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ジョン・ファンテ、ルドルフ・ボルヒェルト著『ブラボー、ブッロ!』
¥1,430
【送料】 ・スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 ・スマートレターは土日祝の集荷がなく、到着まで数日かかるサービスです(例:京都ー東京は3日後の到着) ・保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 ・ポストへの投函となります https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 本書『ブラボー、ブッロ!』は、アメリカの作家ジョン・ファンテ(1909-1983)が手がけた唯一のYA(ヤング・アダルト)小説です。この作家に特有の優しさ、哀しみ、そして笑いが、いっぱいに詰まっています。『塵に訊け』、『満ちみてる生』をはじめ、ファンテの小説の翻訳を数多く手がけてきた訳者(栗原俊秀)が太鼓判を押す一冊、ぜひお楽しみください。 【書誌情報】 題名:ブラボー、ブッロ! 著者:ジョン・ファンテ、ルドルフ・ボルヒェルト 訳者:栗原俊秀 価格:1,430円 頁数:124ページ 判型:B6
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ミンナ・カント『アンナ・リーサ』
¥1,650
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 葉々社刊行の「小さな海外文学」シリーズ第3弾。 《「小さな海外文学」シリーズ》 トマス・ハーディ『ロングパドル人間模様』(柴田元幸さんサイン入り)はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/97092843 イーディス・ウォートン『ウォートン怪談集』(柴田元幸さんサイン入り)はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/97092748 シリーズ第3弾は、商業出版による翻訳が初となる真柴 奏さんが3つの物語を訳しています。 本書、『アンナ・リーサ』には、フィンランドの作家ミンナ・カントのふたつの短編「疑い」「死にゆく子」と戯曲「アンナ・リーサ」を収録しています。 日本ではまだなじみの少ないカント作品ですが、本書の解説ページを東海大学文化社会学部北欧学科准教授・柴山由理子さんに執筆していただいたため、作品とともにカント自身についても理解を深めることができます。(出版元HPより) ______________________________ 一八四四年三月十九日にミンナ・カント(Minna Canth)はフィンランドのタンペレに生まれ、一八九七年五月十二日に心臓発作のためクオピオで五十三年の生涯を閉じた。現在、カントの誕生日はフィンランドで「平等の日」とされている。三十代から執筆活動を始め、三十五歳で夫を亡くした後に七人の子どものシングルマザーとして実家の事業を継承する傍ら、精力的に執筆を行い、亡くなるまでの約二十年間に小説や戯曲を次々と発表した。社交サロンを開き多くの著名人と交流を持ったパワフルな人物であった。 フィンランド初の女性作家として活躍したという事実だけでなく、ほかのヨーロッパの思想に影響を受けたリベラルな考えをもとに、社会における女性の立場の弱さや不条理を描き出した数々の物語は、同国における女性の財産権、身体権、教育権、参政権の獲得や改善に大きく貢献した。詩人エイノ・レイノ(Eino Leino, 1878-1926)はミンナ・カントの作品にノルウェー文学、特にヘンリック・イプセンの大きな影響を認め、カントについて、リアリズムの時代にもっとも力強く社会問題を描き出し、「労働運動の先駆者」であり「女性解放の真の指導者」で、ジェンダー平等において彼女以上に独創的で優れた作品を生み出した人はいないと評している(Leino,1909/2022)。豊かな表現力と深い洞察力によって人間の苦しみや不安、疑念などの感情を巧みに描きだした作品には、現代の私たちにも通じる普遍的な物語を見いだすことができる。 「疑い」 中編小説『疑い』は、戯曲『牧師の家族』と同じ一八九一年に発表された。中産階級の比較的裕福な商人の家が舞台となり、犯罪、道徳からの逸脱、精神疾患などに対する科学的解明への探究心をもとに、猜疑心や罪の意識をテーマにしたリアリズム小説である。 「アンナ・リーサ」 『アンナ・リーサ』は、嬰児殺しの物語で、カントが亡くなる二年前に発表された後期の戯曲作品であり、三大代表作の中でももっとも完成度が高い作品と評される。(中略)三幕構成の同作品は生き生きとしたセリフで物語がテンポよく進んでいく。理想の結婚を前に、婚約者ヨハンネスとアンナ・リーサの両親、妹ピルッコが見ている喜ばしい世界と、アンナ・リーサと家の使用人であったミッコとその母親フッソが共有する「自滅を免れない暗い森のような三人の秘密」のコントラストがじわじわとアンナ・リーサを追い詰めていく。いつ秘密が暴露さ れてしまうのか、事情を知る者と知らない者との臨場感満載の会話と駆け引きに読み手もハラハラし通しである。 「死にゆく子」 『死にゆく子』は、子どもの死という想像しうる限りでもっとも残酷な悲劇を描いた短編である。カントの生きた十九世紀後半は、乳幼児の死亡率が非常に高く、多くの家庭が子どもの死という苦痛を経験しなければならなかった。多産で貧困という当時一般的な家庭の悲劇を描きながら、カントは子どもの死をよりグロテスクに表現する。エーヴィの蛆が湧く体や、部屋に臭いが充満する描写などは、嫌悪感を抱かせるリアルな筆致で、読み手をぎょっとさせる不快なリアリズムの表現となっている。 (解説ページより) 【書誌情報】 発行:葉々社 判型:四六判変型・並製
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『はじめてのタイ文学2025』
¥1,320
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容】 タイ現代文学の作家を紹介するZINE「はじめてのタイ文学」シリーズ、2025年版です。 『はじめてのタイ文学2025』は、タイの注目作家による短篇2篇が収録された1冊です。 収録作品 ・「ほんとうの死 / サムット・ティータット」存在の葛藤 × ディストピア × 幻想的な世界観が交錯する、鋭くも美しい物語。 「別れのあと / ナリッサポン・ラックワッタナーノン」父の死をきっかけに浮かび上がる、華人家族の呪いや愛。 ▼執筆作家: ・サムット・ティータット:チュラーロンコーン大学で教鞭をとる傍ら、作家・批評家としても活躍。幻想文学やSF的な作風で、文学ファンや作家から熱い注目を集めています。 ・ナリッサポン・ラックワッタナーノン:中華系タイ人の家族関係や価値観を、ブラックな風刺を交えて軽やかに描いた短篇集で、2023年の東南アジア文学賞を受賞。 著者:サムット・ティータット/ナリッサポン・ラックワッタナーノン 訳者:福冨渉 https://www.shofukutomi.info/ 判型:A5 フルカラー 頁数:40ページ
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バリー・ユアグロー『松明のあかり 暗くなっていく時代の寓話』
¥1,540
【送料】 ・スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 ・スマートレターは土日祝の集荷がなく、到着まで数日かかるサービスです(例:京都ー東京は3日後の到着) ・保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 ・ポストへの投函となります https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 アメリカ合衆国在住の作家バリー・ユアグローがトランプ政権下のアメリカに住む不安を小説に。 『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』からわずか5年。ユアグローから再び届いた「アメリカのいまを伝える」緊急文書。 「ここに収められた物語は心の、思いきっていえば魂の訴えである。」(柴田元幸) “昨年の大統領選で、本書の収録作「彼」で言及される「彼」の元とおぼしき人物が、七千万以上の国民に支持されて大統領に復帰して以来、合衆国から暗い知らせが届かない日はない。そして、七千余万の人たちのうちかなりの人数にとっては、それら暗い知らせも暗くはなく、ひょっとすると喝采すべき明るい知らせなのかもしれない、と思うと気持ちはますます暗くなる。 とはいえ、そんな吞気なことを言っていられるのも、あくまで当方は外国にいて、いまのところは直接、精神的にも物理的にも甚大な害は被っていないからだろう――いまのところは。が、暗さの渦中にいる人々は、どんな思いで生きているのか? バリー・ユアグローから届いたこれらの寓話は、そのひとつの実例を伝えてくれる“ (訳者あとがきより) -- 『松明のあかり』作者からのメッセージ 2020年、コロナ・ウィルスがニューヨークで猛威を振るっていたときに私は『ボッティチェリ』を書きました。そしていま、別の疫病のさなかに『松明のあかり』を書きました。今回は全米で猛威を振るっている政治的な疫病です。この本に収めた一連の寓話は、切羽詰まった警鐘であり、助けを求める訴えであり、自分が子供のころに移ってきた国でいま為されているさまざまな酷(むご)いことに対する苦悶の叫びです。日々押し寄せてくる、アメリカのみならず世界中を危険にさらしている暴虐、非道、噓のただなかで生きる、その痛みに満ちた経験を、これらの物語は想像力を通して綴っています。ところどころで暗いユーモアを使ってもいますが、絶望に陥らないため、ただ単に絶叫してしまわないために笑うのです。日本の読者の皆さんに、アメリカにいる私たちが、私たちの多くが、いまだ人間でいること、なんとか人間らしさを保ち、私たちの名において日々為されていることに深い恐怖を覚えていることをわかっていただければと思います。『ボッティチェリ』を素晴らしい本にしてくれたチームが、この『松明のあかり』も素晴らしい本にしてくれたことに感謝します。 バリー・ユアグロー 2025年7月20日 柴田元幸訳 -- 《感想コメント》 小川洋子さん 「民主主義の断末魔の声が響く中、まさに急送文書のように届けられた 貴重な一冊。掌にのるこの一冊が、あかりとなるよう、祈るような思いです。」 -- 佐川亜紀さん 「現在の危機の本質を鮮明に描いていて、この通りと心射抜かれる思いです。 「ここが国境だと我々が言ったらそこが国境なんだ」の時代、仲間も自分もついにミイラに! 「勝ち誇る」テックライトの旗の下、ゴミとして捨てられる運命! 事態はここまで来ていますね。 日本も同じ。」 -- 管啓二郎さん 「小さな、すごい本。内容はもちろん、出版プロジェクトとして類例なくすごい」 -- 高柳誠さん 「決して対岸の火事とは思えないくらい(事実此岸の火事でもあるのですが)、心底恐いですね。 存在自体(形而上も形而下も含めて)が脅かされる恐怖というか、 言い換えれば、観念的にも生理的にもじわじわとくる怖さを感じました。」 ― 早助よう子さん 「落ち込むことがあったので、こういう大きな流れにのみこまれないユアグローの蛮勇に、しみじみ励まされました。よい本ですね。「君は何をした?」がとりわけ好きです。」 目次 松明のあかり ドッキリ 国境 カット! 何か 情報 埃 揺り木馬 光沢 地図帳 ティーカップ のたうつ 彼 ゴヤ 塹壕の日々 気をつけて 飾り戸棚 危険 君は何をした? 墓 逃れる 枕の下に見つかったさまざまな政府のリスト 訳者あとがき 【書誌情報】 著者:バリー・ユアグロー 訳者:柴田元幸 発行元:twiwilight 価格:1,540円(本体1,400円+税) 発行年月:2025年08月 判型:B6変 ISBN:9784911605011
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【柴田元幸さんサイン本】『ロングパドル人間模様』
¥1,430
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 葉々社が、海外文学の裾野を広げるために新たにはじめたシリーズ「小さな海外文学」。 本シリーズは、おもに海外文学に触れてこなかった読書家の方たちを対象に、短篇を2〜3篇収録し、気軽に手にとってもらえるように工夫しています。 シリーズ第1弾&第2弾は、柴田元幸さんの翻訳による2作品です。 本書、『ウォートン怪談集』は、「小間使の呼び鈴」「夜の勝利」「ミス・メアリ・パスク」、3つの短篇を収録しています。 ___________________________ ハーディというと「重い人」「暗い人」という先入観を持ってしまうのも、これまたいささか勿体ない話です。たとえばこの『ロングパドル人間模様』などを読むと、ハーディが実は ユーモラスな面も持ちあわせていた作家であることがよくわかります。もちろんこの事実はハー ディの専門家のあいだでは常識に属す部類の話にちがいなく、たとえば岩波文庫の『ハーディ短篇集』(井出弘之編訳)なども「ユーモア、諧謔こそ彼の特質である」という視点から編まれています。しかしこの認識が一般にどこまで広まっているか。この翻訳で「楽しいハーディ」もいる、ということをさらに広く伝えられるなら訳者としても本望です。 (訳者あとがきより) [著者プロフィール] トマス・ハーディ(1840 -1928) イギリス文学を代表する小説家・詩人の一人。ヴィクトリア朝後期から20世紀初頭にかけて活躍。イングランド南部のドーセット州に生まれ育ち、小説の中でもこの地に「ウェセックス」の名を与え、くり返し物語の舞台に用いて、時には人間以上に存在感のある場所に仕立て上げた。そうした濃密な場の感覚を背景に、宿命に抗い、翻弄される人間の姿を冷徹に見つめ、『帰郷』(1878)、『ダーバヴィル家のテス』(1891)、『日陰者ジュード』(1895)などの代表作に結実させた。 【書誌情報】 発行:葉々社 判型:四六判変型・並製 頁数:130頁
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【柴田元幸さんサイン本】『ウォートン怪談集』
¥1,430
SOLD OUT
【送料】 スマートレター(210円)に梱包資材(OPP袋)と梱包作業料を併せた金額を送料とさせていただきます。 保障や追跡サービスがないことを予めご了承ください。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ ※2024年10月1日からスマートレターの送料が180円→210円に値上げしました。 【内容紹介】 葉々社が、海外文学の裾野を広げるために新たにはじめたシリーズ「小さな海外文学」。 本シリーズは、おもに海外文学に触れてこなかった読書家の方たちを対象に、短篇を2〜3篇収録し、気軽に手にとってもらえるように工夫しています。 シリーズ第1弾&第2弾は、柴田元幸さんの翻訳による2作品です。 本書、『ウォートン怪談集』は、「小間使の呼び鈴」「夜の勝利」「ミス・メアリ・パスク」、3つの短篇を収録しています。 ___________________________ ぐだぐだ煮えきらない物言いを続けてしまったが、要するに何を言いたかったかというと、ここに収めたウォートンの幽霊譚三本を読むにあたって、もちろんどう読もうと読者の自由なのだが、事実を割り出さないといけないというプレッシャーを感じる必要はない、ということである。「小間使の呼び鈴」であれば一介の使用人である病み上がりの小間使が女主人や男主人に対して感じる感情の起伏に、「夜の勝利」なら秘書として他人に依存して生きないといけないがゆえに何とも屈折した主人公の心理の揺れに、まずは寄り添ってみるのも悪くないと思う。(ウォートンは上流階級の育ちだが、目下の立場に置かれた人物の心理を描くのが本当に巧い)。「ミス・メアリ・パスク」であればいっそ、幽霊ということにされているメアリ・パスク嬢の身になってみて、「一度死んだ人間」の感じる(そして「生きていた」ときも感じていた)孤独の深さに思いをはせる、とか……怖がっている人間を外から見るのではなく、怖がっている人間になって読むと、ウォートンの怪談は(まあすぐれた怪談はみんなそうだろうが)本当に刺さる。 (訳者あとがきより) [著者プロフィール] イーディス・ウォートン(1862 -1937) 20世紀前半に活躍したアメリカの作家。ニューヨークの名家に生まれ、アメリカ東海岸の上流階級のふるまいを内側から知る強みを活かし、社会的権力を維持していく人々の冷酷さ、権力に時に抗い時に押し潰される人々の栄光と悲惨をリアルに描き出した。怪奇小説の名手としても知られる。第一次世界大戦中はパリで難民や失業者のために尽力。代表作に『歓楽の家』(1905)、The Custom of the Country(1913、未訳)、『無垢の時代』(1920、女性として初めてピュリツァー賞を受賞)など。 【書誌情報】 発行:葉々社 判型:四六判変型・並製 頁数:130頁
