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『翻訳文学紀行Ⅳ』
¥990
【内容】 ウィットに富んだ笑い話や、痛ましい悲劇、奇想天外なおとぎ話…… この世界は物語に溢れていて、モノリンガルな世界からのみでは到底見渡しきれない。帰郷した旅人が旅先での出来事を語るように、外国語の世界で発見したとびっきりの物語を皆様にお伝えする。それが、翻訳文学紀行の翻訳者たちの夢です。 翻訳文学同人の注目アンソロジーにして当店のベストセラー『翻訳文学紀行』の第4弾。 【発送方法】 発送は、日本郵便の「スマートレター」にて行います(ポストへの投函となります)。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ 【目次】 「南遊印象記」 張我軍 著/余玟欣 訳 台湾華語文学(台湾) 「浴室、身体、そしてエレガンス」[他二編]ミレナ・イェセンスカー 著/半田幸子 訳 チェコ語文学(チェコスロヴァキア) 「詩の貧困」 エティエンヌ・レロ 著/小松正道 訳 フランス語文学(カリブ海地域) 「二人のロノ」[抄訳](英語より重訳) ジャン・シャルロ 著/阪本佳郎 訳 ハワイ語文学(ハワイ) 「僕の妻の小説」 アカ・モルチラゼ 著/児島康宏 訳 ジョージア語文学(ジョージア) 【仕様】 文庫サイズ 182頁 発行:ことばのたび社 https://twitter.com/translaveller
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京都文学レジデンシー・ブッククラブ 6か月/毎月1冊(合計6冊) 2023年10月スタート
¥20,000
【サービス内容】 10月からスタートする「2023年度京都文学レジデンシー」 https://kyotowriters.org/residency-2023 の開催を記念して、毎月1冊(6カ月間)海外文学作品がお手元に届く選書サービスを開始します。 選者は、京都文学レジデンシー実行委員の下記6名です。 未知との本の出会いをどうかお楽しみください。 ※売上の一部をレジデンシーの活動資金に充てさせていただきます。 《選者》 吉田 恭子 (代表; 作家・翻訳家・立命館大学) 澤西 祐典 (作家・龍谷大学) 藤井 光 (翻訳家・東京大学) 河田 学(文学理論・創作教育研究・京都芸術大学) 江南 亜美子 (書評家・京都芸術大学) 森 慎一郎 (アメリカ文学者・京都大学准教授) 《京都文学レジデンシーとは?》 世界の作家・詩人・日本文学翻訳者が京都の街なかに長期滞在して構想・執筆に専念できる環境と、読者を含めた文学の担い手たちとの交流の場づくりを目指します。 https://kyotowriters.org/about 2023年度京都文学レジデンシー参加フェロー https://kyotowriters.org/residency-2023 【お申込み期間】 〜2023年9月30日(土) 第1回目(1冊目)の発送は2023年10月中旬に行います。 2回目以降も毎月中旬頃の発送を予定しております。 【お届けする本】 店主が選書した海外文学作品(3か月以内に発売したもの) 毎月1冊×6か月(合計6冊)+文芸誌『TRIVIUM』(発行:京都文学レジデンシー) 【お届けする商品の例】 1ヶ月目 … 単行本 1,980円(税込)+送料 350円(ネコポス) 2ヶ月目 … 単行本 2,420円(税込)+送料 350円(ネコポス) 3ヶ月目 … 単行本 2,750円(税込)+送料 350円(ネコポス) 4か月目 … 単行本 2,200円(税込)+送料 350円(ネコポス) 5か月目 … 単行本 2,860円(税込)+送料 350円(ネコポス) 6か月目 … 単行本 3,520円(税込)+送料 350円(ネコポス) 【特典】京都文学レジデンシー発行の文芸誌『TRIVIUM』(1,650円) https://cavabooks.thebase.in/items/60769254 商品代合計 17,380円(税込)+送料合計2,100円=19,480円 ※総額18,000円に近い合計金額の商品をお届けいたします。コース料金には、送料(実費)と選書料が含まれています。 【お知らせ事項】 ・お届けする商品は単行本を優先します(文庫や新書は基本的には除外)。 ・発売後3カ月以内の商品を優先して選書いたします。 ・商品は毎月中旬頃(10〜20日頃)に到着するように発送いたします。 ※数日前後する場合がございますのでご了承ください。 ・商品代に「送料×6か月分」と「選書料」も含まれています。 ・発送は国内に限ります ・すでにお持ちの商品が届いた場合でも原則として他の商品との交換には対応できかねますのでご了承ください。
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『翻訳文学紀行Ⅴ』
¥1,210
『翻訳文学紀行Ⅴ』 【内容】 ウィットに富んだ笑い話や、痛ましい悲劇、奇想天外なおとぎ話…… この世界は物語に溢れていて、モノリンガルな世界からのみでは到底見渡しきれない。帰郷した旅人が旅先での出来事を語るように、外国語の世界で発見したとびっきりの物語を皆様にお伝えする。それが、翻訳文学紀行の翻訳者たちの夢です。 翻訳文学同人の注目アンソロジーにして当店のベストセラー『翻訳文学紀行』の第5弾。 【発送方法】 発送は、日本郵便の「スマートレター」にて行います(ポストへの投函となります)。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ 【目次】 「バレンズィ」E・ケジラハビ=著/小野田風子=訳 スワヒリ語文学(タンザニア) 「文天祥詩選」文天祥=著/村田真由=訳 中国語文学(中国) 「ロンボ」[抄訳]エスター・キンスキー=著/中村峻太郎=訳 ドイツ語文学(イタリア) 「私はバリケードを築いていた」[抄訳]アンナ・シヴィルシェチンスカ=著/山本悠太朗=訳 ポーランド語文学(ポーランド) 「ベター・ライフ」ミハエラ・クレヴィソヴァー=著/家田恭=訳 チェコ語文学(チェコ) 【仕様】 文庫サイズ 発行:ことばのたび社 https://twitter.com/translaveller
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森下雨村『二重の影』(森下雨村少年少女探偵小説コレクション1)ヒラヤマ探偵文庫
¥800
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本巻には、佐川春風名義「幻の男」(『日本少年』大正13年1月号)と森下雨村名義「二重の影」(『少女倶楽部』大正12年1月号~4月号)の二作品が収録されている。「幻の男」は、江戸川乱歩「怪人二十面相」において博物館の館長に化けるトリックの元ネタになった作品であるといわれている。主人公の河合茂夫少年は、『日本少年』における雨村の少年探偵シリーズキャラクターである。掲載された『日本少年』大正13年1月号は、「少年努力成功号」という特集であるが、関東大震災後なので、肩の凝らない、少年探偵の成功物語を、雨村は描きたかったのだろう。今回、ようやく復刻することができた。 「二重の影」は、『少女倶楽部』創刊号から四ヶ月間連載された作品である。創刊号からの掲載なので、力のこもった作品になっている。ほぼ同時期に、雨村は『少年倶楽部』にも佐川春風名義で「少年探偵富士夫の冒険」を連載していた。雑誌の読者集団が異なるので、その書きぶりの違いに注目してほしい。 主人公、澤本美智子の目線にそって描かれた殺人事件は、『少女倶楽部』の読者達に寄り添い、共感しやすいものなっていた。そこには、生活に密着しながら、少しでも冒険を夢見る〈少女〉がいたのである。はたして「二重の影」の「二重」とは、いったい何を意味するのであろうか。 【書誌】 著者:森下雨村 判型:新書版 頁数:70頁 発行:2023年9月
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ウォーターズ著『ある刑事の冒険談』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,100
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本書は、Recollections of A Detective Police-Officer Second Series の全訳である。 ヒラヤマ探偵文庫既刊の『ある刑事の回想録』の続刊として、一八五九 年にロンドンのW.Kent社版から出版された。 ※『ある刑事の回想録』はこちら(在庫僅少)☟ https://cavabooks.thebase.in/items/68859897 一部では、シャーロック・ホームズ・シリーズが、初めての同一主人公 の連載読み切り短編探偵小説シリーズであり、そのおかげで人気を博すよ うになったとも言われているが、実際にはこのシリーズのように、すでに 連載読み切り短編という形式は存在していた。しかもチェンバース・エジ ンバラ・ジャーナルはコナン・ドイルの生まれ故郷エジンバラで発行され ていた雑誌なのだから、彼が子供の頃に手に取っていた可能性もある。 (もちろんコナン・ドイルは一八五九年生まれなので、もし読めたとして も古雑誌だったかもしれないが)。ただ毎月毎号掲載されたわけではな い。もっともそれくらいしかホームズ・シリーズとの差はない。われわれ が知らないだけであって、歴史は黙って繰り返されているのではないだろ うか。 【書誌】 著者:ウォーターズ 翻訳:平山雄一 判型:新書版 頁数:192頁 発行:2023年9月
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アジアを読む文芸誌『オフショア』第三号
¥1,650
「やすい」や「おいしい」ではない、一歩踏み込んだアジア。ウェブメディア「Offshore」が紙の雑誌としてリニューアルした、アジアを読む文芸誌『オフショア』の第三号。 『オフショア』第三号 四六判・並製本・176ページ・モノクロ ISBN 978-4-9912649-3-1 C0495 ¥1500E 定価(本体 1500 円+税) 発行 2023年8月22日 (農歴七月七日 七夕) 発送方法:スマートレター(追跡なし、ポスト投函) 2023年8月22日頃より順次発送いたします。 目次 ■武田力インタビュー「分断を越えるための演出術――俳優と民俗芸能の経験から」聞き手・構成:山本佳奈子 ■「芸術と力 ジョグジャカルタの知」金悠進 ■「私は如何にして心配するのを止めてマレーシアの生活を楽しむようになったか」友田とん ■連載・第三回「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係――1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として」『巻き起こった地下ラジオ旋風』和田敬 ■聞き書き・第三回「営業のさちよさん」檀上遼 ■「プンムルと追悼――演奏を通じた加害の歴史の語りなおし」齊藤聡 ■「わたしと、中国の幾つかのこと」長嶺亮子 表紙装画:胡 沁迪(フー・チンディ) ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩 === 「後ろを振り返りながら前を向く」。 日本における、日本以外のアジア地域の音楽・アート・カルチャーの受容は、グローバルな情報社会のおかげで何の垣根もなく進んでいます。過去の日本が行った植民地政策や侵略者としての歴史を忘却してしまったとしても、交流していけるのかもしれません。しかしオフショアは、カジュアルな交流のその一歩向こう側に踏み出して、日本とアジアの関係の適切な積み重ね方を探ります。
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先行販売&特典付き『大阪SFアンソロジー』
¥1,650
先行販売&特典付き『京都SFアンソロジー』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/77035205 【お知らせ】 ・特典として「蜂本みさ『せんねんまんねん』の冊子」が付きます。 ※「せんねんまんねん」は、作家、蜂本みささんによる大阪SFです。『大阪SFアンソロジー』の刊行と連動して執筆され、アンソロジーには収録されていない、もう一つの2045年の大阪SFとしてウェブで掲載している作品です。またこちらの冊子には編者の正井さんからのコメントもつきます ※特典は数量限定につき、なくなる場合もございます。 ・通常の発売日が8月31日のところ、先行販売として8月20日頃販売いたします(予定)。 【内容】 大阪を知る10名が綴る2045年の大阪の物語。万博・AI・音楽・伝統、そして、そこに生きる人々――。そこにあるのが絶望でも、希望でも、このまちの未来を想像してみよう。大阪/京都を拠点にする Kaguya Books より、待望の地域アンソロジー第1弾刊行! 【収録作品】 北野勇作「バンパクの思い出」 玖馬巌「みをつくしの人形遣いたち」 青島もうじき「アリビーナに曰く」 玄月「チルドボックス」 中山奈々「Think of All the Great Things」 『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』Kaguya Books 社会評論社 正井 価格:1,650円(本体1,500円+税) 発行年月:2023年08月 判型:A6 ISBN:9784784541485
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先行販売&特典付き『京都SFアンソロジー』
¥1,650
先行販売&特典付き『大阪SFアンソロジー』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/77035295 【お知らせ】 ・特典として「京都SFアンソロジーの豆本(表紙は京都SFアンソロジー、中は白紙の豆本)」が付きます。 ・編者のサイン入り。 ※特典は数量限定につき、なくなる場合もございます。 ・通常の発売日が8月31日のところ、先行販売として8月20日頃販売いたします(予定)。 【内容】 京都にゆかりのある8名の作家が綴る、京都SFアンソロジー。1000年の都? いえいえ、わたしたちの棲む町。アート、池、記憶、軒先駐車、松ぼっくり、物語――。妖怪もお寺も出てこない、観光地の向こう側をお届けします。大阪/京都を拠点にするKaguya Booksより、待望の地域SFアンソロジー第1弾刊行! 【収録作品】 千葉集「京都は存在しない」 暴力と破滅の運び手「クラーク・ワークス」 鈴木無音「聖地と呼ばれる町で」 野咲タラ「おしゃべりな池」 溝渕久美子「第二回京都西陣エクストリーム軒先駐車大会」 麦原遼「立看の儀」 藤田雅矢「シダーローズの時間」 織戸久貴「春と灰」 『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』Kaguya Books 社会評論社 井上彼方編 価格:1,650円(本体1,500円+税) 発行年月:2023年08月 判型:A6 ISBN:9784784541492
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翻訳クィアSFアンソロジー『結晶するプリズム』
¥2,200
井上彼方編:生物SFアンソロジー『なまものの方舟/方舟の顔ぶれ』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/69582195 【内容】 アジア・アフリカ・北米・カリブ海・ヨーロッパ、世界の5つの地域から集めた選りすぐりのクィア短編小説を収録したSFアンソロジー! アセクシュアルでデミロマンティックの狼男の物語、自らが同性愛者であることに気がついていく島国の王子の物語、父権制社会を打倒しようと立ち上がるレジスタンスたちの物語、植物に憧れる植物学者を通してジェンダーユーフォリアを描いた物語、体の自由に体に浮き上がる模様によって物語を語り継ぐツースピリットの物語、多様な5編のクィアなSF短編小説をお楽しみください。 B6版/120ページ/2000円+税 発行:『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』編集部 【目次】 「パーティトーク」 著:ジェニー・カッツォーラ 訳:岸谷薄荷 「鰐の王子さま」 著:イン・イーシェン 訳:紅坂紫 「ガラスの天井(トワティアンヴェア)」 著:ナディア・ションヴィル 訳:善本知香 「夕焼けのブルース」 著:ワニニ・キメミア 訳:村上さつき 「ANDWÀNIKÀDJIGAN(アンドワニカドジガン)」 著:ゲイブ・アタグウェウィヌ・カルデロン 訳:吉田育未 あとがき 編者・翻訳者らプロフィール 【編者】 井上彼方 VGプラス合同会社。オンラインSF誌 kaguya Planet のコーディネーター。編書『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books/社会評論社)、『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』(社会評論社)など。 紅坂紫 創作・英日翻訳・企画編集など幅広く文芸活動を行う。 New World Writing などの海外文芸誌や 『オフショア』創刊号に創作を寄稿。Kaguya Planet や anonpress、同人誌で「まめやかな娘」「それは今日も星を眺めて」など掌編小説を中心に翻訳を発表。パンロマンティック、 パンセクシャル。
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『エトセトラ VOL.5』 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる 小山内園子・すんみ 責任編集
¥1,430
エトセトラ VOL.5 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる 小山内園子・すんみ 責任編集 定価:1300円+税 判型:A5判・並製 頁数:128ページ 表紙デザイン:福岡南央子 本文デザイン・組版:水上英子 発売:2021年5月30日 ISBN:978-4-909910-12-7 フェミニストが韓国ドラマを語り、フェミニズムで韓国ドラマを知る 韓国ドラマは一体なぜこんなにも私たちを熱くするのか? 数々の名ドラマが生まれてきた背景を探り、文化をアップデートしてきた女性たちのことばを聴く。 進みつづける韓国ドラマに、私たちも続けるはず。 目次 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる はじめに 小山内園子 【韓国ドラマの今】 オ・スギョン「#MeToo運動後に韓国ドラマで描かれた女性の物語」(承賢珠訳) ファン・ギュンミン「進化するヒロインたち:韓国ドラマにおける女性像の変遷」 【読者アンケート】 あなたがフェミニズムを感じるドラマ 【韓国ドラマを知る】 韓国ドラマと韓国社会・女性史年表(作成:山下英愛) 金香清「韓国ドラマの歴史を知るために――『砂時計』を振り返る」 成川彩「視聴者の声に敏感な韓国のドラマ作り」 木下美絵「飾らない、飾る必要もない、女性たちの結婚・出産ストーリー」 韓国の女性たちが選ぶ〈両性平等メディア賞〉とは 韓国ドラマの「企画意図」を読む 【インタビュー】 チョン・セラン「『保健教師アン・ウニョン』について一問一答」 山下英愛「韓国フェミニズム研究者が語る、ドラマと女性たちの結びつき」 イ・ラン「固定観念をひっくり返してみたくて私はドラマをつくってきた」 【私が好きなドラマと台詞】 松田青子✕『ハイエナ』 小林エリカ✕『愛の不時着』 今井亜子✕『椿の花咲く頃』 アンティル✕『宮廷女官チャングムの誓い』 温又柔✕『愛の不時着』 金承福✕『美しき人生』 【コラム】 河野真理江「『メロ』と『悪女』――韓国宮廷時代劇についての覚書」 西森路代「韓国ドラマのビジュアルは、なぜ日本でラブコメ風になってしまうのか」 【対談】 田房永子✕柚木麻子「私たちは日本のドラマでも強くなれる?」 【編集部座談会】 変化し続ける韓国ドラマにこれからもついていきます! おわりに すんみ 【連載】 編集長フェミ日記 2020年11月〜2021年4月/小山内園子・すんみ (新連載!) ふぇみで大丈夫 ナガノハル/vol.1:女は経済的自立で自由になるか? ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第3回:甲子園と女人禁制 Who is she? 大橋由香子/第3回:乳を売る彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 森本優芽 NOW THIS ACTIVIST 津賀めぐみ etcbookshop通信 【寄稿】 いちむらみさこ「感動ビジネスと家父長制組織のオリンピック・パラリンピック」 岩川ありさ「呼びかけと応答――フェミニズム文学批評という革命」
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『エトセトラ VOL.9』 特集:NO MORE 女人禁制!
¥1,540
エトセトラ VOL.9 特集:NO MORE 女人禁制! 伊藤春奈(花束書房) 特集編集 定価:1400円+税 判型:A5判・並製 頁数:144ページ 表紙デザイン:福岡南央子 本文デザイン・組版:水上英子 発売:2023年5月26日 ISBN:978-4-909910-18-9 「女人禁制」は、もういらない! マイノリティへの差別・排除と深くつながる「女人禁制」の歴史を探りながら、国や家父長制が追い出してきたものはなにか、その底にあるのはなにかを知る特集号。 昔から、宗教や伝統のかたちを借りて、特定の職業や場所、集団に女性を入れない仕組みをつくってきた国、日本。21世紀になっても、大相撲、甲子園、古典芸能、山、プロの厨房、祭りなどなど、多くの場に「女人禁制」文化が残っています。フェミマガジン9号目は、女性史を中心としたライター・編集者の伊藤春奈をゲスト編集長に、多様な書き手や語り手が集まり、この問題を考えます。 エッセイ、インタビュー、読者投稿、漫画、いまだ「女性」が登れない「大峰山」への質問も! 誰かをどこかに「入(い)れない」システムはもう終わりにしよう。 目次 特集:NO MORE 女人禁制! 特集のはじめに 【読者投稿】 あなたが知っている「女人禁制」 【論考・エッセイ・漫画】 源淳子「『女人禁制』と天皇制」 堀越英美「『山の神』と『女芸人』に求められてきたもの」 柚木麻子「ラーメンいちから作ってみたら自然と腕組みしちゃってた記」 山崎ナオコーラ「『女人禁制』と『源氏物語』と出家、ついでに私」 はらだ有彩「能・卒都婆小町と私」 佐藤瑞枝「博多祇園山笠――このホモソーシャルな世界」 (地元の声/永島順子) 林葉子「〈女性の穢れ〉と近代公娼制度」 金貴粉「ハンセン病療養所に生きた在日朝鮮人女性たち」 川﨑那恵「『アナーカ部落フェミニストの会』創立への呼びかけ」 堀江有里「性への忌避――キリスト教の女性嫌悪・同性愛嫌悪をめぐる断想」 鳥山純子「家父長制はマザコン生成装置なのか――現在モロッコの嫁姑問題から」 牧野雅子「女性専用車両の存在は何を意味しているのか」 【インタビュー】 性善寺・柴谷宗叔「性的マイノリティも地元の人も誰もが入れる『みんなの寺』」 ナモナモ寺・野世阿弥「寺という場所から仏教やフェミニズムをちょっとずつ開く」 桂二葉「まっすぐ自分の声が出せるように」 【アンケート】 女人禁制「大峰山」への質問 「女人禁制」を続ける理由はなんですか? 特集のおわりに ************************************************************ 【寄稿】 吉田亜矢子「渋谷区、美竹公園・神宮通公園野宿者排除に抗して」 長田杏奈「被害者非難の温度を測る」 【対談】 小川たまか✕有馬ゆきみ「フェミニストのライターと弁護士が語る『性暴力』の周辺 VOL.1」 【漫画】 とれたてクラブ「ワタシってディ→バディ→バしてるから」 【新連載】 「祖母の話」/#1高柳聡子「光なき朝を生きて」 「北京会議の前と後」福田和子/第1回「日本各地から北京へ! 草の根の女性たち」 「アート・アクティビズム」北原恵/〈97〉渋谷パルコでゲリラ・ガールズ展――ポストフェミニズム時代の『アート』」 【連載】 「編集長フェミ日記」2022年12月〜2023年3月 「Who is she?」大橋由香子/第6回:取り上げる彼女たち 「LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景」宇壽山貴久子 私のフェミアイテム:奥薗和子 NOW THIS ACTIVIST :末原真紀 etc. bookshop通信
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『中くらいの友だち vol.12』
¥1,320
最高でも最低でもない、韓国との“中くらい”の友情のかたちを探る雑誌の第12号。 執筆陣は在韓日本人、在日韓国人、長年韓国とかかわってきたメンバー。詩、エッセイ、翻訳、街歩き、韓国伝統食や韓国ロックなど、ユニークな視点で韓国にアプローチします。 編者 中くらいの友だち編集部 発売日 2023年6月30日 ページ数 144 ページ 定価 1,200円(+税) 判型 A5判並製 ISBN 978-4-7744-0792-0 目次 わたしの好きなまち⑩ 元暁路 大瀬留美子 4 ソウル鞍山物語⑧ 政権交代 伊東順子 14 東京の魅力と、それでも出て行こうと思った理由 クォン・ジェミン 22 ちゅうとも文学館 烏瞰図より「詩第一号」 李箱著 / 斎藤真理子訳 31 伽倻琴とともに歩んだ日々(二) 李 銀子 35 日本語人アッパの韓国スケッチ⑫ 熱狂!熱唱!韓国「スラムダンク」応援上映観戦記 ゆうき 44 韓国タワー探究生活⑫ 近代建築の町に立つ現代のタワー ――論山市・トルサン展望台 清水博之 56 コプチャンチョンゴルの飲んだり、食べたり、歌ったり⑫ 佐藤行衛 66 韓国ロックの歴史的名盤(シン・ジュンヒョン)がアナログ盤で復刻 韓国美術行脚⑧ 戦争は見知った顔をしていない 現代美術と6・25 らさおらさ 76 呉泰錫先生のこと 木村典子 86 韓国の美味しい知恵⑧ムクという世界 (前編)どんぐりの味 きむ・すひゃん 98 『詩人白石――寄る辺なく気高くさみしく』を読む 南 椌椌 110 跡 カン・バンファ 118 私のソウルものがたり⑨ 春満月を見上ぐことなく――坂本龍一さん 金 利惠 131
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『町山智浩とライムスター宇多丸は映画語りをどう変えたのか?』【前篇】
¥1,000
【書誌情報】 頁数:98頁 執筆・編集:ジョージ(@jo2geor2)、麗日 発行日:2023年5月21日
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『十四人の識者が選ぶ本当に面白いミステリ・ガイド』
¥1,980
SOLD OUT
気鋭の書評家が厳選! とりあえずこれだけは読んでほしい新旧の40人 現在につながる古典作家の中から、今読んでも面白い作家を20人。そしてここ10年以内に登場した今後をになう新鋭作家を20人。古典と最新の両面から「読むべきミステリ」に迫る! 「古典」と「現在」の間を解説するコラムも掲載し、これ一冊で今のミステリ状況がわかる入門ガイド。 インタヴュー クリス・ウィタカー (『われら闇より天を見る』で2022年の国内ミステリランキング三冠、本屋大賞翻訳小説部門第一位) 月村了衛 (冒険小説・警察小説、骨太な大衆小説をいまに引き継ぐ。〈機龍警察〉シリーズ、『香港警察東京分室』など) 監修 杉江松恋 1968年生まれ。慶應義塾大学卒。書評家。著書に『路地裏の迷宮踏査』『読み出したら止まらない! 海外ミステリーベスト100』、『浪曲は蘇る』他。共著に『書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020』など。 執筆 荒岸来穂、小野家由佳、香月祥宏、川出正樹、酒井貞道、坂嶋竜、霜月蒼、千街晶之、野村ななみ、橋本輝幸、松井ゆかり、森本在臣、若林踏 Pヴァイン 杉江松恋 価格:1,980円(本体1,800円+税) 発行年月:2023年08月 判型:四六判 ISBN:9784910511450
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高田怜央 第一詩集『SAPERE ROMANTIKA [サペレロマンティカ] 』
¥1,980
SOLD OUT
編集・発行人: 岡田翔 寄稿: 来馬哲平、 横田祐美子 デザイン: 相島大地 協力: 永井玲衣、 山本浩貴 発行:paper company サイズ:173x105 mm ページ数:72p 言語:英・日 発行日:2023年8月1日 仕様:セミハードカバー|オフセット印刷 価格:1,980円(税込) 【著者プロフィール】 高田怜央(Leo Elizabeth Takada) 翻訳者・詩人。1991年横浜生まれ、英国スコットランド育ち。上智大学文学部哲学科卒。主な翻訳に、ヴィム・ヴェンダース監督「Perfect Days(原題)」(脚本・字幕)など。英日詩に『ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール』(海の襟袖)、「FUTURE AGENDA [未来の議題]」他 二篇(『ユリイカ 』2023年3月号、青土社)など。連載中エッセイ「記憶の天窓」(SIDE TRACK by TWO VIRGINS)。 Twitter: @_elizabeth_remi 目次 <収録詩> VIBRATE MODE / マナーモード Salted / プレ・サレ A cucumber sandwich / サンドイッチのきゅうり Epicurean Feast / 美食家の宴 Cidre / アップルサイダー GELATO / ジェラート そ ば [soba] / 蕎麦屋 My Chocolatier / マイ・ショコラティエ Kiss me in the night instead / キス・ミー・イン・ザ・ナイト・インステッド Iced Coffee / アイスコーヒー [BONUS LYRIC] Koiwai Strawberry Farm / 小岩井ストロベリー農場 <寄稿> 「ライオンのおくち」横田祐美子(フランス哲学研究者/立命館大学衣笠総合研究機構助教) 「満ちたりない、完璧に」来馬哲平(アメリカ文学研究者/青山学院大学文学部准教授) 推薦コメント たくさんのひとが、世界をどうやって見ることができるか頭を悩ませているあいだ、あなたは世界がこちらをじっと見つめていることに、とっくに気がついている。たくさんのひとが、世界を切り取ることに躍起になっているあいだ、あなたは世界と毎晩ダンスをしている。そんなひとが、詩を書いたらどうなるのだろう。 永井玲衣 哲学研究者 著書『水中の哲学者たち』晶文社 私たちは皆、翻訳し、複数の言語を生きている。人は頭に浮かぶイメージを言葉にして考える。ある言語から別の言語への変換は翻訳だ。日本語しか使わない人も複数の言語で話している。相手に応じて言葉を使い分けるから。高田怜央は、私たちにとって実は身近な、翻訳と複数の言語が生みだす奇跡を提示する。それは翻訳という行為を通して英語と日本語という複数の言語を往復しながら展開される思索・詩作の結晶としての軌跡だ。 山本浩貴 文化研究者 著書『現代美術史:欧米、日本、トランスナショナル』中公新書 原文の英語の詩と日本語訳の双方を、亡霊的な原詩から剥がれ落ちた片割れ同士の関係に置くように読者に促す本書のかたちは、遠い恋人との合一を願う言葉を紡いだサッフォーの穴だらけのパピルスのような断片性を身にまとう。 来馬哲平 アメリカ文学研究者 寄稿「満ちたりない、完璧に」より 言語と舌が同じであるように、知ることと味わうことは切り離せない。 そして、書くことと語ることも。 横田祐美子 フランス哲学研究者 寄稿「ライオンのおくち 」より
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『新編 怪奇幻想の文学4 黒魔術』特典ポストカード付 監修者:紀田 順一郎/荒俣 宏
¥2,750
【お知らせ】 お買い上げの方には、特典として出版社が用意したポストカードをお送りいたします。 ・『新編 怪奇幻想の文学3 恐怖』特典ポストカード付はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/72662210 ・『新編 怪奇幻想の文学2 吸血鬼』特典ポストカード付はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/68761852 ・『新編 怪奇幻想の文学 1 怪物』特典ポストカード付はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/62520772 海外幻想文学紹介の礎石を築き、長年にわたり先導してきた紀田順一郎・荒俣宏の監修のもと、新生『幻想と怪奇』の企画・編集者が、名作を全六巻に集大成するアンソロジー。古典はもとより、二十世紀半ばの準古典作品までを新訳と名訳再録でおくる。本巻では「黒魔術」をテーマに、ブラックウッド、ブラヴァツキーら魔術に通暁した作家たちの作品に始まり、アーカムハウスの巨匠ダーレスやノーベル文学賞作家シンガーによる、二十世紀の秘儀と魔女の物語に至る。本邦初訳作、多数収録! 【収録作品】 ナサニエル・ホーソーン「若いグッドマン・ブラウン」/ロバート・ルイス・スティーヴンスン「ねじけジャネット」/ヘレナ・P・ブラヴァツキー「魂を宿したヴァイオリン」/アルジャーノン・ブラックウッド「五月祭前夜」/ウォルター・デ・ラ・メア「オール・ハロウズ大聖堂」/H・R・ウェイクフィールド「“彼のもの来りてのち去るべし”」/E・F・ベンスン「願いの井戸」/クラーク・アシュトン・スミス「魔術師の復活」/マーガレット・アーウィン「真夜中の礼拝」/アーサー・マッケン「変身」/マージェリー・ローレンス「蟹座と月の事件」/オーガスト・ダーレス「ロスト・ヴァレー行き夜行列車」/アイザック・バシェヴィス・シンガー「魔女」/解説=植松靖夫 監修者:紀田 順一郎/荒俣 宏 定価:本体2,500円(税別) 四六判上製 480ページ ISBN 978-4-7753-2042-6 発行年月日:2023年09月05日
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『じゃむパンの日』
¥1,980
時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。 『乙女の密告』で芥川賞を受賞。 2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。 日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。 価格:1,980円(本体1,800円+税) 発行年月:2022年12月 判型:B6変 ISBN:9784910976006 palmbooks https://palmbooks.jp/
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『palmstories あなた』
¥1,980
津村記久子さん、岡田利規さん、町田康さん、又吉直樹さん、大崎清夏さんによる掌篇小説アンソロジー。 赤染晶子著『じゃむパンの日』につづく、palmbooks第2弾 ※『じゃむパンの日』はこちら☟ https://cavabooks.thebase.in/items/76807051 【目次】 ・津村記久子「六階を見習って」 あなたが私に寄越してくれたさまざまな物が、もしその時に手に入らなかったとしたらと考えると、ちょっと恐ろしいなという気がしてくる。 ・町田康「言ひ譯」 此の度は機会を与えてくれてありがとう。本当に感謝している。(…) そんな僕がつい、本当に、と書いてしまったのはマジで貴殿に感謝しているからだ。 ・又吉直樹「行列」 あなたは引っ越してきたばかりの街を一人で歩いている。 ・岡田利規「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」 ・大崎清夏「眼鏡のバレリーナのために」 定価1800 円+税 152 ぺージ A6 変形判 ハードカバー palmbooks https://palmbooks.jp/
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【在庫僅少本】『村上春樹 映画の旅』
¥2,420
『村上春樹 映画の旅』 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館=監修 村上春樹、アーロン・ジェロー、長谷正人、髙村峰生、 小澤英実、木原圭翔、岡室美奈子、イ・チャンドン、濱口竜介、川﨑佳哉=著 発売日:2022年10月13日 A5判・並製|208頁(仮)|定価:2,200円+税|ISBN 978-48459-2136-2 小説家・村上春樹の創作活動に 映画が与えたもの―― 早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展 「村上春樹 映画の旅」 公式図録 展示資料と解説、 そして村上作品と映画をめぐる多様な論考から、 文学世界と“映画の旅”の織りなす 豊かなイメージを紐解く 村上春樹書き下ろしエッセイ 「自分自身のための映画」を収録 現代日本の最も重要な小説家の一人である村上春樹──早稲田大学演劇博物館にて開催される企画展「村上春樹 映画の旅」は、そのキャリアを通じての「映画」との関係性に焦点をあてます。 村上はこれまでも様々な場で、自身にとって身近なものとして映画について語っていますが、その出会いの数々は村上作品に対し、具体的にどのような影響を及ぼしたのでしょうか。あるいは、村上の作品群が現代の映画監督によって映画化されるとき、そこにはどのような想像力の変換が存在したのでしょうか。 巻頭では、本図録のために書き下ろした村上春樹によるエッセイ「自分自身のための映画」を特別収録。 前半では、企画展「村上春樹 映画の旅」の概要を、演劇博物館所蔵図版の数々や参考図版とともに紹介し、村上作品がいかに映画との関係を有してきたかについて、5章に分けて解説します。 後半では、村上作品の映画化を手がけたイ・チャンドン監督(『バーニング 劇場版』)、濱口竜介監督(『ドライブ・マイ・カー』)へのインタビュー、そして映像論、文学論、メディア論等を専門とする執筆陣による広範なテーマの論考により、村上小説と映画との関係への視座をより広く豊かなものへと拡張します。 巻末には、本企画展の展示リスト、村上春樹作品年譜のほか、大小問わず村上作品のなかに登場する映画作品をまとめあげた「村上春樹著作登場映画リスト」など、充実の資料を掲載。 図録として展覧会の内容を辿るとともに、村上作品が積み重ねてきた映画の旅を味わい、追体験できる一冊です。 デザイン 加藤賢策(LABORATORIES) 【目次】 村上春樹 「映画館の暗闇の中で」 ごあいさつ 展示趣旨 村上春樹 「自分自身のための映画」 I 図版 第1章 映画館の記憶 第2章 映画との旅 第3章 小説のなかの映画 第4章 アメリカ文学と映画 第5章 映像化される村上ワールド II 論考・インタビュー ■村上春樹における映画と文学の交流 アーロン・ジェロー(日本映画史、メディア史) ■サブカルチャーとしての村上春樹と自主映画 ⻑谷正人(映像文化論、文化社会学) ■平原の竜巻、草原の井戸 村上春樹のメタファーにおける可視性と不可視性 髙村峰生(英米文学・文化、比較文学/表象文化論) ■〈私〉が消えて物語がはじまる 村上春樹とアメリカ映画 小澤英実(アメリカ文学・文化) ■村上、クレショフ、映画 モンタージュについて 木原圭翔(映画研究、テレビ論) ■村上春樹と濱口竜介とやつめうなぎ 映画『ドライブ・マイ・カー』における複声性をめぐって 岡室美奈子(テレビドラマ論、現代演劇論) ■見えるものと見えないものについて観客に問いかける [インタビュー]イ・チャンドン(映画監督、『バーニング 劇場版』) ■「旅」を経験する身体 [インタビュー]濱口⻯介(映画監督『ドライブ・マイ・カー』) ■「非日常のトンネル」をくぐり抜けて 村上春樹と映画の「反編集作業」 川﨑佳哉(映画研究、表象文化論) III 資料 村上春樹作品年譜 参考文献 村上春樹著作登場映画リスト 展示リスト
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『FEU(フー)』
¥1,980
【お知らせ】 姉妹雑誌『イリュミナシオン』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/48458667 仏・米・露の翻訳文学や物故作家に纏わる創作、エッセイ、写真、ドローイングを収録し、評判を呼んだアンソロジー『イリュミナシオン』の姉妹誌が登場。基本的なコンセプトは同誌と共有しつつ、実験的な言語表現や独自の写真表現を探る場として立ち上げました。タイトルは火、明かり、そして砲火を意味する『FEU(フー)』と命名しました。 前回好評いただいたヴヴェヂェンスキィやアルトー「イヴリーの手帖」抄訳に加え、アルトーも評価したジャン=ピエール・デュプレーの詩や戯曲、ルー・リードに影響を与えたデルモア・シュワルツの詩、プラハ・アヴァンギャルドの作家パウル・レッピンの短編小説など、よりマイナーな海外文学作品も収録。 (出版社HPより) [翻訳作品] ジャン=ピエール・デュプレー 「僕はこの惑星にアレルギーがある」 訳=宮脇諒 パウル・レッピン 「ユダヤ人街の幽霊」 訳=川本奈七星 デルモア・シュワルツ 「剥き出しのベッドのなか、プラトンの洞窟の中で」「一晩中、一晩中」 訳=五井健太郎 「「必敗者」、あるいは夜にとどまり続けた作家」 五井健太郎 アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ 「挽歌」「残念ながら、僕は獣じゃない」「海の意味」「海の最期」 訳=東海晃久 ポール・ヴァレリー 「CAHIERS,XXV,618-619(あるいは、わたしの回想)」 訳=栗原弓弦 アントナン・アルトー 「アントナン・アルトー『イヴリーの手帖』との対峙」 訳=原智広 「スコラ学的解体とキリストの否定、 存在を忌み嫌うことについてのアルトーの韻律法」 原智広 [その他収録作品] 「啓蒙のパラドクスーー埴谷雄高『死霊』における人工妊娠中絶と革命」 石川義正 濱岡美咲 「フラッシュバルブ」吉田棒一 金村修 小松浩子 「久美のため息」中原昌也 「名医の落とし子」矢田真麻 「坂の詩学」三田洋 装画=kahjooe 装丁/本文デザイン=栗原弓弦 責任編集/発行人=原智広 編集=矢田真麻,山本桜子 版元=合同会社イーケーステイス 日本ではあまり知られていない作家について簡単にご紹介します。 ジャン=ピエール・デュプレー(1930-1959) フランスの詩人・彫刻家。ブルトンの招聘でシュルレアリスムに参加。 パウル・レッピン(1878-1945) プラハのドイツ人作家。ドイツ語で書き、チェコ文学をドイツに紹介。 デルモア・シュワルツ(1913-1966) ニューヨークの詩人。ランボー『地獄の一季節』英訳。ルー・リードに影響を与える。 アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ(1904-1941) ペテルブルク生まれの作家。ダニイル・ハルムスらとともに「オベリウ」結成。 [仕様] A5変形判 | 並製 184ページ ¥1,800(税抜) ISBN 978-4991004124
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『イリュミナシオン』創刊号
¥2,200
【お知らせ】 姉妹雑誌『FEU(フー)』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/76635164 【内容】 仏・米・露の翻訳文学から物故作家に纏わる創作、エッセイ、写真、ドローイングまで、「死者たち」や「光」をテーマに編んだアンソロジー。死者の眼差しが世界を照らし出す光源のような本になることを願い、『イリュミナシオン』と命名しました。 第一線で活躍する小説家から気鋭の文筆家、翻訳者、写真家、俳優、ミュージシャンまで、多様なジャンルで活動する表現者たちの全作品が初公開となります。 海外文学の紹介には特に力を入れており、アントナン・アルトー、ジョルジュ・バタイユ、アンリ・ミショー、トリスタン・ツァラの本邦初訳作品を掲載。また、エドゥアール・ルヴェ、デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ、アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィといった、日本ではまだあまり知られていない作家の作品も収録しています。 【目次】 ジャック・リゴー「俺は真面目になる……」 訳=原智広 ジャック・リゴー「自殺総代理店」「鏡 断章」 訳=宮脇諒 小野麻早 ジョルジュ・バタイユ「仮面」「髑髏」 訳=江澤健一郎 「あめまるや。」いしいしんじ 「蛾」ケンゴマツモト 「無題」階戸瑠李 「塊鐡」吉田棒一 原口統三「二十歳のエチュード」 仏訳=マリエレーヌ・ポワンソ *部分翻訳 「生きることはアンラッキー」狩野萌 エドゥアール・ルヴェ「自画像」 訳=原智広 *部分翻訳 「死の系譜学―〈パンデミック―来るべき民衆〉の傍らで―」江川隆男 「アルチュール・クラヴァンは生きている」谷昌親 アンリ・ミショー「山の娘」「完全性に向かって」「霊感に照らされた時代」 訳=宮脇諒 「音読者」矢田真麻 「げにも女々しき名人芸」中原昌也 「1」南條みずほ 「偉大な科学者スウェーデンボルグと幽体離脱」角由紀子 デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ「ナイフの刃先で生きる」 訳=板倉紗甫 濱岡美咲 トリスタン・ツァラ「逃走」「雲のハンカチ」「バレス裁判」 訳=山本桜子 *部分翻訳 アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ「まわりにもしや神さまが」「灰色ノート」訳=東海晃久 「言語の貧しさを敬え、あるいは死に、死にならえ、歌い人にして貧しき騎士よ」東海晃久 「アントナン・アルトー『イヴリーの手帖』との対峙」原智広 「火を盗むもの」栗原雪彦 【仕様】 A5判 縦210mm 横136mm 厚さ21mm 重さ 395g 336ページ 【発行】 合同会社EK-Stase(イーケーステイス)
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『テーマ別バラエティブックガイド』
¥2,300
【お知らせ】 『怪奇幻想映画ガイドブック』 https://cavabooks.thebase.in/items/69837882 『奇想小説ブックガイド』 https://cavabooks.thebase.in/items/68291958 『海外ファンタジー小説ブックガイド2』 https://cavabooks.thebase.in/items/65498465 『夢と眠りの物語ブックガイド 増補版』 https://cavabooks.thebase.in/items/53338412 『謎の物語ブックガイド』 https://cavabooks.thebase.in/items/53338309 もあわせてどうぞ 【内容紹介】 テーマ別に様々なフィクション作品のレビューをまとめたブックガイドです。小説だけでなく、漫画や映画作品についても紹介しています。〈破滅SF〉や〈変身譚〉のようにテーマとして認知されているものもありますが、著者独自の関心によるテーマでまとめているものもあります。また、特定のシリーズや雑誌について紹介している章もあります。 (出版元HPより) 【書誌情報】 『テーマ別バラエティブックガイド』 サイズ:A5 製本仕様:無線綴じ 本文ページ数:260ページ(表紙除く) 表紙印刷:カラーオンデマンド 本文印刷:モノクロオフセット 表紙用紙:アートポスト200K 本文用紙:書籍72.5K(クリーム) 表紙PP加工あり 頒布価格:2300円 【目次】 まえがき 破滅SFの愉しみ 変身譚をめぐって モダンホラーの時代 ディーノ・ブッツァーティの不条理世界 欲張りな面白さ 「奇想天外」第1期 すれっからしのためのリスト 「別冊・奇想天外」 無限のエンディング 夢見る機械たち 大量消失の物語 速すぎる時間と遅すぎる時間 永劫の時間をめぐる物語 よりぬきバベルの図書館 暗闇をめぐる物語 ボタンさまざま 二つの「弾丸」をめぐって 〈ループもの〉作品概観 レイ・ブラッドベリの叙情世界 ブラッドベリ作品との出会い 印象に残るブラッドベリ作品 ブラッドベリと焚書 ブラッドベリの昼と夜 映像化作品について 無人の家の物語 『ジェニーの肖像』をめぐって 月の光の物語 武宮閣之の幻想世界 多重分身譚について 翻訳短篇エトセトラ ジェイムズ・パウエル「クレーベル警部の殺人分析」 ブレンダン・ドゥボワ「夜が冷たさをます時」 ロバート・アーサー「マニング氏の金のなる木」 ミリアム・アレン・デフォード「ひとり歩き」 C・B・ギルフォード「ラブレター」 C・B・ギルフォード「探偵作家は天国へ行ける」 ヴィクター・カニング「壁をぬけて」 エリオット・ケイポン「当たりくじは当たりくじ」 ジョゼフ・ペイン・ブレナン「人体浮揚」 エアンド・ビンダー「アイアン・マン」 チェット・ウィリアムスン「シーズン・パス」 ジョン・K・クロス「義眼」 ローレンス・トリート「拾った町」 ジョン・コリア「天使と悪魔と青年と」 ジョン・コリア「奇術師フレイザーの運命」 ローズ・ミリオン・ヒーリー「ものあて遊び」 フレデリック・ダール「バベル」 マイクル・クライトン「世界最強の仕立屋」 ウィリアム・バンキアー「過去から来た子供」 D・S・デイヴィス「紫色の風景画」 W・C・モロー「アブサンの壜の向うに」 W・C・モロー「不屈の敵」 アン・ベイヤー「血縁」 ボブ・レマン「窓」 ワシントン・アーヴィング「ドイツ人学生の冒険」 ケネス・ゲイヴレル「チェスの勝者」 ジョーン・エイキン「マーマレードワイン」 マーク・トウェーン「幽霊」 トーマス・M・ディッシュ「読書する男」 ワレーリイ・ブリューソフ「生き返らせないでくれ」 ロバート・エイクマン「案内人」 アーサー・キラ=クーチ「プシュケー」 ガストン・ルルー「三つの願い」 モーリス・ルナール「甘ったるい話 残酷な愛」 モーリス・ルナール「彼女(エル)」 モーリス・ルナール「死の蝶(パピヨン)」 J・N・ウィリアムスン「ワードソング」 アメリア・B・エドワーズ「4時15分発急行列車」 トーマス・バーク「小さな顔」 アーネスト・ブラマ「絵師キン・イェンの不幸な運命」 ウィルキー・コリンズ「悪魔の眼鏡」 アンブローズ・ビアス「ふさわしい環境」 シャーロット・マクラウド「執念」 ジャック・ロンドン「千通りの死」 メアリ・E・ウイルキンズ=フリーマン「南西の部屋」 ガイ・N・スミス「うつろな眼」 ガイ・N・スミス「インスマスに帰る」 リチャード・マシスン「死の部屋のなかで」 アリクス・E・ハーロウ「魔女の逃亡ガイド ― 実際に役立つ扉(ポータル)ファンタジー集」 マイクル・シェイ「検視」 アン・マッケンジー「さよならをいわなくちゃ」 マルセル・エイメ「恩寵の状態」 マルセル・エイメ「ひと組の男女」 フレドリック・ブラウン「後ろを見るな」 シャーリイ・ジャクスン「お決まりの話題」 ブライアン・W・オールディス「見せかけの生命」 クリフォード・D・シマック「死の情景」 クリフォード・D・シマック「建国の父」 パット・マーフィー「恋するレイチェル」 パット・キャディガン「ふたり」 バリントン・J・ベイリー「大きな音」 ティム・パワーズ「丘をおりる道」 デイヴィッド・ブリン「異形の痕跡」 ケイト・ウィルヘルム「花の名前」 ケヴィン・J・アンダースン「最愛の記憶」 ブライアン・ステイブルフォード「枕もとの会話」 マーガレット・アーウィン「写本」 L・A・ルイス「嬰児」 L・A・ルイス「海泡石のパイプ」 G・L・タッソーネ「312号室」 ジェイムズ・P・ブレイロック「十三の幻影」 ウォルター・デ・ラ・メア「緑の部屋」 レイ・ブラッドベリ「板チョコ一枚おみやげです!」 マリー・E・カウンセルマン「三つの銅貨」 シオドア・スタージョン「憑きもの」 ジョージ・バーナード・ショー「奇跡の復讐」 エリック・リンクレイター「忌まわしき呪い」 スティーヴン・キング「N」 シオドア・ドライサー「復讐の手指」 J・S・レ・ファニュ「妖精にさらわれた子供」 J・S・レ・ファニュ「白い猫」 J・S・レ・ファニュ「マダム・クロウルの幽霊」 J・S・レ・ファニュ「オンジェ通りの怪」 R・L・スティーヴンソン「嘘の顛末」 R・L・スティーヴンソン「ある古謡」 R・L・スティーヴンソン「メリー・メン」 R・L・スティーヴンソン「ファレサーの浜」 R・L・スティーヴンソン「オララ」 F・ド・ラ・モット・フケー「地獄の小鬼の物語」 ジョン・クルーズ「十月の蛾」 ジーン・ロルダ「恋人たちよ!」 ロード・ダンセイニ「過失致死」 エリザベス・ウォルター「旅は道づれ」 マイクル・ディブディン「家族の死」 ミハイル・ゾシチェンコ「オーバーシューズ」 ヴェニアミン・カヴェーリン「魔法にかかった少女の秘密」 ポール・アーンスト「奇妙な患者」 A・E・コッパード「ピフィングカップ」 A・E・コッパード「虎」 A・E・コッパード「アダムとイヴ」 A・E・コパード「ハンサムなレディ」 ブライアン・オサリヴァン「お父ちやん似」 J・ティプトリー・ジュニア「もどれ、過去へもどれ」 テオフィル・ゴーチェ「魔眼」 テオフィル・ゴーチェ「死女の恋」 J・H・ロニー兄「吸血美女」 ジャック・リッチー「オレンジ連続殺人事件」 ジャック・フィニイ「従兄レンの驚異の形容詞壺」 エド・ゴーマン「すべての終わり」 H・G・ウェルズ「時の探検家たち」 H・G・ウェルズ「不案内な幽霊」 H・G・ウェルズ「コーン」 ロバート・ブロック「ポオ蒐集家」 テフィ「ザリガニが鳴いたときに クリスマスの怪談」 アレクサンドル・グリーン「父と娘の新年の祝日」 アレクサンドル・グリーン「リッスの船」 ポール・フェバール「罰(ばち)あたりっ子(こ)」 モーリス・ルブラン「記憶のある男」 アレクサンドル・ベリャーエフ「抱腹絶倒王」 H・S・ホワイトヘッド「開かずの間」 ロバート・エイクマン「とけいもり」 マルセル・エメ「万年ビリのマルタン君」 L・P・ハートリー「白鳥たちの川」 マイクル・アレン「アメリカから来た紳士」 トーマス・バーク「唖妻」 シェーン・ジライヤ・カミングズ「プラハの歌声」 B・トレヴィン「空缶物語」 トリスタン・ベルナール「嘆きのハムレット」 モーリス・デコブラ「青春」 R・クロフト・クック「一周忌」 アーチー・ビンズ「十人目」 H・ホーン「新聞」 フレデリック・ブーテ「緑衣の淑女」 S・A・ステーマン「作家の最期」 モーリス・ブラクス「アリバイ難」 ラルフ・アダムズ・クラム「死の谷」 以下、各章の内容を簡単に紹介します。 ●破滅SFの愉しみ 天災などにより人類社会や文明が滅んでしまうという〈破滅SF〉小説について、主に英米で書かれた作品を紹介しています。 ●変身譚をめぐって 人間が別の存在や動物・植物などに変身してしまうという〈変身譚〉をいくつか紹介しています。 ●モダンホラーの時代 モダンホラー小説を集めたシリーズ《モダンホラー・セレクション》(ハヤカワ文庫NV)について紹介しています。全タイトルの簡単な内容紹介と、同時期の〈モダンホラー〉関連の特集がされた雑誌についても紹介しています。 ●ディーノ・ブッツァーティの不条理世界 イタリアの異色作家ディーノ・ブッツァーティの代表的な作品いくつかについて、簡単に内容を紹介しています。 ●欲張りな面白さ 「奇想天外」第1期 かって刊行されていたSF雑誌「奇想天外」の第1期について紹介しています。 ●すれっからしのためのリスト 「別冊・奇想天外」 SF雑誌「奇想天外」の別冊企画として刊行されていた「別冊・奇想天外」について紹介しています。 ●無限のエンディング 分岐する物語や結末だけの物語など、不思議なエンディングを扱った物語を紹介しています。 ●夢見る機械たち 不思議な道具や機械をモチーフに描かれた物語を紹介しています。 ●大量消失の物語 人間が大量に消失してしまうというシチュエーションを扱った物語を紹介しています。 ●速すぎる時間と遅すぎる時間 時間の速度が速くなったり、遅くなったりするアイディアを扱った物語について紹介しています。 ●永劫の時間をめぐる物語 現実世界では人間が過ごすことのできない、長期に亘る時間を過ごす物語を紹介しています。 ●よりぬきバベルの図書館 ボルヘスが選んだ個人全集《バベルの図書館》について、よりぬきで面白い巻を紹介しています。 ●暗闇をめぐる物語 暗闇をテーマとした物語について紹介しています。 ●ボタンさまざま リチャード・マシスンの短篇 Button, Buttonについて、その映像化作品や類似テーマ作品について紹介しています。 ●二つの「弾丸」をめぐって ベン・ボーヴァとクルト・クーゼンベルク、類似のテーマを持った二作家の短篇を取り上げ、その取り扱い方の違いについて考察しています。 ●〈ループもの〉作品概観 同じ時間を何度も繰り返すという〈ループもの〉作品を紹介しています。 ●レイ・ブラッドベリの叙情世界 アメリカの作家レイ・ブラッドベリの作品について、いくつかの章に分けて語っています。 ●無人の家の物語 無人の家で過ごす人間を描いたフィクション作品について紹介しています。 ●『ジェニーの肖像』をめぐって ロバート・ネイサンのファンタジー小説『ジェニーの肖像』とその映画化作品、影響を受けたオマージュ・パスティーシュ作品について紹介しています。 ●月の光の物語 武宮閣之の幻想世界 1990年代「ミステリマガジン」において、いくつかの短篇幻想小説を発表した武宮閣之の作品について紹介しています。 ●多重分身譚について 人間の分身が多重に生まれるという〈多重分身譚〉について紹介しています。 ●翻訳短篇エトセトラ 雑誌に訳載された短篇や、個々の作品集から拾い読みした短篇など、時代も国もバラバラに翻訳短篇を紹介するコーナーです。
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『ミステリ映像の最前線 原作と映像の交叉光線(クロスライト)』
¥2,530
SOLD OUT
『ミステリ映像の最前線 原作と映像の交叉光線(クロスライト)』 千街晶之=著 書肆侃侃房 四六判/並製/312ページ 定価:本体2300円+税 ISBN978-4-86385-582-3 C0095 装画 久保田寛子 ミステリが映像化される際、何のために、 どのように改変されるのか。 アガサ・クリスティー、東野圭吾、横溝正史など、 名作とその映像化のもたらす化学反応の面白さ。 その秘められた意図とは? 【取り上げられた作品】 鍵のかかった部屋/オリエント急行殺人事件/氷菓/屍人荘の殺人/女子高生に殺されたい/貴族探偵/探偵はBARにいる/ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~/誰よりも狙われた男/ジョーカー・ゲーム/キングスマン/天空の蜂/帰ってきたヒトラー/アルキメデスの大戦/お嬢さん/悪魔が来りて笛を吹く/W県警の悲劇/残穢―住んではいけない部屋―/サスペリア/ナイトメア・アリー など ■著者プロフィール 千街晶之(せんがい・あきゆき) 1970年、北海道生まれ。1995年、「終わらない伝言ゲーム――ゴシック・ミステリの系譜」で第2回創元推理評論賞を受賞。2004年、『水面の星座 水底の宝石』で第4回本格ミステリ大賞および第57回日本推理作家協会賞を受賞。著書に『怪奇幻想ミステリ150選』『幻視者のリアル』『原作と映像の交叉光線 映像ミステリの現在形』など、共著に『ニューウェイヴ・ミステリ読本』『本格ミステリ・フラッシュバック』『21世紀本格ミステリ映像大全』『書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020』など。 <目次> 第一部 謎解きの透視図 密室とパズル―『鍵のかかった部屋』 復讐は雪の夜に―『オリエント急行殺人事件』 救済ある古典部の浄化―『氷菓』 クローズドサークルの二つの顔―『屍人荘の殺人』 操りのピタゴラ装置―『女子高生に殺されたい』 第二部 探偵たちの肖像 探偵と呼ばれる資格―『貴族探偵』 雪の街の探偵―『探偵はBARにいる』 黒い羊の出発―『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』 第三部 スパイたちの世界地図 汚水に沈む黄金―『誰よりも狙われた男』 道化師たちの貌―『ジョーカー・ゲーム』 マイ・フェア・ジェントルマン―『キングスマン』 第四部 災厄の歴史年表 予言者と群衆―『天空の蜂』 眠り男の悪夢―『帰ってきたヒトラー』 阿呆船の祭り―『アルキメデスの大戦』 第五部 ジェンダーの縮図 水銀の因果の環―『お嬢さん』 禁忌と境界―『悪魔が来りて笛を吹く』 ガラスの崖と沼の底―『W県警の悲劇』 第六部 恐怖と幻想の俯瞰図 伝染する怪異―『残穢―住んではいけない部屋―』 ドイツの秋、魔女たちの冬―『サスペリア』 地獄の門と隠れ鬼―『ナイトメア・アリー』
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『ユリイカ』 特集=奇書の世界
¥1,980
四大奇書、三大奇書、さて、奇(しなる)書とはなにか 奇しく珍かなる書物、なぜその必ずしも読むに易くはない書物にわれわれは惹かれるのか、それら奇書が奇書である所以はさまざまであるだろう、歴史において珍奇な運命をたどったものもあれば、豪奢な装幀の人間業とも思えぬ唯一性によるものもあるだろう、そしてなにより魔術書ならず魔術的な記述内容がその書物を奇書たらしめる、のか……、往きては帰れぬ奇書の道。 特集*奇書の世界 ❖対談 奇書は(人間にしか)書けない / 円城塔×酉島伝法 ❖奇譚 綺書周游 一名、駄本地獄――〈人外魔境の巻〉 / 稲生平太郎 奇書もどき / 春日武彦 ❖驚異の好奇心 Curiouser and Curiouser――奇書のマニエリスム / 高山宏 架空珍妙動物学を学ぶための奇書コレクション / 倉谷滋 形而上学の逸楽郷――哲学史における奇書 / 佐々木雄大 変なこと書く人――奇妙と驚異のSF小説史 / 橋本輝幸 ❖奇人(から)の呼び声 わかるものわからないもの / 樺山三英 イルでファンキーな宇宙世紀を讃える / 南木義隆 ❖稀な成り行き 三大奇書の外側から / 小松史生子 ミステリにおける奇書の再考――内在する〈狂い〉について / 鈴木優作 奇書としての『死霊』――埴谷雄高と澁澤龍彥のデモノロギイ / 藤井貴志 大西巨人『神聖喜劇』――論理のネットワークを駆けめぐる数奇な旅 / 橋本あゆみ ❖座談会 特殊版元探訪――事例・国書刊行会のエコシステム / 竹中朗×山本貴光×吉川浩満 ❖運動としての奇書 「奇書」だけが癒す渇き――戦前昭和における“変態趣味の大家” / 大尾侑子 囚われの奇書――あるポーランド知識人の自己検閲と文学的欠乏 / 中井杏奈 怪文書のススメ / 逆卷しとね 「奇書」としての『家畜人ヤプー』 / 河原梓水 ❖レファレンスとサジェスト 奇書の定義と入手法――列挙書誌から考える / 小林昌樹 「奇書」に寄りつく解釈と解説 / 三崎律日 ❖書物の奇異と奇跡 奇なる書の道 / 宮紀子 奇術としての製本――『四回の講座』(M.F.作) / 野村悠里 書物としての奇書/オブジェとしての書物 / 山中剛史 本とは何か――奇書、あるいは瀧口修造の〈本〉 / 山腰亮介 ❖奇書に誘われて 中華圏の奇書をめぐる / 立原透耶 幻臭と幻獣 / 川野芽生 ❖奇書と奇書でないもの 神器と魔法の古代書 / 川村悠人 聖女の奇書――ハッケボルンのメヒティルト『特別な恩寵の書』と西洋中世の神学 / 三浦麻美 世紀転換期ドイツの一知識人が見た地獄あるいはユートピア――シュレーバーの『ある神経病者の回想録』をめぐって / 熊谷哲哉 『フィネガンズ・ウェイク』のABCD / 今関裕太 バベルの図書館における奇書――ボルヘス以降のミクロコスモス / 棚瀬あずさ ❖伝導の道行き MU BOOK GUID 出張版――今、日本語で読める「奇書」11選 / 星野太朗 ❖忘れられぬ人々*21 故旧哀傷・樋口覚 / 中村稔 ❖物語を食べる*29 母と子どもがひとつになる / 赤坂憲雄 ❖詩 熱帯夜 / 宿久理花子 ❖今月の作品 西野いぶき・渡辺八畳・吉田譜雨・西村洸・折江朋華・栫伸太郎 / 選=大崎清夏 ❖われ発見せり 未来の団結小屋 / 片桐悠自 表紙・目次・扉=北岡誠吾