メールマガジンを受け取る
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『Kaguya Planet vol.4』特集プラネタリウム
¥1,650
【お知らせ】 『Kaguya Planet vol.1 気候危機』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/85913578 『Kaguya Planet vol.2』特集パレスチナ https://cavabooks.thebase.in/items/88198930 『Kaguya Planet vol.3』特集食 https://cavabooks.thebase.in/items/95890606 【内容紹介】 プラネタリウム100周年! 古代から星たちの輝きに心惹かれ、その謎を究明してきた人類は、天の空を再現しプラネタリウムという素敵な装置を作り上げました。近代的なプラネタリウムが1923年にドイツのイエナで試験公開され、1925年にドイツ博物館にて世界で初めて常設されてから、現在で100年。100周年を記念して、世界では様々な記念事業が行われています。 『Kaguya Planet No.4 プラネタリウム』でもプラネタリウムは様々な点で魅力的な場所として出てきます。天文好きを魅了する場所として、大切な人との思い出の場所として、天文好きな店員が集まるグッズショップの舞台として、星を媒介に人の希望を繋いでいく存在として……。SF小説やコラムを通して、プラネタリウムや天文の魅力を描き出します。 【目次】 ⚫︎小説 田畑祐一「マッチングアプリ」 南木義隆「星と巡り合う者たち」 早海獺「袋のなかはビッグバン」 ⚫︎ブックガイド 鬼嶋清美「プラネタリウム小説いろいろ」 ⚫︎ブックレビュー/コラム 堀川夢 J・G・バラード『沈んだ世界』ブックレビュー 腐ってもみかん「〈偽物〉にこそ宿るロマン ─プラネタリウムとガンダム─」 井上彼方「偽物と本物が交差するところ」 ⚫︎インタビュー 吉田育未 柞刈湯葉 ⚫︎連続企画 持続可能な同人誌作りを考える① 企画・編集・お金 ⚫︎Kaguya Future 2025 ⚫︎VGプラスの活動報告 【書誌情報】 サイズ:A5 ページ数:152ページ 一般価格:1650円(税込) ISBN:978-4-911294-03-1
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文芸誌『jem』創刊号
¥1,650
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】(出版元HPより) 日本語文学の海外普及と、いまだ知られざる海の向こうの文学(特になんらかの意味で周縁に位置する作品)の紹介を二本の柱に据えた『jem』の創刊号をここにお届けします。『jem』は宝石、珠玉を表す英語gemと、日本語文学Japanese Literatureの頭文字を組み合わせた造語です。優れた翻訳は日本語にとっての財産であるという考えのもと、翻訳文学についても取り上げていきます。 今回は三つの異なるアンケート企画を用意しました。わたしたちが息を吸い込むように目にしているルビの語源は、あの紅玉(ruby)であることはあまり知られていません。ときに働き者の黒い虫にときに宝石に喩えられる小さきものにふと目を遣ってみると、そこには目を見張りたくなる瞬間があるかもしれません。また翻訳環境についてのアンケート、海外翻訳家・研究者アンケートは、とりわけ変化に恵まれているこの時代において、文学を取り巻く状況の〈いま〉を少なからず伝えてくれるはずです。 特集〈未来視する女性作家たち〉は、〈女性作家の特集〉ではありません。時代の制約や限界をうち破り未来を明敏に見通した作家、あるいは五十年後、百年後の未来から遡ったときにそのように強く想起されるだろう書き手たちがここには登場するはずです(左川ちかが吉岡実や瀧口修造よりも世界で読まれ、鈴木いづみが日本の内よりも外で話題を集める未来を前世紀の誰が想像しえたでしょうか?)。山尾悠子の作品などを中国語に移し替えている気鋭の翻訳家、劉佳寧さんへインタビューを行い、四人の識者に熱のこもったブックガイドを書き下ろしていただきました。あわいゆきさん、山口真果さんのガイドは国内国外の最前線の作品を伝え、渡邊利道さん、大島豊さんの文章は博識とたしかな批評眼に裏打ちされたジャンルSF小史としても読むことができるようになっています。 また、小特集〈東方幻想の世界〉として、翻訳短篇二作と、西崎憲さんによる作家案内のエッセイを掲載します。普段わたしたちは、歪められた日本(人)像に出くわす度に居心地の悪さを覚えます。しかしアジアに関するひどく限られた知識にもかかわらず(ゆえに?)かくも霊妙な物語を紡ぎ続けたフランク・オーウェンの非凡さは、言語表現におけるエキゾティシズムそのものを問い直す力を持っています。 この本を手に取ってくださるすべての方が、それぞれにとっての煌めく宝石のような作品に出会えますように。 木村夏彦 【目次】 特集 未来視する女性作家たち 翻訳家インタビュー 劉佳寧 聞き手=木村夏彦 作品ガイド パンデミックを考えるための国内小説10 あわいゆき 2014年以降にデビューした作家の英語小説30 山口真果 国内SF20 渡邊利道 海外SF短篇25 大島豊 連続アンケート企画 史上初・大アンケート 記号に恋して あなたの大好きなルビを教えてください! 秋草俊一郎/阿部大樹/石川美南/礒崎純一/菅原慎矢/垂野創一郎/西崎憲/平山亜佐子/堀田季何/マヌエル・アスアヘアラモ/山本貴光/木村夏彦 緊急アンケート 実装しない、する あなたの翻訳環境を教えてください 秋草俊一郎/大島豊/岸谷薄荷/鯨井久志/白川眞/垂野創一郎/増田まもる 海外翻訳家・研究者アンケート 世界に拡が(り続け)る日本文学の行方 木海/焦陽/パウ・ピタルク・フェルナンデス/ヘレン・ホラン/ローレル・テイラー/王子豪 国別展望 韓国における日本文学受容 木村夏彦 ブックガイド 詩に近づく小説、小説に近づく詩 木村夏彦 小特集 東方幻想の世界 「クォ・ファンの黄金の時」「折れた柳」 フランク・オーウェン 高山直之訳 東洋の不思議な作家たち 西崎憲 《執筆・聞き手=木村夏彦》 カンヴァセーション・ウィズ・フレンズ〈1〉 増田まもる On Haruki Murakami’s Lesser-known Sci-Fi Critiques—Ellison, Le Guin, and Others ミミ・シェン訳 A Note on Translators' Notes 千羽鶴 《未訳作レビュー》Samantha Harvey Orbital 執筆者略歴、編集後記
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柴田元幸さんサイン入り『ロングパドル人間模様』
¥1,430
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 葉々社が、海外文学の裾野を広げるために新たにはじめたシリーズ「小さな海外文学」。 本シリーズは、おもに海外文学に触れてこなかった読書家の方たちを対象に、短篇を2〜3篇収録し、気軽に手にとってもらえるように工夫しています。 シリーズ第1弾&第2弾は、柴田元幸さんの翻訳による2作品です。 本書、『ウォートン怪談集』は、「小間使の呼び鈴」「夜の勝利」「ミス・メアリ・パスク」、3つの短篇を収録しています。 ___________________________ ハーディというと「重い人」「暗い人」という先入観を持ってしまうのも、これまたいささか勿体ない話です。たとえばこの『ロングパドル人間模様』などを読むと、ハーディが実は ユーモラスな面も持ちあわせていた作家であることがよくわかります。もちろんこの事実はハー ディの専門家のあいだでは常識に属す部類の話にちがいなく、たとえば岩波文庫の『ハーディ短篇集』(井出弘之編訳)なども「ユーモア、諧謔こそ彼の特質である」という視点から編まれています。しかしこの認識が一般にどこまで広まっているか。この翻訳で「楽しいハーディ」もいる、ということをさらに広く伝えられるなら訳者としても本望です。 (訳者あとがきより) [著者プロフィール] トマス・ハーディ(1840 -1928) イギリス文学を代表する小説家・詩人の一人。ヴィクトリア朝後期から20世紀初頭にかけて活躍。イングランド南部のドーセット州に生まれ育ち、小説の中でもこの地に「ウェセックス」の名を与え、くり返し物語の舞台に用いて、時には人間以上に存在感のある場所に仕立て上げた。そうした濃密な場の感覚を背景に、宿命に抗い、翻弄される人間の姿を冷徹に見つめ、『帰郷』(1878)、『ダーバヴィル家のテス』(1891)、『日陰者ジュード』(1895)などの代表作に結実させた。 【書誌情報】 発行:葉々社 判型:四六判変型・並製 頁数:130頁
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柴田元幸さんサイン入り『ウォートン怪談集』
¥1,430
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 葉々社が、海外文学の裾野を広げるために新たにはじめたシリーズ「小さな海外文学」。 本シリーズは、おもに海外文学に触れてこなかった読書家の方たちを対象に、短篇を2〜3篇収録し、気軽に手にとってもらえるように工夫しています。 シリーズ第1弾&第2弾は、柴田元幸さんの翻訳による2作品です。 本書、『ウォートン怪談集』は、「小間使の呼び鈴」「夜の勝利」「ミス・メアリ・パスク」、3つの短篇を収録しています。 ___________________________ ぐだぐだ煮えきらない物言いを続けてしまったが、要するに何を言いたかったかというと、ここに収めたウォートンの幽霊譚三本を読むにあたって、もちろんどう読もうと読者の自由なのだが、事実を割り出さないといけないというプレッシャーを感じる必要はない、ということである。「小間使の呼び鈴」であれば一介の使用人である病み上がりの小間使が女主人や男主人に対して感じる感情の起伏に、「夜の勝利」なら秘書として他人に依存して生きないといけないがゆえに何とも屈折した主人公の心理の揺れに、まずは寄り添ってみるのも悪くないと思う。(ウォートンは上流階級の育ちだが、目下の立場に置かれた人物の心理を描くのが本当に巧い)。「ミス・メアリ・パスク」であればいっそ、幽霊ということにされているメアリ・パスク嬢の身になってみて、「一度死んだ人間」の感じる(そして「生きていた」ときも感じていた)孤独の深さに思いをはせる、とか……怖がっている人間を外から見るのではなく、怖がっている人間になって読むと、ウォートンの怪談は(まあすぐれた怪談はみんなそうだろうが)本当に刺さる。 (訳者あとがきより) [著者プロフィール] イーディス・ウォートン(1862 -1937) 20世紀前半に活躍したアメリカの作家。ニューヨークの名家に生まれ、アメリカ東海岸の上流階級のふるまいを内側から知る強みを活かし、社会的権力を維持していく人々の冷酷さ、権力に時に抗い時に押し潰される人々の栄光と悲惨をリアルに描き出した。怪奇小説の名手としても知られる。第一次世界大戦中はパリで難民や失業者のために尽力。代表作に『歓楽の家』(1905)、The Custom of the Country(1913、未訳)、『無垢の時代』(1920、女性として初めてピュリツァー賞を受賞)など。 【書誌情報】 発行:葉々社 判型:四六判変型・並製 頁数:130頁
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アンソロジー『IMAGINARC 想像力の音楽』
¥1,500
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 2台のピアノと小説が織りなす幻想的アンソロジー! 「IMAGINARC 想像力の音楽」は、同名音楽会のプログラム冊子。 右から開くと小説アンソロジー、左から開くと音楽会プログラム。 与えられた5つのテーマに寄せて、5人の作曲家と11人の小説家が新作を書いた。 純文学、宇宙SF、ポストアポカリプス。恋愛、音楽、青春、ホラー、ミステリ、幻想、児童文学、尊い百合まで全部入り。 芥川賞作家から無冠のインディーズまで、同じ舞台で火花を散らす、プロアマ混合・ジャンル横断テーマ別アンソロジー! 参加小説家: 冬乃くじ、小山田浩子、糸川乃衣、菅浩江、白髪くくる、雛倉さりえ、藤沢祥、藤田雅矢、宮月中、森下一仁、吉田棒一 参加作曲家: 新垣隆、野村渉悟、浜渦正志、東大路憲太、平野一郎 参加音楽家: 森下唯、江崎昭汰、菊池亮太、蔡翰平、今泉響平、榎政則、高橋ドレミ、望月晶、佐伯涼真、大脇滉平 掲載作全ガイド: https://note.com/fuyunokuji/n/n01d51cbd8860 【書誌情報】 売価:1,500円 判型:A5 頁数:160頁 発行者:IMARI
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五人の男と一人の女『冒険家クラブの冒険談』ヒラヤマ探偵文庫
¥1,000
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本書はThe Adventures of the Adventurers Club, A Shocker in Six Stories (Five men & a woman 1890)の全訳である。いわゆる「シリング・ショッカー」と呼ばれる読み物で、一シリングという単行本よりは安い価格(ちなみにストランド・マガジンも一シリングだった)で売られたペーパーバックだ。著者名も「五人の男と一人の女」という、語り手そのままであって本来の著者名は明記されていない。これは『ある刑事の回想録』 (ウォーターズ、ヒラヤマ探偵文庫)以来の、語り手すなわち著者名とする習慣が引き継がれているのだろう。おそらくこの本は娯楽のために読み捨てられていたのではないかと思われる。同様に読み捨てられていた定期刊行物には青少年を読者として想定した「ペニー・ドレッドフル」があったけれども、当時は十二ペンスで一シリングだったので、価格としては十二倍になるし、本書中には英語の註なしにフランス語が使われたりもしているので、読者はフランス語も分かる、ある程度上の階級に属する人々だったと思われる。親しい人々が集まって話を披露するという形式は、 「デカメロン」以来よくある形だが、日本でも江戸川乱歩「赤い部屋」や野村胡堂「奇譚クラブ」がある。 目次 冒険家クラブとは何者か? ジュリアン・ストラハンの話 外国人街にて 会長の話 陪審員長 家畜処理場 女性会員の話 訳者解説 【書誌】 著者:五人の男と一人の女 翻訳:平山雄一 判型:新書版 頁数: 発行:2025年1月
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森下雨村『赤い塔の家』(森下雨村少年少女小説コレクション2)ヒラヤマ探偵文庫
¥700
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本巻には、森下雨村の冒険科学小説「赤い塔の家」(『少女の友』大正7年7月~12月号)が収録されている。――赤い塔の家にある、開かずの部屋で起こる幽霊騒ぎがきっかけで、物語が動き始める。『少女の友』に連載されていたので、登場人物の中心はローティーンの一郎や純子、光子の姉妹であり、彼らの行動が、読者の〈恐いもの見たさ〉を煽るものとなっていた。 千里眼やテレパシーなどの超常現象も描かれ、作品を支えるものとしてあった。この時期、つまり大正7(1918)年の小説としては、たいへん珍しい題材だといえるだろう。また物語の舞台である赤い塔の家も、栃木県の中禅寺湖の湖畔にあるという設定になっていた。子供たちが夏休みに出かける避暑地の雰囲気を存分に出している。雨村は、夏という季節の連載を意識して、題材を扱っていた。その赤い塔の家には、大きな秘密が隠されていたのである。はたして彼らは、秘密を解くカギを探すことができるのであろうか? 【書誌】 著者:森下雨村 判型:新書版 頁数: 発行:2025年1月
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ラムジー・キャンベル著『グラーキの黙示3』
¥1,980
セヴァン・ヴァレーにわだかまる邪神カルトの物語の終着点! ラムジー・キャンベル作品集『グラーキの黙示』第3巻 マッターホルン・プレスが、英国のセヴァン・ヴァレーに根を張るカルト教団の聖典を、『グラーキの黙示録』のタイトルで無許諾刊行してから、150年近くの歳月が流れた。 ブリチェスター大学のアーキビストであるレナード・フェアマンは、この伝説的な書物の“唯一現存する写本”を大学に収蔵するべく、英国北部の海岸沿いに位置するガルショウという町に赴くことになる。ちょっとした日帰りの旅のつもりだったが、そうはならなかった。求める『黙示録』の各巻は、この風変わりな町の別々の住人が所有しているというのである── 英国怪奇・幻想文学界の巨頭、ラムジー・キャンベルが16歳の頃に執筆した「湖の住人」に登場して以来、彼の作品世界の背景に見え隠れし続けた忌まわしき神話典籍、『グラーキの黙示録』。50年もの間、その全容を匿(かく)し続けてきたヴェールが、他ならぬラムジー・キャンベル自身によってついに剥ぎ取られた! 【書誌情報】 サウザンブックス社 ラムジー・キャンベル著 森瀬繚訳 価格 1,980円(本体1,800円+税) 発行年月 2024年12月 判型 B6
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『日日是葬送』
¥1,500
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 7人の書き手による様々な「鬱」との向き合い方を綴った日記本。 本書の冒頭「はじめに」をこちらから読むことができます。 https://note.com/eisaku_ota/n/nc11640ae08df 【目次】 はじめに 1. 大田 / 日々を食む 2. ゆきん / あれから、これから 3. 高見 奈緒 / とりとめのない日々の鍛 練( ほぼ ) まいにち 4. 浦田 みなみ / ナイト・オン・ジ・アザー・プラネット 5. 田丸まひる / 歌人、精神科医のたぶんあんまり落ちこまない日記 6. 韓 光勲 / うつについて書く 7. たろ / 推しがいない日記 【執筆者】 ・たろ(編集長、イラストレーター) ・大田(ニート、ライター、脚本家見習い) ・田丸まひる(歌人、精神科医。代表作に『ピース降る』書肆侃侃房) ・韓光勲(ライター、社会学研究者。元全国紙記者。代表作に『在日コリアンが韓国に留学したら』ワニブックスPLUS新書) ・高見奈緒(漫画家、代表作に『さらば、漫画よ』『海、のち晴れ』ともにイースト・プレス) ・浦田みなみ(ライター、webメディアIPmag編集長) ・ゆきん(ニューヨーク、マンハッタン島に住むOL) 【書誌】 A5版/98頁
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『なnD 11』
¥1,430
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 「nu」戸塚泰雄と「DU」小林英治と「なんとなく、クリティック」森田真規の3編集者が共同編集する小さな文芸誌「なnD」。 編集:森田真規(なんとなく、クリティック)、戸塚泰雄(nu)、(小林英治(DU)) 【登場・執筆者】 Eunice Luk/菊池謙太郎/森山裕之/相田冬二/モノ・ホーミー/三品輝起/近代ナリコ/Lena Fujimoto/佐々木敦/ハーポ部長/こだまたけひろ/迫川尚子/山本佳奈子/竹田和也/折田侑駿/西村満/スギタモエル/竹田純/七里圭/キデンセン/管啓次郎/涌上昌輝/近藤恵介/櫻井亮太/ゾフィ・プシクール/田中元樹/正一/little fish/阿久津隆/アマヤフミヨ/碇雪恵/イワフチメグミ/内沼晋太郎/小田雄太/加藤木礼/北畠千枝里/グラスパーゆきこ/黒田玲子/香山聡/越川道夫/小島弘光/後藤知佳/小林エリカ/桜井雄一郎/猿田詠子/柴原聡子/島田潤一郎/高橋政宏/滝口悠生/谷口愛/樽本樹廣/檀上遼/千葉美穗/テンギョー・クラ/戸塚泰雄/BACCO/松村孝宏/三宅唱/宮田文久/森川晃輔/森田真規/山本アマネ/米山菜津子 文庫サイズ / 168p / 無線綴じ
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『CINEMA TALK VOL.6』特集:学校と映画
¥880
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容】 映画好きなフリーのイラストレーター・ライターの亀石みゆきさんが手掛ける、《イラストと文字で綴る映画感想ノート》。 VOL.6の特集は「学校と映画」。 VOL.1:特集「児童文学と映画」 https://cavabooks.thebase.in/items/41617773 VOL.2:特集「女の友情と映画」 https://cavabooks.thebase.in/items/41618208 VOL.3:特集「北欧と映画」 https://cavabooks.thebase.in/items/41618412 VOL.4:特集「親子と映画」 https://cavabooks.thebase.in/items/41618607 VOL.5:特集「女子のコンプレックスと映画」 https://cavabooks.thebase.in/items/79638985 【仕様】 判型:A5 52頁 【発行】 亀石みゆき http://fimpen.web.fc2.com/ https://twitter.com/mkameishi
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『Kaguya Planet vol.3』特集食
¥1,650
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【お知らせ】 『Kaguya Planet vol.1 気候危機』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/85913578 『Kaguya Planet vol.2』特集パレスチナ https://cavabooks.thebase.in/items/88198930 【内容紹介】 食べることは生きることであり、同時に奪うことでもあります。食について掘り下げていくと、当たり前すぎて普段意識することの少ないこの両義性と暴力性から目を逸らすことができないことに気がつきます。そしてこの暴力性は、食をめぐる社会問題とも結びついているように思います。 Kaguya Planetの特集「食」では、喜びや楽しみをもたらしてくれると同時に、「奪う」という行為でもあり、様々な抑圧も生み出す食の両義性について、「しあわせな食卓?」をテーマに、小説・エッセイ・ブックレビューなどを通して考えます。 コンテンツ ⚫︎特集に寄せて 紅坂紫「しあわせな食卓?」 ⚫︎小説 エフゲニア・トリアンダフィリウ「ボーンスープ」(紅坂紫訳) 紅坂紫「鬼姫と絵師」 鈴木林「なく?」 ⚫︎エッセイ 清水裕貴「美しい腸のための生活」 ⚫︎ブックレビュー 堀川夢 リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』 ⚫︎コラム 齋藤隼飛「おいしくなったチミチャンガ ヒーロー達の食文化」 鯨ヶ岬勇士「チョコミントベーグルと大豆ミート」 井上彼方「食べることがもたらす情動」 ⚫︎PICK UP 『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』 『ヴェノム:ザ・ラストダンス』 ⚫︎イベントレポート グラスゴー・ワールドコン(世界SF大会)レポート 第2回カモガワ奇想短編グランプリ ⚫︎VGプラスの活動報告 【書誌情報】 サイズ:A5 ページ数:90ページ 一般価格:1650円(税込) ISBN:978-4-911294-02-4
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高田怜央 2nd GIG『ANAMNESIAC』
¥1,980
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【お知らせ】 高田怜央 第一詩集『SAPERE ROMANTIKA [サペレロマンティカ] 』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/77004399 【内容紹介】 寄稿: 伊藤潤一郎 デザイン: 相島大地 推薦文:柴田元幸、川野芽生 編集・発行人: 岡田翔 発行:paper company サイズ:173x105mm ページ数:70p 言語:英・日 発行日:2024年11月30日 仕様:セミハードカバー|オフセット印刷 ISBN:978-4-911463-17-8 価格:1,980円(税込) 限定 1200部 スコットランド育ちの詩人が贈る、日常と記憶をめぐる探究の結晶。第一詩集『SAPERE ROMANTIKA』に続き、著者自身による英日バイリンガル構成の11×2篇を収録。静謐さと軽やかさが共存する時空間に、永遠の余韻が吹き抜ける。映画『PERFECT DAYS』の翻訳を手掛けた高田怜央が、詩の歴史の新たな1ページをめくる。 【推薦文】 しなやかさというたからもの、と、かつてある人がつかったことばを再利用させてもらうのが高田怜央の詩を形容するのに最適だと思う。知性と感性、という分け方がそもそも無意味になるような自在さで思いが泳ぎ、舞い、跳ぶ。在ることと無いこととのあいだでいとも自然に壁抜けがなされる。英語と日本語がどちらも原文でありどちらも訳文であるという、詩の歴史において類を見ない形式も、そうしたしなやかさの実演だからこそ意味がある。 柴田元幸 翻訳家 憶えていることと思い出すことは違って、憶えていないことでもわたしたちは思い出すことができる。思い出した瞬間に、生じる記憶。たぶん、言葉を持っているから。言葉がわたしたちの中に入ってきたとき、見たことも聞いたこともないものたちを大勢引き連れてきたから。言葉を使うたび、わたしたちは存在しない記憶を取り戻す。それでは、ふたつの言語で想起するとき、想起されるのは同じ記憶なのだろうか? 川野芽生 小説家・歌人・文学研究者 時計が刻む時間とはまったく別の〈詩の時間〉は、英語と日本語の閾を往復することで鍛え上げられた詩人の身体から生み出されている。多言語を混ぜ合わせる身体のぬか床で漬けられた言葉から垣間見える時間――それはまさに「想起症」を患う者の時間である。(寄稿「風のひき算」より) 伊藤潤一郎 哲学者 【目次】 まえがき 覚えてる? 初めて会ったときのこと。あれは死者の日の頃だった。それで過去の人たちだったり、遠くにいる人たちだったりが書いたものについて話をした。この街にいない人たちばかりだけど、私とあなたはそこにいた。それがうれしかった。なぜそんなに? だって、ある仕方ではきっと、みんなそろって集まっていたから。 あなたが好きな詩人や、作家や、芸術家や、音楽家について教えてくれるとき、私にもその人たちが見える。耳をかたむけて続きをせがむ。するとひとり、またひとりと、やってきては加わる。幸せな記憶、誇らしい記憶、悲しい記憶、甘い記憶、苦い記憶の日々からひょっこりと顔を出しにくる。誰もがあなたを離さないで、ひとり部屋で穏やかに休んでいるときでさえずっと話しかけてくる。人はひとりきりにはなれない。ねえ、聞いてる? 「まえがき」 <収録詩> Before Time / 時の創られる前 Slower than light / 光よりもスロウ Turtle / カメ Bedtime stories / 眠れぬ夜のゆえに For Paul’s Friend / ポールの友人に 5:22am / 午前5時22分 Sometimes / ときおり AFTER YOU / あなたの跡 love to hear you speak, / ラヴ・トゥ・ヒア・ユー・スピーク、 A Ghost Ship / ゆうれい船 [ENCORE] Peach: After "Between Walls" by William Carlos Williams ピーチ:ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ「壁のはざま」に寄せて
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困ってる人文編集者の会『おてあげ 第4号』
¥1,100
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【お知らせ】 1号はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/87128484 2号はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/87128581 3号はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/87128682 【内容紹介】 【巻頭言】おねがい…竹田純 【座談会】2024年上半期のベスト本とおねがいについて…困ってる人文編集者の会 【エッセイ】わたしのおてあげ お願いは世界を広げる…竹田信弥(書店主) おねがいはしたくない…七竈(記者) ルビをふる仕事…髙井愛(デザイナー) あがり症…佐藤顕子(フォトグラファー) アドゥーは待っている…森田直(編集者) 希望は棄てない…藤枝大(編集沙) 【連載】飯田、おまいだったのか。(略)第3話…飯田正人(バイヤー) 【特別企画】文学フリマ岩手に行ってきた!…困ってる人文編集者の会 こまへん日記 2024年9月28日~10月2日…困ってる人文編集者の会 おてあげ通信…困ってる人文編集者の会 プロフィール/次号予告/編集後記 著者プロフィール 困ってる人文編集者の会 (麻田江里子/柴山浩紀/竹田純) 【書誌情報】 四六版 100頁
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特殊カルチャー誌『NOIZ NOIZ NOIZ #3』
¥1,650
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 巻頭には、あまり国内の音楽メディアでは取り上げられていないアーティストのロングインタヴューを一挙掲載。関西サイケの新鋭「秘部痺れ」、大阪のウィッチ・ドゥーム・デュオ「BlackLab」、ポゴパンクから日本語ロックンロールへの転身を果たした「すてばち」の3バンドです。 さらには本誌ではおなじみニイマリコさん率いるルー・ガルーがリリースした大傑作ファーストアルバム『暗野』の全曲をニイさん本人が解説! 映画では前号に続き佐々木敦さんと児玉美月さんの対談、そしてゴア映画伝道師のヒロシニコフさんの寄稿で、2024年の映画界を振り返ります。こういう2024年総括ってあんまりないんじゃないかと。 そして前号で渾身の2.5次元演劇論を寄稿していただいた柿内正午さん&慈姑美味さんには今年から急激にハマったプロレスについて、入門者視点での振り返りをしていただきました。演劇とプロレス、ジャンルは違えど演じる肉体について長らく触れてきたお二人ならではの記事になっています。 (出版元HPより) 【目次】 目次 INTERVIEW ・Chang Chang(秘部痺れ) 2 ・BlackLab 14 ・きづく(すてばち) 24 アルバム全曲解説 ・Loupx garoux『暗野』/ニイマリコ 36 Film ・2024 年の映画を振り返る 佐々木敦+児玉美月 56 ・ゴア映画事情2024 ヒロシニコフ 74 プロレス ・プロレス入門者の一年弱 柿内正午+慈姑美味 81 【書誌情報】 A5判 96頁
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吉川浩満・平山亜佐子『部屋と自炊本と私 本や資料の電子化&活用術』
¥1,650
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 文筆家・挿話蒐集家の平山亜佐子さんがシラスで毎週配信している「平山亜佐子のこちら文献調査局」。 その1コーナーとして文筆家・編集者・YouTuber・卓球コーチ・DJの吉川浩満さんを迎えて7回にわたり配信された「電書課 部屋と自炊本と私」を書籍化! 棚から溢れ床を侵食してゆく本や雑誌、紙資料の山に生活が圧迫されている方も少なくないでしょう。同じ悩みを抱えた吉川さんがたどり着いたソリューション、それがいわゆる「自炊」。本を裁断し、スキャンしてデータ化するというものです。 「やっぱ本は紙じゃなきゃ」という方も多いでしょう。わかります。なのですが、自炊本には自炊本の数々の利点があります。 本書では1万数千冊を自炊してきた吉川さんが試行錯誤の末に見出した最新の自炊とその活用方法を惜しみなく公開。 さらにはゲストとして美少女コミック研究家の稀見理都さん、そして独自のこだわりでグラビア雑誌を自炊するDBMさんが登場、それぞれに異なる用途やノウハウを紹介してくれています。 日々増殖する本と格闘する日々へのヒントが得られる一冊です! 【目次】 第一回 余は如何にして自炊者となりしか……6 イントロダクション/自炊の歴史/自炊の方針/環境構築 コンピュータと 裁断機/環境――スキャナ/環境―ソフトウェア/モバイル環境のソフト ウェア 第ニ回 設定には手間をかける――環境編:ソフトウェア……25 なぜ「自炊」というのか/ ScanSnap Home のプリセット/アクションウィ ザード/ファイル管理/ PDF リーダー/モバイルアプリ 第三回 この自炊者を見よ――環境編:ハードウェア……44 自炊動画公開/厚い本の裁断/裁断した本をスキャンする/スキャン後の確 認/検索の精度 第四回 平山、はじめての自炊……55 はじめての自炊/スキャンした後で迷う/「資料(名称未設定)」フォルダ/ 検索の検証/旧字の OCR / PDF の加工/ Kindle の活用 第五回 乗るしかない、アーカイブのビッグウェーヴに!――漫画雑誌の自炊(ゲスト:稀見理都)……71 美少女コミック研究/コレクターではない/エロ本は残らない/アーカイブ 化のビッグウェーブ/自炊のポリシー/データフロー/スキャン理念/ホー ムセンターで道具は全部揃う/中綴じ雑誌の自炊/ JPEG のデータ管理/ JPEG + OCR の威力/オープンソース化を目指して/アーカイブの課題 第六回 紙の呪縛と自炊者の密かな愉しみ――グラビア雑誌の自炊(ゲスト:DBM)……95 グラビア雑誌の自炊/使用備品/スキャンの様子/メンディングテープ強し /スキャン失敗例その2/ファイル管理/スキャン環境とバックナンバー管 理/デジタルの愉しみ/ハードウェア環境 第七回 帯に短し襷に長し――現時点での最新環境報告……116 八ヶ月ぶり二回目/ Android 環境/アプリケーションの長所と短所/雑感 【書誌情報】 A5判 136頁
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『人文的、あまりに人文的 同人版#003』哲学の劇場(山本貴光+吉川浩満)
¥1,000
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【お知らせ】 『人文的、あまりに人文的 同人版#002』哲学の劇場(山本貴光+吉川浩満)はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/86671074 【内容紹介】 入不二基義からネオ高等遊民まで! 豪華執筆陣が無茶振りに応えたアンケート特集「最後の哲学書」に、「哲劇のあいうえお」(さ~そ)を加えた大ボリューム。 【目次】 〈アンケート特集:最後の哲学書〉 青山拓央 アダム・タカハシ 安藤昭子 石井雅巳 稲岡大志 稲原美苗 入不二基義 大澤真幸 大矢靖之 笠木雅史 木島泰三 國方栄二 倉津拓也 小林えみ 小林浩 斎藤哲也 清水知子 谷川嘉浩 近内悠太 朱喜哲 津崎良典 辻麻衣子 戸谷洋志 永井均 長門裕介 ネオ高等遊民 平尾昌宏 福嶋聡 藤井翔太 古田徹也 ベンジャミン・クリッツァー 宮台由美子 森岡正博 山内志朗 山口尚 湯山光俊(敬称略) 〈連載:哲学漫談 哲劇のあいうえお(さ~そ)〉 左翼 思考 数学 世界 ソロ活動 【書誌情報】 1,000円 2024年12月3日初版 頁数:105頁 判型:四六版 発行:哲学の劇場
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『天国ではなく、どこかよそで』
¥2,200
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 『天国ではなく、どこかよそで』 レベッカ・ブラウン=著 柴田元幸=訳 『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの最新物語集『天国ではなく、どこかよそで』。 「三匹の子ぶた」を踏まえた「豚たち」、「赤ずきんちゃん」を踏まえた「おばあさまの家に」をはじめ、ピノキオ、ヘンゼルとグレーテルなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターを、レベッカ流に夢見なおした物語が並びます。 語り直しの切り口は作品によってさまざまですが、単一のメッセージに還元できない、怒りと希望をシンプルな文章で発信しつづける作家の神髄が伝わってくる、豊かな「サイクル」が出来上がっています。 訳者の柴田元幸が「この人の文章は言葉というよりほとんど呪文のようなリズムを持っている」と評するレベッカ・ブラウン独自の文体によって、 読者を暗闇から光へ、厳しさから愛へ、私たちが今いる場所から私たちが行くべき場所へと導きます。 “ここにあるのは「めでたし、めでたし」の死角を辛辣なユーモアで照らしてみせる物語。 そうやってわたしたちが見えないふり、聞こえないふり、わからないふりをしてきた暴力の轍を、怒りでもって洗い出し、祈りをこめて語り直すのだ。” 倉本さおり “そこではみんな、ほんものの肉体を得る。 痛みに苛まれ、声は揺らぎ、歪み、叫ぶ。 闇の中、寓話は変わり果てた姿になって 赦しを求め、こちらを見つめる。 どうしてこんなに、愛おしいのだろう。” 大崎清夏 【仕様】 発行元:wtililight 価格:2,200円(本体2,000円+税) 発行年月:2024年10月 判型:B6変 ISBN:9784991285189
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青柳菜摘詩集『亡船記』(サイン本)
¥2,750
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 中原中也賞受賞後第一作、青柳菜摘詩集『亡船記』 中也賞受賞後、2年を経て作られた、青柳菜摘の三作目となる詩集。 未発表詩篇を含む22篇所収。 【目次】 〈新地登記簿〉 新木 新砂 夢島 貯木 若洲 〈ぼくは戦争を手に入れた〉 ぼくは戦争を手に入れた グー眠る san kaku no suki ma 母の母の母の日記 〈仮語仮国仮名仮体〉 鳥に鳥の名を 仮語 タイワン サーカス学部新設のお知らせ 〈亡船記〉 文船 灯船 望船 塩船 蝶船 眠船 消船 峰船 方船 【プロフィール】 青柳菜摘 (あおやぎ なつみ) 1990年東京都生まれ。映像メディアを用いた同時代芸術のアーティストとして、プロジェクトベースに主題を立て作品を発表している。経験の記述化をめぐり、観察、記録、物語(詩文)を手がかりにタイムベースト・メディアの可能性を探究している。2016年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。プラクティショナーコレクティヴである「コ本や honkbooks」主宰。「だつお」というアーティスト名でも活動。著書に『孵化日記2011年5月』(thoasa publishing, 2016)、小説『フジミ楼蜂』(ことばと vol.3 所収, 2021)、詩集『家で待つ君のための暦物語』(thoasa, 2021, 第1回西脇順三郎賞候補)、詩集『そだつのをやめる』(thoasa, 2022, 第28回中原中也賞受賞)がある。 近年の主な活動として、個展「亡船記」(十和田市現代美術館サテライト会場space, 2022)、「ICC アニュアル 2024 とても近い遠さ」展(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC], 2024)、国立女性美術館(NMWA)第7回「Women to Watch」候補に選出(2022)、オンラインプロジェクト「TWO PRIVATE ROOMS ‒往復朗読」(2020-継続中)、「新しい成長」の提起 ポストコロナ社会を創造するアーツプロジェクト」展(東京藝術大学大学美術館, 2021)、「第10回 恵比寿映像祭」(東京都写真美術館, 2018)、RAM Association主催「ポエトリー・キャンプ 連詩林」Co-ディレクター(2022-)。 仕様:16.1×22.6cm|136p|日本語 仮フランス装(PUR無線綴じ) 2024年11月30日 第一刷 1000部発行 装幀:柳川智之 企画編集:和田信太郎 制作進行:中島百合絵 印刷:山田写真製版所 発行:thoasa
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『やさしいせかい』
¥1,300
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 愛がひっくり返ったまま生きて死ぬ生き方と ひっくり返らないようふところに温めて ふるえながら生きていこうとするのと 私には、どちらかえらべるだろうか やさしかったせかいの記憶と やさしくできなかったせかいが ほんとうはどんなせかいでありたかったかの告白のために 書き下ろした三十一の章篇集 『やさしいせかい』(エッセイ) 著 者 関根 愛 装画/挿絵 mochida ancoro ブックデザイン Cat 佐藤 翔子 印刷/製本 株式会社イニュニック 2024 年 7 月 17 日 新版 第一刷 全 107 ページ 販売価格 1,300 円(税込) 仕様 中綴じ製本 縦 16cm×横 11.5cm×厚み約 0.7cm 表紙|大和板紙バルキーボール灰 270m/m2 1C/0C 本文|モンテシオン 70.5K 1C/1C
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『TOKIMAKE -トキメイク-』
¥1,100
『TOKIMAKE -トキメイク-』はコスメとメイクのアンソロジーです。 10名の作家による多彩な小説とかわいい漫画。オールタイムベスト化粧SF『誰に見しょとて』作者・菅浩江氏の特別寄稿もいただきました。巻末には寄稿者の推しコスメを収録しています。 《掲載作家の活躍》 ◆文学フリマの一週間後に中野伶理さんが第7回ゲンロンSF新人賞を受賞! ◆実石沙枝子さん『物語を継ぐ者は』7月11日祥伝社より刊行! ◆真下みことさん『かごいっぱいに詰め込んで』8月7日講談社より刊行! 《書誌情報》 A5版 153ページ 発行:2024年4月27日 発行者:じゅりあ 発起人:実石沙枝子 ブックデザイン・本文組版:松本あずさ 表紙・本文イラストレーション:じゅりあ 編集:甘木零/花草セレ/中野伶理 《もくじ》 真下みこと「かさね塗り」 中野伶理 「紅化粧奇譚」 実石沙枝子「貴様をまつげで刺突する」 松本あずさ「魔法はいらない」 じゅりあ 「コスメ取物語」 揚羽はな 「サンゴ色の時間」 花草セレ 「拭った雪から紫が咲く」 まだりん 「いたづらにまとうかおりは」 甘木零 「鏡の中の人生」 菅浩江 「『誰に見しょとて』自己解説」 菅浩江 「鎧と薔薇」 著者紹介 推しコスメ
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SF文芸誌『Sci-Fire 2024』
¥1,650
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 SF文芸誌『Sci-Fire 2022』はこちら(残数わずか) https://cavabooks.thebase.in/items/68767013 SF文芸誌『Sci-Fire 2023』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/80293305 ゲンロン大森望SF創作講座修了生有志が作るSF文芸同人誌『Sci-Fire』第8号です。 今号テーマは「海」。 草野原々、倉多タカシ、関元聡、武石勝義、ファン・モガ各氏をゲスト招待し、過去最多の短編小説・評論・イラストを収録しました。 〈もくじより〉 『SCI-FIRE 2024』特集:海 【創作】 第一部・科幻の海 関元聡 竜宮と無限の女王 難波行 ウニについての対話 榛見あきる 産鉄のハイヌウェレ 倉田タカシ 息継ぎが跳躍になること 草野原々 蒼鉛色の海と電波塔 鵜川龍史 響きと骸 名倉編 アロマンティック・マーメイド 揚羽はな デボンブルーの海 谷田貝和男 アローン(ALONE) 常森裕介 はじまりの一粒 崎田和香子 恐妻家・北原准教授は海に向かって叫ぶ 第二部・思いの海 ファン・モガ/廣岡孝弥(訳) 一度きりの人生 武石勝義 あなたと融け合う日まで 中野伶理 ラジオメロウの歌姫たち 河野咲子 海の三つ巴 吉羽善 抜錨、その後 猿場つかさ 二人だけの右腕に 田場狩 海の幽霊 甘木零 金の網にかかった魚 花草セレ 砕けた骨じゃ地図にもなれない 仁科星 星詠みのアンダルシア 【批評】 常森裕介 ソラリスは、海である 発行:2024年12月1日 版型:A5版 ・本文:294ページ 表紙イラスト:せい 扉イラスト:広木陽一郎 タイトルイラスト:じゅりあ 表紙デザイン:太田知也 本文デザイン:鵜川龍史、松本あずさ 責任編集者:甘木零
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チッカリング・カーター編『ミカドの謎 ニック・カーターの日本の冒険』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,700
SOLD OUT
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本書にはアメリカのダイム・ノベルを代表する名探偵、ニック・カーター が登場する数多くの作品のうち、日本を舞台にした作品をご紹介する。同じ ような週刊誌で活躍したイギリスのセクストン・ブレイク・ シリーズが、「貧乏人のためのシャーロック・ホームズ」と呼ばれていた が、アメリカにおいてはニック・カーターが同様の地位を占めていたと言っ ていいだろう。カーターやブレイクの主な読者層は、青少年労働者階級であ ったといわれている。なお初出時は日本が日露戦争に勝利して、新興の大国 として世界に名乗りをあげ、注目を集めた時期でもある。アメリカの庶民の 娯楽の題材になるほどの親しみはあったことが推察される。 「ミカドの謎」(The Mystery of the Mikado)は、New Nick Carter Weekly一九〇四年四月二日号に掲載された。「芸者タリカまたはニック・カ ーターの日本の任務」(Talika, the Geisha Girl, or, Nick Carter's Japanese Misson)は、New Nick Carter Weekly一九〇八年七月四日号、十 一日号(Talika, the Geisha Girl, or, Nick Carter's Japanese Rival)、十八日号(By Order of the Emperor, or, Nick Carter's Special Bodyguard)に掲載された連作を、同年に三作を合わせて単行本にした。 【書誌】 著者:チッカリング・カーター・編 訳者:平山雄一 解説:芦辺拓 判型:新書版 頁数:266頁 発行:2024年11月
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『カモガワGブックス Vol.5』 特集:奇想とは何か?
¥1,650
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【お知らせ】 文学フリマ終了後の発送になります。 【内容】 レビュー・論考 「狂気の沙汰か、SFか!? 偏愛海外奇想短編10選」:鯨井久志 ストーリーテリングの妙、文体の美しさ、精緻極まる構成。それらも確かに小説の面白さだが、現実世界を軽く吹き飛ばすような奇抜な発想、それもまた重要な要素のひとつである。 本稿では主に海外SF短編について、奇想あふれる名作のなかで筆者が偏愛する10作品――R・A・ラファティ、スタニスワフ・レム、ジョン・スラデックetc.――を紹介。 「奇想的宇宙SFの世界」:坂永雄一 宇宙。人間が生身では生きていけない真空領域。厳格な物理学とテクノロジーの支配する場。国家規模の資源と人員を注ぎ込んで、やっと一人が辿り着く場所。壮大で広大、無常観や虚無感さえ惹起する観念。そこに、奇抜なイメージやガジェットが飛び込んでくる——その瞬間、宇宙的崇高がひっくり返る奇想の興奮が生まれる(本文より引用)。 宇宙を題材とした奇想SF作品、という切り口で、「無脊椎動物の想像力と創造性について」など自身も奇想作品の優れた書き手である坂永氏にレビューを執筆いただいた。デイビッド・ブリン、チャールズ・ストロス、アレステア・レナルズらの作品を紹介。 「ラテンアメリカ奇想小説パレード」:蛙坂須美 ガルシア・マルケス『百年の孤独』など、〈魔術的リアリズム〉という括られ方のすることの多いラテンアメリカ文学。そこでは西欧と非西欧の価値観の衝突の中で育まれた奇想作品が数多く生み出された。 実話怪談の優れた書き手であり、海外文学全般に造詣が深くSFマガジンの〈ラテンアメリカSF特集〉にもレビューを寄稿いただいた蛙坂氏に、長編短編問わず、ラテンアメリカ文学の中での奇想作品について紹介いただいた。 「奇想が殺す——推理小説と奇想について、偏愛する短篇を三つほど」:鷲羽巧 あまねくジャンルに存在する奇想。論理の中に非日常……すなわち「死」を導き出す推理小説のなかにも、当然それは色濃く立ち現れる。京都大学推理小説研究会に所属し、創作・評論の両軸で活躍している鷲羽氏による、偏愛奇想ミステリ短編紹介。 「奇想溢れる悪夢の饗宴——奇想ホラーブックレビュー」:昏月鯉影 逸脱のなかに生まれいづる奇想は、日常から離れたところから出没する恐怖のなかにも、やはり存在する。怪奇・幻想文学の同人誌『Buttered-Fly』を主宰し、自らホラー作品の翻訳も手掛ける昏月氏による、国内・海外奇想ホラー作品の紹介記事。 「国立国会図書館デジタルコレクションの全文検索を用いた「奇想」および「奇想小説」の語誌の概観」:下村思游 「奇想小説」と何らかの作品群を称することはあれど、その語の由来、使われ方の変遷をあまり意識することはない。そもそも「奇想」という語は日本において、どこから使われだしたのか? 現役の司書であり、円城塔研究で知られる下村氏による、国会図書館デジタルコレクションのデータベースを駆使した「奇想」という語の歴史を辿る貴重な論考。 「最近の奇想ゲームについて(主にSteamで買えるやつ)」:千葉集 奇想は小説だけのものではない。いまや映画・コミック・アニメーションに並ぶ一大メディアと化したゲームにおける「奇想」のあり方について、近年の作品を中心に紹介する。自身も優れた奇想小説の書き手であり、近年ではゲーム・VR関係の記事も手掛ける千葉氏による、奇想ゲーム愛に満ちた充実の論考。 「奇想マンガの巨匠たち」:茎ひとみ 視覚表現と文芸の交差点、マンガ。その中には、奇妙で「奇想マンガ」と呼ぶほかない作品も、数多く生み出されてきた。駕籠真太郎、伊藤潤二にはじまり、どろり・器械・道満晴明ら二〇〇〇年代以降に世に放たれたオルタナティブな作品群について紹介した記事。筆者の茎ひとみ氏は、漫画感想ブログ「村 村」の書き手。 「つばな単行本未収録作全レビュー:鯨井久志 『第七女子会彷徨』『惑星クローゼット』『誰何 Suika』といった作品で、SF/ホラー/ファンタジーの領域を横断し、奇想あふれる想像力と地に足のついた日常性を両立させ、独自の作風を確立している漫画家・つばな。本稿では、その衝撃のデビュー作「子宮と部屋」をはじめ、単行本未収録の作品の全レビューを通じて、知られざるつばな作品の魅力について語る。 「なぜ奇妙であることが面白いのか—— 「奇想とは何か?」試論」:鯨井久志 奇想とは逸脱である。ではなぜ、逸脱が面白いのか? なぜ面白いと感じてしまうのか? 奇想の根源にある「見るなの恐怖」について、クラウス・コンラートの精神病理学や桂枝雀の「緊張の緩和」理論、およびロジェ・カイヨワやバタイユらをもとに読み解く、奇想総論。 翻訳 キャサリン・マクリーン「シンドローム・ジョニー」:鯨井久志 訳 特別解説 キャサリン・マクリーンのために:大島豊 デーモン・ナイト、ブライアン・オールディス、シオドア・スタージョンらに称賛され、一九五〇年代以降優れたSF作品を書いたアメリカの女性作家、キャサリン・マクリーン。いまだその真価が本邦に紹介されきっているとは言えない彼女の未訳作品の翻訳である。 人類を襲った災厄はあるひとりの男に起因するものだった。しかし、彼は悪魔だったのか......それとも救世主だったのか? ワトソン・クリックらのDNA二重らせん構造の発見以前に、疫病による人類の「進化」を描いた短編。なお、解説は「キャサリン・マクリーン全編読破計画」なる記事も書かれている、翻訳家の大島豊氏にお願いした。 リドリー・ウォーカー——『ある幻想の未来』より ラッセル・ホーバン『リドリー・ウォーカー』(第一章研究訳):阿部大樹 ポスト・アポカリプス後の世界を、言語体系が崩れてしまった世界の言葉を用いて著した傑作、Russell Hoban "Riddley Walker" 。十数年前に柴田元幸氏によって冒頭が訳されたものの、依然幻の作品である本作だが、日本翻訳大賞受賞者であり、精神科医の阿部大樹氏の手によって今回どう訳されたか。ぜひ実物を読んでいただきたい。阿部氏によるエッセイ付き。 創作 ハナビラ・オプティミスト:石原三日月 十年ぶりに再会した元夫は、事故により体を失っていた。だがその自我は、淡いピンク色の花びらに移送されており……。 第1回カモガワ奇想短編グランプリを「窓の海」で受賞した石原氏による、新作奇想短編。 小さなはだしの足音 :坂永雄一 「歩行」そのものが人類にとって不要になった世界。ある日上空に現れた構造体『空の城』は、人々を監視しているのだが……。姿が見えない足音と、人類の進化を巡る奇想短編。「大熊座」「無脊椎動物の想像力と創造性について」などに続く、新たな坂永氏の代表作となるであろう作品です。 第2回カモガワ奇想短編グランプリ受賞作品 大賞 レターパックで現金送れ/は詐欺です「くるぶし考」 優秀賞 春眠蛙「潰しに関する覚え書き」 優秀賞 藤井佯「幽玄の惑星」 全166作品の応募の中から、選び抜かれた受賞作3作品を掲載。 それぞれ「くるぶし考」は「自分の名前が季語になって季語を取り下げる話」、「潰しに関する覚え書き」は「元書評家が作家を潰す書評とその終わりについて語る話」、「幽玄の惑星」は「佐渡で世阿弥の霊と出会い、能を真似るという朱鷺の話を聞く話」。 選評はこちら。 【書誌情報】 判型:A5版 頁数:188頁 発行元:カモガワGブックス https://note.com/kamogawagbooks/n/n11f9042628c8