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『森下雨村犯罪実話集』ヒラヤマ探偵文庫
¥1,200
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本巻には、「死体を無くした男」「冷酷無情 カザリン・ヘーズ」「コンスタンス・ケント事件」「鼠を飼う死刑囚」「十五萬ポンドの頸飾」「噫無情」の六編の英仏犯罪実話が収録されている。 「死体を無くした男」は、パリ警視庁のギュスターヴ・マセの活躍、「冷酷無情 カザリン・ヘーズ」は、カザリン・ヘーズの残虐な殺人をそれぞれ描いている。「コンスタンス・ケント事件」は、ウィルキー・コリンズ「月長石」やS・S・ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」に影響を与えたといわれる事件であった。「鼠を飼う死刑囚」は、アーサー・グリフィスが描く、動物好きの死刑囚の話であり、「十五萬ポンドの頸飾」は、フランスからイギリスに送った十五萬ポンドの頸飾がすり替えられたところから始まる話だ。「噫無情」は、マセと並ぶフランスの名探偵ゴロンの捜査法を語っていた。いずれの作品も、森下雨村の好みが伝わる、読み応えのある犯罪実話であるといえるだろう。 【書誌】 編者:湯浅篤志 判型:新書版 頁数:110頁 発行:2024年9月
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『英国犯罪実話集3』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,100
SOLD OUT
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 今回もストランド・マガジンに掲載された犯罪関係の記事を集めてすべてのイラストを収録、さらに1895年にカナダで発行された、ウェインライト事件と切り裂きジャック事件を描いた実話パンフレット全訳を収録しました。新聞記事以外で、切り裂きジャックについて書かれた最初期の資料ではないでしょうか。 【収録作品】 『小説のような犯罪実話譚 二人の有名スコットランド・ヤード刑事の体験談』 『エジプトの「シャーロック・ホームズ」ベドウィン族追跡者の方法』 『証言の価値とは何か?』 『最新犯罪捜査法グロス・システム』 『ラッフルズは実在するのか? 紳士強盗の伝説』 『犯罪者は外科手術で治癒できるのか?』 『裁判所の風景――刑事法廷』 『世界最大の探偵事務所ピンカートン社の歴史』 『犯罪と犯罪者の記録 第一号』 【書誌】 著者:アルフォンス・ベルティヨン他 翻訳:平山雄一 判型:新書版 頁数:198頁 発行:2024年9月
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『テリーの日本案内 大正3年版』
¥1,900
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 本書は Terry`s Japanese Empire including Korea and Formosa, A Guidebook for Travellers (T. Philip Terry, Houghton Mifflin Company, 1914)の、日本旅行における一般的な情報の 中から現代の読者の興味をそそりそうな部分を選んで翻訳したものです。大正時代の旅 行ガイドブックは国内にも多数ありましたが、当時の人にとっては当たり前のことでも、 現代人には予想もつかないこともたくさんあります。それは当時の外国人にとっても同 じことで、そういう細かな点を丁寧に解説してくれているのが、われわれにとってまた とない情報になるでしょう。 この本が出版された 1914 年は大正 3 年です。事態背景としては、海軍の大規模汚職事 件であるシーメンス事件、東京駅開業、宝塚少女歌劇第一回公演、夏目漱石『こゝろ』 連載開始、コナン・ドイル『恐怖の谷』連載開始、第一次世界大戦勃発、パナマ運河開 通、雑誌『少年倶楽部』創刊といったことがありました。 また『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の時代設定を研究した泉国さんによると、物語がはじ まったのはこの前年大正 2 年だそうです。 詳しくは https://kimetsu-i.com/jidaisettei-taisyou-nannnenn/ 【書誌】 訳者:平山雄一 頁数:182頁 発行:2024年5月
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ヴァレンタイン・ウィリアムズ『海老足男との対決』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,400
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 「アガサ・クリスティ愛誦探偵小説集1」をお届けする。 このシリーズ名を冠するのは、クリスティの『おしどり探偵』または『二人で探偵を』として邦訳がある『Partners in Crime』(一九二九)にちなんでいるからだ。この連作短編集はさまざまな名探偵のパロディであり、取り上 げられているのはコナン・ドイルのホームズ、フリーマンのソーンダイク博士、チェスタートンのブラウン神父、 エドガー・ウォーレス、オルツィの隅の老人、メースンのアノー探偵、クロフツのフレンチ警部、ベイリーのフォ ーチュン、そしてクリスティ自身のポアロがパロディ化されている。しかしそれ以外にも我が国にはまだ紹介され ていない名探偵は複数いる。そのうちの一人が、本書のオークウッド兄弟で、「怪しい来訪者事件」または「珍客到来」(The Adventure of the Sinister Stranger)でパロディ化されている。これらの未訳作品を紹介してはどうか という示唆を戸川安宣氏からいただいたので、このシリーズを始めた。 本署はヴァレンタイン・ウィリアムズ(Valentine Williams 一八八三~一九四六)のTHE MAN WITH THE CLUBFOOT (1918)の全訳である。著者ウィリアムズはジャーナリストとして活躍し、第一次世界大戦中は従軍記者から軍人となり、勲章を受章する活躍をした。戦後は再びジャーナリストに戻り、小説も書き始めた。第二次世界大戦時に はイギリス情報部の一員として、国家に貢献をした。 【書誌】 著者:ヴァレンタイン・ウィリアムズ 訳者:平山雄一 判型:新書版 頁数:230頁 発行:2024年5月
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ジョージ・ランドルフ・チェスター『一攫千金のウォリングフォード』ヒラヤマ探偵文庫
¥3,100
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 George Randolph Chester GET-RICHI-QUICK WALLINGFORD (1908)の全訳で、 著者のジョージ・ランドルフ・チェスター(一八六九~一九二四)はアメリカの作家、脚本家、映画監督です。 この本はエラリー・クイーンが選ぶ短編探偵小説の殿堂『クイーンの定員』の第三十九番として選出されていて、クイーンはこう書いています。 「黄金時代第一期はこのとき頂点を迎えた。ウォリングフォードの壮大な詐欺話は『一攫千金のウォリングフォー ド』から始まった。その題名ほど内容を的確に伝えるものはない。これはアメリカのビジネス・ゴロの成り上がりと転落を描いた楽しい物語だ」 ウォリングフォードと名乗る詐欺師の詐欺師が、全米をまたにかけてあちらこちらで善良でちょっと貪欲な人々を騙して金を巻き上げるという、痛快な短編集です。 【書誌】 著者:ジョージ・ランドルフ・チェスター 訳者:平山雄一 判型:新書版 頁数:296頁 発行:2024年2月
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『1930年のイギリス料理』ヒラヤマ探偵文庫
¥3,100
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本書は“Bestway” Cookery Gift Book Sixth Book の翻訳です。 出版年は明記されていませんが、バースデーケーキの写真に「1930」とありますので、おそらく1930年か1931年の出版と思われます。 イギリスの一般家庭で供されることを想定した料理本ですが、出来上がりの写真が掲載されているのは珍しいと思います。 ケーキ パン・スコーン・ティーケーキ オードブル スープ 魚料理 寮の獲物と鶏肉 肉料理 熱いプディング 冷たいデザート セイボリーと朝食 野菜&サラダ ジャムとピクルス キャンディ&ボンボン サンドイッチ の各項目で、写真入りレシピを300種類以上ご紹介しています。 第一次世界大戦と第二次世界大戦のあいだ、探偵小説の黄金時代といわれたイギリスがイギリスらしかった最後の時代の家庭をお楽しみください。 【書誌】 訳者:平山雄一 判型:A5版 頁数:292頁 発行:2023年11月
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H・H・クリフォード・ギボンズ著『ボンド街の歯科医師事件』(セクストン・ブレイク・コレクション3)ヒラヤマ探偵文庫
¥1,200
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 ヒラヤマ探偵文庫では、今まで大正時代に翻訳されたセクストン・ブレ イク作品をお届けしてきましたが、今回はいよいよ新訳をご紹介します。 はたして森下雨村の「謎の無線電信」や加藤朝鳥の「東埔寨の月」といっ た素晴らしい訳文に追いつけるかどうかはわかりませんが、できるだけ原 文に忠実に、完訳でお届けします。 ロンドンでは、持ち主しか知らない秘密の場所に隠してある貴重品が盗 まれる怪事件が立て続けに起こります。スコットランド・ヤードは途方に 暮れるのですが、その事件を見事解決するベイカー街の名探偵セクストン ・ブレイクと友人で冒険家のロウレス閣下、そして助手のティンカー少年 の活躍を、どうぞお楽しみください。 もちろんお馴染みの仇敵、キュー教授やカーラック伯爵も登場します。 さらに短編として「金歯」を収録しました。 そしてアガサ・クリスティ研究の第一人者である数藤康雄さんに、解説 をいただきました。クリスティははたしてセクストン・ブレイクを読んで いたのでしょうか。 【書誌】 著者:H・H・クリフォード・ギボンズ 翻訳:平山雄一 判型:新書版 頁数:118頁 発行:2023年5月
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ヘンリー・レヴェレージ著『囁く電話』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,000
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 アメリカの作家、ヘンリー・レヴェレージ(1879~1931)は、第一次世界大戦後において、多作で成功したパルプ・フィクション作家の一人である。1914年、彼は、車を盗んだ罪(後に盗品受領となる)で、ニューヨーク州のシンシン刑務所(最高の警備レベル)に収監された。しかし、彼はそこで"The Twinkler"(1916)という小説を書き、映画にもなった。刑務所の中で書いた作品ということが宣伝文句だった。出獄後には、「囁く電話("Whispering Wires")」(1918)を書き、これも映画化(1926)され、作家として名前を知られるようになっている。本巻に収録した「囁く電話」は、1922年『新青年』に発表された加藤朝鳥の翻訳が中絶してしまったのをうけて、その続きを現代の翻訳家の平山雄一が最後まで訳し、完成させたものである。 【書誌】 著者:ヘンリー・レヴェレージ 翻訳:加藤朝鳥、平山雄一 判型:新書版 頁数:208頁 発行:2023年5月
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平山雄一著『シャーロック・ホームズ研究 2』(ヒラヤマ探偵文庫sh02 )
¥1,600
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 平山雄一の過去のホームズ研究を修正した一冊。目玉は「S・ホームズと大予言」で、ノストラダムスがホームズ物語を予言していたというもの。 【目次】 「心の郷愁の国」 「最後の挨拶」の著者とは? 「ワトスンの推理法修業」の方言版 「ボール箱」のかくれた真実 チャールズ・オーガスタス・チャールストン 一九八八年 ロンドン巡礼の旅 高田義一郎のホームズパロディについて S・ホームズと大予言 【書誌】 著者:平山雄一 判型:新書版 頁数:160頁 発行:2023年3月
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『血闘』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,000
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 『雪之丞変化』だけじゃない! 日本のバルザック、三上於菟吉の描く 最初の長篇探偵小説!! 老実業家、大川信兵衛は、丸の内の帝京ビルディングの二階の角部屋にあるオフィスで関東大震災に遭遇した。秘書の山口詮一とタイピストの藤村なみ子がいっしょである。地震の大きな揺れとともに、デスクに座っていた大川のところへ天井が崩れ落ち、コンクリートの破片と鉄材によって、大川は押しつぶされてしまった。さいわい山口と藤村なみ子は助かったが、山口は亡くなった大川社長のポケットから黄金色の鍵束を抜き取った。それを目撃したなみ子。山口は彼女を始末しようとしたが、再び大きな揺り返しがやってきた。二人のところにも、コンクリートの塊が崩れ落ちてきたのである。――山口は無事だった。しかし、なみ子の姿が見えない。山口はこの機を利用して、大川社長の莫大な資産を乗っ取ろうと考えたのだ。 そんなとき、大川の息子芳一がアメリカで生きていて、帰国するということが新聞報道される。山口は芳一を無き者にしようと思い、秘密結社鉄血団の堀江を訪ねた。堀江は、芳一が帰朝する船の大洋丸に乗り込むが、そこへ現れたのが、アメリカで浪人をしていた細沼冬夫という男だった。さらに大川のところへは「キケンアリ、ケイカイセラレヨ――センチウモユダンスルナ N・F」という不思議な無線電信も届けられた。 初出:『雄弁』大正13年11月号から大正14年9月号まで 【書誌】 著者:三上於菟吉 判型:新書版 頁数:197頁 発行:2023年1月
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『不思議の達人(上)』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,500
【お知らせ】 再入荷分を予約受付中 『不思議の達人(下)』はこちらより https://cavabooks.thebase.in/items/61678102 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 原書は24編収録。今回上巻はそのうち半分の12編を収録。 著者ジェレット・バージェス(Gelett Burgess 1866〜1951)はアメリカのユーモア作家である。マサチューセッツ工科大学を卒業後、いくつかの職を経た後、カリフォルニア州立大学バークレー校の地形学の教授となった。しかし1894年に禁酒主義者が建設した水飲み場を破壊する事件が起き、バージェスの関与が疑われたために大学を退職、文筆活動にはいった。 彼の作品はほとんど日本には紹介されていないが、唯一の例外が「不思議の達人」(1912)と題する短編集だ。今までに二作品が邦訳されている。 これは東洋の預言者と自称するアストロが、ニューヨークでさまざまな事件を解決する短編探偵小説シリーズで、超能力を用いているふりをしているが、実は東洋人でも超能力者でもなく、合理的で科学的な推理をアメリカ人の主人公がしているのである。ワトスン役は秘書で恋人のヴァレスカで、二人の恋の行方も同時に語られる。 【書誌】 著者:ジェレット・バージェス 翻訳:平山雄一 判型:新書版 発行:2021年11月
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『写真集 女王陛下のロンドン』ヒラヤマ探偵文庫
¥1,000
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 前作「写真集 1906年のロンドン」の補遺。1897年版を1906年版に改訂する際に削除された写真をまとめたもので、「1896年のヴィクトリア女王即位60周年記念パレード」の写真が入っています。 Googleマップ等にリンクしているQRコードを付き。第一次、第二次世界大戦で失われた建物も多く、そのかつての姿を偲ぶにはまたとない本です。 ※『写真集 1906年のロンドン風景』(PICTORIAL LONDON)はこちら☟ https://cavabooks.thebase.in/items/60824422 【書誌】 翻訳:平山雄一 判型:新書版 頁数:82頁 発行:2022年11月
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『写真集 1906年のロンドン風景』ヒラヤマ文庫
¥3,850
SOLD OUT
【内容紹介】 ヴィクトリア朝、エドワード朝のロンドンおよびその郊外のさまざまな名所風景の写真集です。初出時の解説に加えて、現在はどうなっているかという訳者による追加説明と、Googleマップ等にリンクしているQRコードを付け加えました。第一次、第二次世界大戦で失われた建物も多く、そのかつての姿を偲ぶにはまたとない本です。 【書誌情報】 判型:A5版 頁数:438頁 訳者:平山雄一 発行:2022年5月
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『謎の無線電信』森下雨村・訳(セクストン・ブレイク・コレクション2) ヒラヤマ探偵文庫
¥1,000
【内容紹介】 大正・昭和時代の探偵小説雑誌、『新青年』初代編集長 森下雨村の翻訳による、セエクストン・ブレエク探偵シリーズ 「謎の無線電信」の初の単行本化 セエクストン・ブレエク探偵は、欧州大陸にまで名の聞こえた英国の大探偵である。大西洋を往復するグリーンスター汽船会社のワイルドフライ号の乗組員が、パナマを出てから五日後、突然、"CQ CQ CQ Blake London BM OC G2437 KO KO KO"という不思議な無線電信を受け取った。帰国後、ブレエク探偵へその謎の無線電信を渡したのであるが、ブレエクは、ふと英国外務省の秘密探偵ジェムス・グラニット・グラントのことを思いだした。グラントは秘密の任務のため、三ヶ月前、英国を後にしていたのである。 謎の電文からブレエクは、英国博物館内図書館の本に秘密があると読み、博物館に急いだ。しかし書棚にその本はなく、怪しい人物がこちらを見ていた。ブレエクは助手のチンカアにその人物を追跡させる一方で、一人の男がテーブルに凭れたまま絶命しているのを発見する。男の肘の下には求める本が開かれたままになっており、それはカリビアン海調査報告書だった。地図が切り取られており、男のポケットには「仮装舞踏会に赤薔薇をつけて来い」という電報が入っていた。 カリビアン海で窮地に陥っているグラントを助けるために、助手のチンカア、探偵犬ペドロとともに、小型汽船で最高速力のナンシイ号に乗り込むセエクストン・ブレエク探偵。大冒険活劇の始まりである。 【書誌】 翻訳:森下雨村 判型:新書版 頁数:100頁 発行:2022年5月
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『不思議の達人(下)』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,500
【お知らせ】 『不思議の達人(上)』の再入荷分予約受付中 https://cavabooks.thebase.in/items/54777657 【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 原書は24編収録。今回下巻はそのうち半分の12編を収録。 著者ジェレット・バージェス(Gelett Burgess 1866〜1951)はアメリカのユーモア作家である。マサチューセッツ工科大学を卒業後、いくつかの職を経た後、カリフォルニア州立大学バークレー校の地形学の教授となった。しかし1894年に禁酒主義者が建設した水飲み場を破壊する事件が起き、バージェスの関与が疑われたために大学を退職、文筆活動にはいった。 彼の作品はほとんど日本には紹介されていないが、唯一の例外が「不思議の達人」(1912)と題する短編集だ。今までに二作品が邦訳されている。 これは東洋の預言者と自称するアストロが、ニューヨークでさまざまな事件を解決する短編探偵小説シリーズで、超能力を用いているふりをしているが、実は東洋人でも超能力者でもなく、合理的で科学的な推理をアメリカ人の主人公がしているのである。ワトスン役は秘書で恋人のヴァレスカで、二人の恋の行方も同時に語られる。 【書誌】 著者:ジェレット・バージェス 翻訳:平山雄一 判型:新書版 頁数:240頁 発行:2022年5月
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『ロムニー・プリングルの冒険』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,500
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 著者クリフォード・アッシュダウンは、ソーンダイク博士シリーズで有名なR・オースチン・フリーマンと、ジョン・ジェームズ・ピトケアンが合作した際のペンネームである。本書の他に、彼らの作品として、『外科医の日記より』がある。また彼らの合作ペンネームは他に、アシュダウン・ピアーズがある。 科学的捜査を重んじるソーンダイク博士シリーズとは違い、本作品は舌先三寸で世渡りをする詐欺師、コン・マンが主人公の明朗快活な小説である。その第一作品集は、エラリー・クイーンの『クイーンの定員』三十番に選ばれているが、これは世界で六冊しか現存していない稀覯本であり、そのうちのサイン入りの一冊をクイーンが所蔵しているということが、主な理由ではないかと思う。なぜこの本がそれほどの稀覯本になっているのか、その理由は見当がつかない。不人気すぎるほどつまらないわけではないし、ワード・ロック社という当時の大手出版社が出したのだから、ごく少数部数しか印刷しなかったわけでもなかろう。 【書誌】 著者:クリフォード・アシュダウン 翻訳:平山雄一 解説:戸川安宣 判型:新書版 頁数:226頁 発行:2021年10月
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『悪の華』ヒラヤマ探偵文庫13
¥2,000
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 江戸川乱歩が処女作「二銭銅貨」を執筆したときに、まっさきに助言を求めたのが、この馬場孤蝶であった。彼は海外文学に詳しい英文学者、慶応大学教授であり、まだ日本にほとんど探偵小説が導入されていなかった大正時代前半でも、豊富な知識があった碩学であった。 彼は探偵小説の評論だけでなく、創作もしていたことはほとんど知られていない。本書には「髑髏の正体」「悪の華」「荊棘の路」の三篇を収録する。(ヒラヤマ探偵文庫13) 【書誌】 著者:馬場孤蝶 判型:新書版 頁数:236頁 発行:2021年5月
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『女探偵ドーカス・デーン』ヒラヤマ探偵文庫12
¥2,800
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 1897年に発行された、女性が主人公の「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」。正・続編を一冊にまとめた。 エラリー・クイーンが選ぶ歴史上重要なミステリ短編集の一つとして、「クイーンの定員」22番にも選出された。クイーンはドーカス・デーンのことを「イギリス最高の女性職業探偵」と、賞賛している。 主人公のドーカス・デーンは、優れた女優だったが、画家のポールと結婚して引退をする。その後ポールが失明したことで、会計を支える必要から、隣人の老探偵の助言を得て私立探偵になる決意を固める。ワトソン役は、偶然再会した劇作家のサクソン。彼女は女優の経験を生かしてさまざまな変装をしながら、事件の解決に挑戦をする。(ヒラヤマ探偵文庫12) 【書誌】 著者:ジョージ・シムズ 訳者:平山雄一 判型:新書版 頁数:276頁 発行:2021年5月
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『蒼き死の腕環』ヒラヤマ探偵文庫10
¥2,000
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 谷崎潤一郎と並び称せられた文豪、長田幹彦が1924年に雑誌連載した探偵小説の初単行本化。「新青年」に探偵小説論も発表した長田の幻の長編が、今蘇ります。 長田幹彦(ながたみきひこ、1887~1964)は、大正から昭和を駆け抜けた大衆文学作家であり、しかも流行作家であった。明治の終わり、谷崎潤一郎と並んで、文壇の寵児としてもてはやされていた。しかし、長田自身、文壇の中だけでは飽き足らず、婦人雑誌、家庭雑誌、新聞などに長編、短編作品を数多く発表する。映画化された作品も多く、人々の好む男女の恋愛のもつれを「哀艶情話」として表現することができたからである。愛する誰かのために生きる女性の生き様を描くことに特徴があった。 本巻に収録した「蒼き死の腕環」は、大正13(1924)年1月から一年間、『婦人世界』に連載された「探偵小説」である。関東大震災後の横浜、東京を舞台にし、ヨーロッパから帰国したばかりの曲芸師・房江と美少年ヨハンの翻弄される生活を描いている。房江は命よりも大事な蒼き腕環をいつも身につけていた。しかし金貸しの李爺には、死を呼ぶ腕環だと言われる。ある日、ヨハンが何者かに連れ去られてしまった。愛するヨハンを救うために、房江は世界を「改造」しようとするアメリカの秘密結社LLL団に決死の覚悟で挑んでいく。彼女は秘密結社の一員のフリをして、実は日本のために命を捧げようとしていたのだ。自己の立場に惑うことなく、ヨハンを助けようとする房江の心はどこまでも尊い。「新しい様式の探偵小説」の誕生である。 【書誌】 著者:メアリー・ロバーツ・ラインハート 訳者:平山雄一 判型:新書版 頁数:208頁 発行:2020年11月
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『スーザン・ホープリー』ヒラヤマ探偵文庫9
¥3,800
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 1841年、ポーの「モルグ街の殺人」と同じ年に発表された長編探偵小説。著者が女性であるだけではなく、主人公がメイドである、世界初の女性アマチュア探偵が活躍します。ディケンズやコリンズの探偵小説に似た長めの作品です。 『スーザン・ホープリーの冒険、もしくは状況証拠(Adventures of Susan Hopley; or Circumstantial Evidence)』は、一八四一年にロンドンのSaunders & Otley社から、三巻本として発行された。 著者のキャサリン・クロウ(Catherine Crowe、一八〇三〜一八七六)はイギリスの女流作家・劇作家である。彼女はシドニー・スミス、トーマス・ド・クィンシー、ウィリアム・サッカレーらと交流があり、彼女に執筆を勧めたのはスミスであると、言われている。 彼女の作品は、複雑で入り組んだセンセーショナルなプロットであり、同じエジンバラに住んでいたサー・ウォルター・スコットやジェーン・オースティンよりも、リチャードソンやフランシス・バーニーの流派に属するものだと、アデラィン・サージェントは『Women Novelists of Queen Victoria’s Reign』(一八九七)で、述べている。 発表当時『スーザン・ホープリー』は大好評で、数多く版を重ねただけでなく、他人の手で舞台化されたりしていた。サージェントは「プロットは創意に満ちており、スーザンの弟がハンサムな紳士に殺害された事件から始まって、彼女の努力のおかげで、被害者の一人が告白をして、彼の犯罪が明るみに出るのである。ここには扇情小説のすべての要素が詰まっているが、唯一、読者の心を惹きつける女性主人公が存在しない。スーザンは家庭的な美徳を体現しているものの、面白みがない人物で、メイベル・ライトフットのような『美人で高慢な』メイドの魅力に欠けている」と、述べている。 【書誌】 著者:メアリー・ロバーツ・ラインハート 訳者:平山雄一 判型:新書版 頁数:484頁 発行:2020年11月
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『マダム・サラ ストランドの魔法使い』ヒラヤマ探偵文庫7
¥2,500
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 ロンドンの中心地ストランドで美容専門医院を開業するマダム ・サラ。彼女はその出身も年齢も不詳であり、決して年を取ら ないとも噂されている。その卓越した技術と美貌で上流階級に 食い込む一方で、南米、ポルトガル、イタリア、ペルシャと世 界をまたにかけて悪事を企む犯罪者でもある。『ストランド・ マガジン』に一九〇二年から連載されたこの短編集は、世紀末 を暗躍する悪女の活躍をあますところなく描き出し、奇想天外 なトリックを駆使して、警察医ヴァンデルーアとその相棒ドル ースを翻弄する。はたしてマダム・サラは望み通りの財宝を手 に入れられるのか、それとも望み潰えて破滅へと転落するのだろうか? 収録作品は マダム・サラ 血の十字架 修道院長の顔 ロンドンで評判の話 血の石 オオカミの牙 ストランド・マガジン初出時イラストを全て復刻しています。 【書誌】 著者:L・T・ミード 訳者:平山雄一 判型:新書版 245ページ 発行:2020年7月
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『九番館』ヒラヤマ探偵文庫6
¥1,500
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 【内容紹介】 「頭から足の先まで真っ暗な衣を被って、顔には目だけを明けた同じ色の覆面をしている」――松枝子のそばに立つ、謎の覆面男現る。長田幹彦、初の探偵小説!! 長田幹彦(ながたみきひこ、1887~1964)は、大正から昭和を駆け抜けた大衆文学作家であり、しかも流行作家であった。明治の終わり、谷崎潤一郎と並んで、文壇の寵児としてもてはやされた。しかし、長田自身、文壇の中だけでは飽き足らず、婦人雑誌、家庭雑誌、新聞などに長編、短編作品を数多く発表する。映画化された作品も多く、人々の好む男女の恋愛のもつれを「哀艶情話」として表現することができたからだ。それゆえ、文壇文学作家としてスタートしたのにもかかわらず、やがて通俗文学作家としてみなされるようになってしまった。ここに収録した『九番館』は、大正10(1921)年に発行された長田幹彦の初めての「探偵小説」である。社会小説を下地にしながらも、アルセーヌ・ルパンのような義賊を出現させているところに長田らしさがあふれている。当然、読者を意識してのことだろう。さらに文学的な風景描写も秀逸で、さすが谷崎と並び称されたこともある作家の文章である。「九番館」と呼ばれる教会には、いったい何が潜んでいたのであろうか。 【書誌】 著者:長田幹彦 解説:湯浅篤志 判型:新書版 発行:2019年11月