【内容紹介】
街外れの処刑場で晒し者になっている三人の絞死人。この世に未練を残す彼らは、魔女や鳥と過去を語らい、幽霊たちと共に尼僧を弄り、狂乱の限りに耽るのだが…。死者と妖魔が支配する夜の世界を描く怪作『絞首台の下で』を筆頭に、夜の眞實に目覚めた男が人々を死へと誘い、死んだはずの詩人が目覚め、夜の酒場が生死の境となる、鬼才ブウテの残酷戯曲を四篇収録。
世に知られた短篇小説の名手として森鴎外と堀口大學に賞賛された作家の百年ぶりの再紹介にして、象徴主義とデカダンスとグランギニョルの時代に並走した怪奇幻想作家ブウテの本邦初の作品集。
仏蘭西世紀末残酷譚の第一人者であり、サキからトポール、筒井康隆への系譜に連なる黒い笑いの達人でもある鬼才が、世の良識と人間愛を踏み躙る残酷劇と共に、令和の日本に蘇る!
【書誌情報】
1,900円
頁数:
判型:
爬虫類館出版局(@lizards_anthill)