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エドウィン・ベアード著『林檎の種』ヒラヤマ探偵文庫

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【ヒラヤマ探偵文庫】
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馬場孤蝶訳の「林檎の種」は、米国の銀行の頭取らをねらった連続殺人事 件の話である。犯人は、殺人直後に犯行の電話を新聞社にかけていた。事 件現場には、「Z」と書かれた赤い紙切れと林檎の種を残していた。また殺人 予告の手紙も送り、厳重の警戒の中でも殺人を実行してしまう。次々に起こ る殺人事件。しかし、そのような中で新聞記者のシャムウエーは、犯人を捕ま えようと、ある計画を起こした。はたして、犯人は見つかるのだろうか?
この作品は、大正11(1922)年に創刊されたばかりの『週刊朝日』に連載さ れた。当時、探偵小説を読み耽っていた馬場孤蝶の翻訳だ。原作は、エドウ ィン・ベアード(Edwin Baird 1886-1954)の「Z」("Detective Story Magazine" Aug 27 1921)である。
エドウィン・ベアードは、大正12(1923)年に創刊された怪奇、幻想、SF小 説を届けた『ウィアード・テールズ』の初代編集長で知られている。「林檎の 種」は、エドウィン・ベアードがまだパルプ雑誌のライターだった頃に書かれ
た作品である。

【書誌】
著者:エドウィン・ベアード他
翻訳:馬場孤蝶
判型:新書版
頁数:68頁
発行:2023年8月

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