村の若者の半日を風刺的な筆致で描いた短編「鶏追い」で実践文学新人賞を受賞し文壇デビュー。 その作品は金裕貞と蔡萬植、李文求の文体を受け継いでいるとも評され、中学・高校の教科書にも掲載されている。短編集『狼』で蔡萬植文学賞と無影文学賞をダブル受賞したほか、本作「遠足」を収めた短編集『二度の自画像』で李孝石文学賞を受賞した。 2017年には『狼』の英訳がアメリカで刊行されている。 翻訳:小山内園子 19 6 9年生まれ。東北大学教育学部卒業。 N H K報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。 訳書に姜仁淑『韓国の自然主義文学—韓日仏の比較研究から』(クオン)、キム・シンフェ『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』(竹書房)、リュ・ジョンフン他『北朝鮮 おどろきの大転換』(共訳、河出書房新社)がある。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book
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『風船を買った』韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 02
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【内容】 韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション 02 哲学研究者であるものの現実に馴染めない「わたし」とパニック障害を抱える青年J。不安や苦しみを抱きかかえつつ他者や自分自身との和解に至る過程を描いた作品。 原題<풍선을 샀어> 【仕様】 判型:12 x 0.8 x 16.8 cm 109頁 著者:チョ・ギョンナン( 趙京蘭) 1969 年、ソウル生まれ。 1996 年、東亜日報新春文芸に短編小説「仏蘭西眼鏡店」が入選し、創作活動を始めた。 本作品を表題作とする短編集『風船を買った』で東仁文学賞を受賞したほか、文学トンネ新人作家賞、今日の若い芸術家賞、現代文学賞などを受賞している。 主な作品として短編集『仏蘭西眼鏡店』、『わたしの赤紫色のソファ』、『象を探して』、長編小説『家族の起源』、『私たちは会ったことがある』、『舌』。エッセイに『百貨店』、『趙京蘭のワニの話』など。 既訳に「ちょっとした日々の記録」(『6 stories—現代韓国女性作家短編』集英社刊所収)、「同時に」(『いま、私たちの隣りに誰がいるのか』作品社刊所収)がある。 翻訳:呉永雅( オ・ヨンア) 1973年、静岡生まれ。慶応義塾大学卒業。 梨花女子大通訳翻訳大学院博士課程修了。 2007年、第7 回韓国文学翻訳新人賞受賞。 梨花女子大通訳翻訳大学院専任講師、韓国文学翻訳院アトリエ教授。 訳書にウン・ヒギョン『美しさが僕をさげすむ』、キム・ヨンス『世界の果て、彼女』(ともにクオン)がある。 【発行】 クオン http://www.cuon.jp/book