メールマガジンを受け取る
-
【サイン本】『そだつのをやめる』青柳菜摘=著
¥2,750
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 中原中也賞受賞の青柳菜摘による二冊目の詩集。37篇所収。 — 雨は山になりつつあった 雷が息を殺す アプリが三十分後にぼくは眠ると言った だけどもうすこし粘ってささやく雷を聴く 声がセミからして 雨がやんだ跡が山になって 大航海をすませたセミが 精一杯鳴く声がする 「鳴くことは喋ることじゃない」 だから尺度を探してぼくを見てほしい 雷が鳴いた — 造本設計、装幀 柳川智之 編集 和田信太郎 発行 thoasa 19.5×21cm|118p|2022年|ドイツ装(無線綴じ)|日本語 --------------------------------------- 青柳菜摘(あおやぎ なつみ) 1990年東京都生まれ。ある虫や身近な人、植物、景観に至るまであらゆるものの成長過程を観察する上で、記録メディアや固有の媒体に捉われずにいかに表現することが可能か。リサーチやフィールドワークを重ねながら、作者である自身の見ているものがそのまま表れているように経験させる手段と、観客がその不可能性に気づくことを主題として取り組んでいる。 2016年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。近年の活動に「亡船記」(十和田市現代美術館, 2022)、「家で待つ君のための暦物語」(東京藝術大学大学美術館, 2021)、オンラインプロジェクト「往復朗読」(2020-継続中)、第10回 恵比寿映像祭(東京都写真美術館, 2018)など。また書籍に『孵化日記2011年5月』(thoasa publishing, 2016)、小説『フジミ楼蜂』(ことばと vol.3 所収, 2021)、詩集『家で待つ君のための暦物語』(2021)がある。コ本や honkbooks主宰。「だつお」というアーティスト名でも活動。 http://datsuo.com --------------------------------------- 目録 ユキちゃんユキちゃん 土のなか吐いて潜る 製紙工場の白い紙 体温のない吐息 ソテツはぼくの名前 メロンソーダの巣 夜の箱 製紙工場の白い紙 放射線ドッヂボール 夕暮れの黒い土手 風呂モニュメンタル メロンソーダの巣 夜の箱 鍵あなのドジョウ セミ はしごの先 待ちあわせ 飲んでいるふり グラウンド・タイム・スケープ 夕日を見ない 手のなかのチョウ 三本のチョコバナナ 外側の動物園 夜の箱 中学二年生 死んでない ジェットエンジン さがしもの 遠くから見る現在地のピン 授業予知 土のなかのチョウ 小さな虫大きな虫 空気のかたち 雨がみえなくなる未来 ただ光るだけのLED光が照らさない 鍵、手のひらのチョウ
-
『ほんやく日和 19-20世紀女性作家作品集 vol.4』
¥1,100
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 【お知らせ】 『ほんやく日和 19-20世紀女性作家作品集 vol.3』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/57568906 【内容紹介】 「動物の子ども図鑑 その四」イーディス・ブラウン・カークウッド文/M・T・ロス絵 「パティ、大学へ行く」ジーン・ウェブスター 「名探偵ベイリスと空想の助手」キャロリン・ウェルズ 「運命」アダ・ネグリ 「長い道のり」エレノア・ポーター 「小さな黄色のモカシン」ジェーン・ペンツァー・マイヤーズ 「ゴーストフラワー、または白いクロウタドリの話」ジェーン・ペンツァー・マイヤーズ 「双子」イーディス・ネズビット 「ジョゼフィンを結婚させるには」エリザベス・ジョーダン 「四月の雨」イーディス・ウォートン 【仕様】 A5・並製 【発行】 同人倶楽部 ほんやく日和 https://twitter.com/Honyaku_Biyori
-
『女の子たちと公的機関 ロシアのフェミニストが目覚めるとき』
¥2,200
ダリア・セレンコ クセニヤ・チャルィエワ 絵 高柳聡子 訳 定価:2000円+税 判型:四六判並製 頁数:128ページ(挿絵:カラー) 装幀:鈴木千佳子 発売:2023年2月24日 原題:Девочки и институции ISBN 978-4-909910-17-2 内容 「親愛なる女の子たち、私たちには決死のストライキが必要だよ。生きていることが耐えがたくなったよ」 プーチン政権下で「国の道具」にされてきた非正規雇用の〈女の子〉たちが覚醒する。 ウクライナ侵攻前夜に書かれた、フェミニスト誕生小説 ロシアの作家でフェミニスト、反戦活動家であるダリア・セレンコが描く、プーチン政権下の「公的機関」で働く女の子たちの物語。国にとっては安上がりな道具に過ぎないけれど、私たちがいなければこの国は動かないのでは? 国家と社会の歪みを、日々、身体で受け止めていた彼女たちは、ついにその理不尽さに気づき……。 著者:ダリア・セレンコ Дарья Серенко 1993年ハバロフスク生まれ。ロシアの作家、詩人、フェミニスト、反戦活動家。4歳からはシベリアのオムスクで育ち、16歳で文芸誌『昼と夜』で詩人としてデビュー。ゴーリキー文学大学在学中にも多数の賞にノミネートされる。2017年に第一詩集『図書館の静寂』を刊行、ロシアの「フェミニスト詩」を代表する詩人となる。卒業後はモスクワのネクラーソフ図書館や美術館など国立の文化施設に勤め、実体験を元に、2021年本書を発表。活動家としては、2016年に始めたアクション「静かなピケ」、2020年に創設したLGBTQ活動家の休息施設「フェムダーチャ」で注目を集める。2022年2月初旬に活動を理由に逮捕されたが、釈放と同時にウクライナへの軍事侵攻に反対する「フェミニスト反戦レジスタンス」を組織。執拗な弾圧やヘイトを逃れて2022年3月にジョージアに出国。 絵:クセニヤ・チャルィエワ Ксении Чарыева 1990年モスクワ生まれ。画家、イラストレーター、詩人。フェミニストの詩集やジェンダー関係の書籍のデザインも手掛けている。モスクワ在住。 訳者:高柳聡子(たかやなぎ・さとこ) ロシア文学研究者、翻訳者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在は非常勤講師。専門は現代ロシア文学、フェミニズム史。主な著書・論文は、『ロシアの女性誌 時代を映す女たち』(群像社)、「ソ連後期のフェミニズム思想とドストエフスキー」(『ドストエフスキーとの対話』水声社)、「フェミニストはなぜ戦争と闘うのか」(『現代思想』2022年6月臨時増刊号)など。訳書にイリヤー・チラーキ『集中治療室の手紙』(群像社)、『現代ロシア文学入門』(共訳、東洋書店)など。ロシア語圏における女性たちの声を歴史に残すことを課題としている。
-
『USO VOL.1』
¥1,100
rn press『USO うそ』 あなたが抱えている 哀しくて みっともなくて 可笑しな嘘を ひとつだけ教えてくれませんか。 極めて私的な文芸誌、創刊! 「うそ USO」 エッセイ 北尾修一 武田 俊 年吉聡太 新見 直 野口理恵 矢代真也 詩 エレナ・トゥタッチコワ 漫画 岡藤真依 佐々木充彦 安永知澄 写真 上田 龍 価格:1,100円(本体1,000円+税) 発行年月:2021年08月 判型:A6 ISBN:9784910422053
-
『USO VOL.2』
¥1,320
rn press『USO 2』 極めて私的な文芸誌『USO うそ』、好評につき第2弾発売! あなたが抱えている、 哀しくて、みっともなくて 。可笑しな嘘を ひとつだけ教えてくれませんか。 執筆陣: エッセイ: いとうひでみ 北尾修一 木下龍也 今日マチ子 小谷知也 年吉聡太 矢代真也 若林恵 小説: 辻山良雄 野口理恵 漫画: 安永知澄 岡藤真依 北村みなみ 写真: 濵本 奏 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ14mm 224ページ 並製 定価 1,200円+税 ISBN978-4-910422-00-8 CコードC0095 書店発売日2020年11月17日
-
『USO VOL.3』
¥1,430
あなたの嘘をひとつだけ教えてくださいーー。 文庫サイズの小さな文芸誌『USO』の3号目。 特集は「SAY・声」 漫画家、批評家、民俗学者、農家、編集者といったさまざまな執筆陣が、小説、エッセイ、詩を書き下ろし。「嘘」というテーマに加え、今回は「声」についての作品も掲載します。 執筆陣 石山さやか、磯上竜也、岡藤真依、エレナ・トゥタッチコワ、加瀬 透、鎌田裕樹、今日マチ子、スケラッコ、辻山良雄、年吉聡太、野口理恵、畑中章宏、ベンジャミン・クリッツァー、矢代真也、若林 恵 目次: 『パルマコン・パレルゴン』加瀬 透 『Nのお葬式』野口理恵 『声の発見』若林 恵 『ぼくはまだぼくのままだった』辻山良雄 『不惑の性』岡藤真依 『タマや』年吉聡太 『合流』エレナ・トゥタッチコワ 『謝罪と母と記憶と嘘』矢代真也 『民俗学者は嘘をつく』畑中章宏 『クラゲ』今日マチ子 『ウソと「めんどくささ」と道徳』ベンジャミン・クリッツァー 『波風を立てる/塗り込める』石山さやか 『嘘についての私辞典・手記』鎌田裕樹 『しょうゆさしのうそまじり日記』スケラッコ 『八月・嘘・日記』磯上竜也 特別寄稿:まろりぬ 価格:1,430円(本体1,300円+税) 発行年月:2021年11月 判型:A6 ISBN:9784910422060
-
『USO VOL.4』
¥1,650
「USO」シリーズ第4弾! シリーズ最厚・大ボリュームでお届けします。 「あなたの嘘を教えてください」をテーマに、漫画家、文筆家などさまざまな人がとっておきの嘘を書き下ろします。 今回の特集は「YES・イエス ・肯定」。自己肯定感と嘘についてご執筆いただいています。 目次ーーーーーーーーーーーーーーーー <特集:YES・イエス・肯定> 『今日も吉祥寺のルノアールで』野口理恵 『あめん』若林 恵 『きのうの私は「はい」と言った』石山さやか 『夜の散歩』今日マチ子 『ビールもう一本!』辻山良雄 『すべてがウソになる』年吉聡太 『それが答えだ』岡藤真依 『メガネと金髪と京都』矢代真也 『わたくしがYES』少年アヤ <USO・うそ・嘘> 『ストーリーテラー』佐久間裕美子 『ささやかな復讐』DJまほうつかい(西島大介) 『じいちゃんの死』早坂大輔 『再会する時間』大横山飴 『私と嘘』旦 悠輔 特別寄稿 西川勇大 特別寄稿 妹尾龍都 特別寄稿 nene 前書きーーーーーーーーーーーーーーーー USO うそ 嘘 「あなたの嘘を教えてください」 このテーマで二〇一九年にはじめたこの本には たくさんの嘘が載っています。 心の奥にしまいこんだ気持ちを引っ張り出して文章にすると、 抱えてきたものがいつの間にか一人歩きをして、 今度は知らない誰かの気持ちを引っ張り出します。 そんなことの連続で四号目までやってきました。 お気づきだと思いますが、「嘘を教えてください」というのは嘘で 「本当のあなたを教えてください」というのが本当です。 あなたはどんな気持ちで嘘をつくのですか。 嘘をついてしまったあなたはどんな気持ちになりますか。 深く後悔しますか。 それとも、してやったり、ですか。 あなたはどんな人なのですか。 私はあなたのことが知りたいです。 あなたがどんな人なのか、ものすごく知りたいです。上っ面で笑い合うのではなくて、 空虚なSNSで友達申請をするのではなくて、 あなたの心の中にある柔らかい部分に触れたいのです。 どんなことで笑いますか。 どんなことが悲しいですか。 どんなことで傷つき、 どんなことで幸せな気持ちになりますか。 私はむきだしのあなたが知りたいのです。 だからあなたの嘘を私に教えてくれませんか。 特集YESよりーーーーーーーーーーーーーーーー 「愛してる?」と聞かれたときにどうしても口ごもってしまったりします。「YES」ということばがどうしてもうまく出てこないのです。「YES」ということばがとてつもなく危険なことばに思えて、怖さが喉の奥からせりあがってきて、口がからからに乾いてしまいます。そのときあなたは必死でガードを固めようとしているに違いありません。なんとか自分を手放さずに済むよう、自分というものに必死にそれにしがみついているのです。 自分というものの一体何がそんなに大事なのか、と頭で考えることは簡単です。けれども、いざそれを手放せと言われたら、やはり、どうしたって、怖気づいてしまいます。そういう自分がダサいなと思ったりもします。そう思いながらも、「YES」ということばが、いつまで経っても怖いままなのです。(若林恵「あめん」より) 価格:1,650円(本体1,500円+税) 発行年月:2022年11月 判型:A6 ISBN:9784910422121
-
『1930年のイギリス料理』ヒラヤマ探偵文庫
¥3,100
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本書は“Bestway” Cookery Gift Book Sixth Book の翻訳です。 出版年は明記されていませんが、バースデーケーキの写真に「1930」とありますので、おそらく1930年か1931年の出版と思われます。 イギリスの一般家庭で供されることを想定した料理本ですが、出来上がりの写真が掲載されているのは珍しいと思います。 ケーキ パン・スコーン・ティーケーキ オードブル スープ 魚料理 寮の獲物と鶏肉 肉料理 熱いプディング 冷たいデザート セイボリーと朝食 野菜&サラダ ジャムとピクルス キャンディ&ボンボン サンドイッチ の各項目で、写真入りレシピを300種類以上ご紹介しています。 第一次世界大戦と第二次世界大戦のあいだ、探偵小説の黄金時代といわれたイギリスがイギリスらしかった最後の時代の家庭をお楽しみください。 【書誌】 訳者:平山雄一 判型:A5版 頁数:292頁 発行:2023年11月
-
『翻訳文学紀行Ⅳ』
¥990
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 【内容】 ウィットに富んだ笑い話や、痛ましい悲劇、奇想天外なおとぎ話…… この世界は物語に溢れていて、モノリンガルな世界からのみでは到底見渡しきれない。帰郷した旅人が旅先での出来事を語るように、外国語の世界で発見したとびっきりの物語を皆様にお伝えする。それが、翻訳文学紀行の翻訳者たちの夢です。 翻訳文学同人の注目アンソロジーにして当店のベストセラー『翻訳文学紀行』の第4弾。 【発送方法】 発送は、日本郵便の「スマートレター」にて行います(ポストへの投函となります)。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ 【目次】 「南遊印象記」 張我軍 著/余玟欣 訳 台湾華語文学(台湾) 「浴室、身体、そしてエレガンス」[他二編]ミレナ・イェセンスカー 著/半田幸子 訳 チェコ語文学(チェコスロヴァキア) 「詩の貧困」 エティエンヌ・レロ 著/小松正道 訳 フランス語文学(カリブ海地域) 「二人のロノ」[抄訳](英語より重訳) ジャン・シャルロ 著/阪本佳郎 訳 ハワイ語文学(ハワイ) 「僕の妻の小説」 アカ・モルチラゼ 著/児島康宏 訳 ジョージア語文学(ジョージア) 【仕様】 文庫サイズ 182頁 発行:ことばのたび社 https://twitter.com/translaveller
-
『翻訳文学紀行Ⅴ』
¥1,210
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 『翻訳文学紀行Ⅴ』 【内容】 ウィットに富んだ笑い話や、痛ましい悲劇、奇想天外なおとぎ話…… この世界は物語に溢れていて、モノリンガルな世界からのみでは到底見渡しきれない。帰郷した旅人が旅先での出来事を語るように、外国語の世界で発見したとびっきりの物語を皆様にお伝えする。それが、翻訳文学紀行の翻訳者たちの夢です。 翻訳文学同人の注目アンソロジーにして当店のベストセラー『翻訳文学紀行』の第5弾。 【発送方法】 発送は、日本郵便の「スマートレター」にて行います(ポストへの投函となります)。 https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/ 【目次】 「バレンズィ」E・ケジラハビ=著/小野田風子=訳 スワヒリ語文学(タンザニア) 「文天祥詩選」文天祥=著/村田真由=訳 中国語文学(中国) 「ロンボ」[抄訳]エスター・キンスキー=著/中村峻太郎=訳 ドイツ語文学(イタリア) 「私はバリケードを築いていた」[抄訳]アンナ・シヴィルシェチンスカ=著/山本悠太朗=訳 ポーランド語文学(ポーランド) 「ベター・ライフ」ミハエラ・クレヴィソヴァー=著/家田恭=訳 チェコ語文学(チェコ) 【仕様】 文庫サイズ 発行:ことばのたび社 https://twitter.com/translaveller
-
森下雨村『二重の影』(森下雨村少年少女探偵小説コレクション1)ヒラヤマ探偵文庫
¥800
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本巻には、佐川春風名義「幻の男」(『日本少年』大正13年1月号)と森下雨村名義「二重の影」(『少女倶楽部』大正12年1月号~4月号)の二作品が収録されている。「幻の男」は、江戸川乱歩「怪人二十面相」において博物館の館長に化けるトリックの元ネタになった作品であるといわれている。主人公の河合茂夫少年は、『日本少年』における雨村の少年探偵シリーズキャラクターである。掲載された『日本少年』大正13年1月号は、「少年努力成功号」という特集であるが、関東大震災後なので、肩の凝らない、少年探偵の成功物語を、雨村は描きたかったのだろう。今回、ようやく復刻することができた。 「二重の影」は、『少女倶楽部』創刊号から四ヶ月間連載された作品である。創刊号からの掲載なので、力のこもった作品になっている。ほぼ同時期に、雨村は『少年倶楽部』にも佐川春風名義で「少年探偵富士夫の冒険」を連載していた。雑誌の読者集団が異なるので、その書きぶりの違いに注目してほしい。 主人公、澤本美智子の目線にそって描かれた殺人事件は、『少女倶楽部』の読者達に寄り添い、共感しやすいものなっていた。そこには、生活に密着しながら、少しでも冒険を夢見る〈少女〉がいたのである。はたして「二重の影」の「二重」とは、いったい何を意味するのであろうか。 【書誌】 著者:森下雨村 判型:新書版 頁数:70頁 発行:2023年9月
-
ウォーターズ著『ある刑事の冒険談』ヒラヤマ探偵文庫
¥2,100
【ヒラヤマ探偵文庫】 その他のラインナップはカテゴリの「文芸」→「ヒラヤマ探偵文庫」からお探しください。 本書は、Recollections of A Detective Police-Officer Second Series の全訳である。 ヒラヤマ探偵文庫既刊の『ある刑事の回想録』の続刊として、一八五九 年にロンドンのW.Kent社版から出版された。 ※『ある刑事の回想録』はこちら(在庫僅少)☟ https://cavabooks.thebase.in/items/68859897 一部では、シャーロック・ホームズ・シリーズが、初めての同一主人公 の連載読み切り短編探偵小説シリーズであり、そのおかげで人気を博すよ うになったとも言われているが、実際にはこのシリーズのように、すでに 連載読み切り短編という形式は存在していた。しかもチェンバース・エジ ンバラ・ジャーナルはコナン・ドイルの生まれ故郷エジンバラで発行され ていた雑誌なのだから、彼が子供の頃に手に取っていた可能性もある。 (もちろんコナン・ドイルは一八五九年生まれなので、もし読めたとして も古雑誌だったかもしれないが)。ただ毎月毎号掲載されたわけではな い。もっともそれくらいしかホームズ・シリーズとの差はない。われわれ が知らないだけであって、歴史は黙って繰り返されているのではないだろ うか。 【書誌】 著者:ウォーターズ 翻訳:平山雄一 判型:新書版 頁数:192頁 発行:2023年9月
-
アジアを読む文芸誌『オフショア』第三号
¥1,650
「やすい」や「おいしい」ではない、一歩踏み込んだアジア。ウェブメディア「Offshore」が紙の雑誌としてリニューアルした、アジアを読む文芸誌『オフショア』の第三号。 『オフショア』第三号 四六判・並製本・176ページ・モノクロ ISBN 978-4-9912649-3-1 C0495 ¥1500E 定価(本体 1500 円+税) 発行 2023年8月22日 (農歴七月七日 七夕) 発送方法:スマートレター(追跡なし、ポスト投函) 2023年8月22日頃より順次発送いたします。 目次 ■武田力インタビュー「分断を越えるための演出術――俳優と民俗芸能の経験から」聞き手・構成:山本佳奈子 ■「芸術と力 ジョグジャカルタの知」金悠進 ■「私は如何にして心配するのを止めてマレーシアの生活を楽しむようになったか」友田とん ■連載・第三回「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係――1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として」『巻き起こった地下ラジオ旋風』和田敬 ■聞き書き・第三回「営業のさちよさん」檀上遼 ■「プンムルと追悼――演奏を通じた加害の歴史の語りなおし」齊藤聡 ■「わたしと、中国の幾つかのこと」長嶺亮子 表紙装画:胡 沁迪(フー・チンディ) ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩 === 「後ろを振り返りながら前を向く」。 日本における、日本以外のアジア地域の音楽・アート・カルチャーの受容は、グローバルな情報社会のおかげで何の垣根もなく進んでいます。過去の日本が行った植民地政策や侵略者としての歴史を忘却してしまったとしても、交流していけるのかもしれません。しかしオフショアは、カジュアルな交流のその一歩向こう側に踏み出して、日本とアジアの関係の適切な積み重ね方を探ります。
-
先行販売&特典付き『大阪SFアンソロジー』
¥1,650
『京都SFアンソロジー』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/77035205 【お知らせ】 ・特典として「蜂本みさ『せんねんまんねん』の冊子」が付きます。 ※「せんねんまんねん」は、作家、蜂本みささんによる大阪SFです。『大阪SFアンソロジー』の刊行と連動して執筆され、アンソロジーには収録されていない、もう一つの2045年の大阪SFとしてウェブで掲載している作品です。またこちらの冊子には編者の正井さんからのコメントもつきます ※特典は数量限定につき、なくなる場合もございます。 ・通常の発売日が8月31日のところ、先行販売として8月20日頃販売いたします(予定)。 【内容】 大阪を知る10名が綴る2045年の大阪の物語。万博・AI・音楽・伝統、そして、そこに生きる人々――。そこにあるのが絶望でも、希望でも、このまちの未来を想像してみよう。大阪/京都を拠点にする Kaguya Books より、待望の地域アンソロジー第1弾刊行! 【収録作品】 北野勇作「バンパクの思い出」 玖馬巌「みをつくしの人形遣いたち」 青島もうじき「アリビーナに曰く」 玄月「チルドボックス」 中山奈々「Think of All the Great Things」 『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』Kaguya Books 社会評論社 正井 価格:1,650円(本体1,500円+税) 発行年月:2023年08月 判型:A6 ISBN:9784784541485
-
『京都SFアンソロジー』
¥1,650
先行販売&特典付き『大阪SFアンソロジー』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/77035295 【お知らせ】 ・特典付きバージョンは完売いたしました。書籍のみのお届けとなります。 【内容】 京都にゆかりのある8名の作家が綴る、京都SFアンソロジー。1000年の都? いえいえ、わたしたちの棲む町。アート、池、記憶、軒先駐車、松ぼっくり、物語――。妖怪もお寺も出てこない、観光地の向こう側をお届けします。大阪/京都を拠点にするKaguya Booksより、待望の地域SFアンソロジー第1弾刊行! 【収録作品】 千葉集「京都は存在しない」 暴力と破滅の運び手「クラーク・ワークス」 鈴木無音「聖地と呼ばれる町で」 野咲タラ「おしゃべりな池」 溝渕久美子「第二回京都西陣エクストリーム軒先駐車大会」 麦原遼「立看の儀」 藤田雅矢「シダーローズの時間」 織戸久貴「春と灰」 『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』Kaguya Books 社会評論社 井上彼方編 価格:1,650円(本体1,500円+税) 発行年月:2023年08月 判型:A6 ISBN:9784784541492
-
『エトセトラ VOL.5』 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる 小山内園子・すんみ 責任編集
¥1,430
SOLD OUT
エトセトラ VOL.5 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる 小山内園子・すんみ 責任編集 定価:1300円+税 判型:A5判・並製 頁数:128ページ 表紙デザイン:福岡南央子 本文デザイン・組版:水上英子 発売:2021年5月30日 ISBN:978-4-909910-12-7 フェミニストが韓国ドラマを語り、フェミニズムで韓国ドラマを知る 韓国ドラマは一体なぜこんなにも私たちを熱くするのか? 数々の名ドラマが生まれてきた背景を探り、文化をアップデートしてきた女性たちのことばを聴く。 進みつづける韓国ドラマに、私たちも続けるはず。 目次 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる はじめに 小山内園子 【韓国ドラマの今】 オ・スギョン「#MeToo運動後に韓国ドラマで描かれた女性の物語」(承賢珠訳) ファン・ギュンミン「進化するヒロインたち:韓国ドラマにおける女性像の変遷」 【読者アンケート】 あなたがフェミニズムを感じるドラマ 【韓国ドラマを知る】 韓国ドラマと韓国社会・女性史年表(作成:山下英愛) 金香清「韓国ドラマの歴史を知るために――『砂時計』を振り返る」 成川彩「視聴者の声に敏感な韓国のドラマ作り」 木下美絵「飾らない、飾る必要もない、女性たちの結婚・出産ストーリー」 韓国の女性たちが選ぶ〈両性平等メディア賞〉とは 韓国ドラマの「企画意図」を読む 【インタビュー】 チョン・セラン「『保健教師アン・ウニョン』について一問一答」 山下英愛「韓国フェミニズム研究者が語る、ドラマと女性たちの結びつき」 イ・ラン「固定観念をひっくり返してみたくて私はドラマをつくってきた」 【私が好きなドラマと台詞】 松田青子✕『ハイエナ』 小林エリカ✕『愛の不時着』 今井亜子✕『椿の花咲く頃』 アンティル✕『宮廷女官チャングムの誓い』 温又柔✕『愛の不時着』 金承福✕『美しき人生』 【コラム】 河野真理江「『メロ』と『悪女』――韓国宮廷時代劇についての覚書」 西森路代「韓国ドラマのビジュアルは、なぜ日本でラブコメ風になってしまうのか」 【対談】 田房永子✕柚木麻子「私たちは日本のドラマでも強くなれる?」 【編集部座談会】 変化し続ける韓国ドラマにこれからもついていきます! おわりに すんみ 【連載】 編集長フェミ日記 2020年11月〜2021年4月/小山内園子・すんみ (新連載!) ふぇみで大丈夫 ナガノハル/vol.1:女は経済的自立で自由になるか? ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第3回:甲子園と女人禁制 Who is she? 大橋由香子/第3回:乳を売る彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 森本優芽 NOW THIS ACTIVIST 津賀めぐみ etcbookshop通信 【寄稿】 いちむらみさこ「感動ビジネスと家父長制組織のオリンピック・パラリンピック」 岩川ありさ「呼びかけと応答――フェミニズム文学批評という革命」
-
『エトセトラ VOL.9』 特集:NO MORE 女人禁制!
¥1,540
エトセトラ VOL.9 特集:NO MORE 女人禁制! 伊藤春奈(花束書房) 特集編集 定価:1400円+税 判型:A5判・並製 頁数:144ページ 表紙デザイン:福岡南央子 本文デザイン・組版:水上英子 発売:2023年5月26日 ISBN:978-4-909910-18-9 「女人禁制」は、もういらない! マイノリティへの差別・排除と深くつながる「女人禁制」の歴史を探りながら、国や家父長制が追い出してきたものはなにか、その底にあるのはなにかを知る特集号。 昔から、宗教や伝統のかたちを借りて、特定の職業や場所、集団に女性を入れない仕組みをつくってきた国、日本。21世紀になっても、大相撲、甲子園、古典芸能、山、プロの厨房、祭りなどなど、多くの場に「女人禁制」文化が残っています。フェミマガジン9号目は、女性史を中心としたライター・編集者の伊藤春奈をゲスト編集長に、多様な書き手や語り手が集まり、この問題を考えます。 エッセイ、インタビュー、読者投稿、漫画、いまだ「女性」が登れない「大峰山」への質問も! 誰かをどこかに「入(い)れない」システムはもう終わりにしよう。 目次 特集:NO MORE 女人禁制! 特集のはじめに 【読者投稿】 あなたが知っている「女人禁制」 【論考・エッセイ・漫画】 源淳子「『女人禁制』と天皇制」 堀越英美「『山の神』と『女芸人』に求められてきたもの」 柚木麻子「ラーメンいちから作ってみたら自然と腕組みしちゃってた記」 山崎ナオコーラ「『女人禁制』と『源氏物語』と出家、ついでに私」 はらだ有彩「能・卒都婆小町と私」 佐藤瑞枝「博多祇園山笠――このホモソーシャルな世界」 (地元の声/永島順子) 林葉子「〈女性の穢れ〉と近代公娼制度」 金貴粉「ハンセン病療養所に生きた在日朝鮮人女性たち」 川﨑那恵「『アナーカ部落フェミニストの会』創立への呼びかけ」 堀江有里「性への忌避――キリスト教の女性嫌悪・同性愛嫌悪をめぐる断想」 鳥山純子「家父長制はマザコン生成装置なのか――現在モロッコの嫁姑問題から」 牧野雅子「女性専用車両の存在は何を意味しているのか」 【インタビュー】 性善寺・柴谷宗叔「性的マイノリティも地元の人も誰もが入れる『みんなの寺』」 ナモナモ寺・野世阿弥「寺という場所から仏教やフェミニズムをちょっとずつ開く」 桂二葉「まっすぐ自分の声が出せるように」 【アンケート】 女人禁制「大峰山」への質問 「女人禁制」を続ける理由はなんですか? 特集のおわりに ************************************************************ 【寄稿】 吉田亜矢子「渋谷区、美竹公園・神宮通公園野宿者排除に抗して」 長田杏奈「被害者非難の温度を測る」 【対談】 小川たまか✕有馬ゆきみ「フェミニストのライターと弁護士が語る『性暴力』の周辺 VOL.1」 【漫画】 とれたてクラブ「ワタシってディ→バディ→バしてるから」 【新連載】 「祖母の話」/#1高柳聡子「光なき朝を生きて」 「北京会議の前と後」福田和子/第1回「日本各地から北京へ! 草の根の女性たち」 「アート・アクティビズム」北原恵/〈97〉渋谷パルコでゲリラ・ガールズ展――ポストフェミニズム時代の『アート』」 【連載】 「編集長フェミ日記」2022年12月〜2023年3月 「Who is she?」大橋由香子/第6回:取り上げる彼女たち 「LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景」宇壽山貴久子 私のフェミアイテム:奥薗和子 NOW THIS ACTIVIST :末原真紀 etc. bookshop通信
-
高田怜央 第一詩集『SAPERE ROMANTIKA [サペレロマンティカ] 』
¥1,980
編集・発行人: 岡田翔 寄稿: 来馬哲平、 横田祐美子 デザイン: 相島大地 協力: 永井玲衣、 山本浩貴 発行:paper company サイズ:173x105 mm ページ数:72p 言語:英・日 発行日:2023年8月1日 仕様:セミハードカバー|オフセット印刷 価格:1,980円(税込) 【著者プロフィール】 高田怜央(Leo Elizabeth Takada) 翻訳者・詩人。1991年横浜生まれ、英国スコットランド育ち。上智大学文学部哲学科卒。主な翻訳に、ヴィム・ヴェンダース監督「Perfect Days(原題)」(脚本・字幕)など。英日詩に『ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール』(海の襟袖)、「FUTURE AGENDA [未来の議題]」他 二篇(『ユリイカ 』2023年3月号、青土社)など。連載中エッセイ「記憶の天窓」(SIDE TRACK by TWO VIRGINS)。 Twitter: @_elizabeth_remi 目次 <収録詩> VIBRATE MODE / マナーモード Salted / プレ・サレ A cucumber sandwich / サンドイッチのきゅうり Epicurean Feast / 美食家の宴 Cidre / アップルサイダー GELATO / ジェラート そ ば [soba] / 蕎麦屋 My Chocolatier / マイ・ショコラティエ Kiss me in the night instead / キス・ミー・イン・ザ・ナイト・インステッド Iced Coffee / アイスコーヒー [BONUS LYRIC] Koiwai Strawberry Farm / 小岩井ストロベリー農場 <寄稿> 「ライオンのおくち」横田祐美子(フランス哲学研究者/立命館大学衣笠総合研究機構助教) 「満ちたりない、完璧に」来馬哲平(アメリカ文学研究者/青山学院大学文学部准教授) 推薦コメント たくさんのひとが、世界をどうやって見ることができるか頭を悩ませているあいだ、あなたは世界がこちらをじっと見つめていることに、とっくに気がついている。たくさんのひとが、世界を切り取ることに躍起になっているあいだ、あなたは世界と毎晩ダンスをしている。そんなひとが、詩を書いたらどうなるのだろう。 永井玲衣 哲学研究者 著書『水中の哲学者たち』晶文社 私たちは皆、翻訳し、複数の言語を生きている。人は頭に浮かぶイメージを言葉にして考える。ある言語から別の言語への変換は翻訳だ。日本語しか使わない人も複数の言語で話している。相手に応じて言葉を使い分けるから。高田怜央は、私たちにとって実は身近な、翻訳と複数の言語が生みだす奇跡を提示する。それは翻訳という行為を通して英語と日本語という複数の言語を往復しながら展開される思索・詩作の結晶としての軌跡だ。 山本浩貴 文化研究者 著書『現代美術史:欧米、日本、トランスナショナル』中公新書 原文の英語の詩と日本語訳の双方を、亡霊的な原詩から剥がれ落ちた片割れ同士の関係に置くように読者に促す本書のかたちは、遠い恋人との合一を願う言葉を紡いだサッフォーの穴だらけのパピルスのような断片性を身にまとう。 来馬哲平 アメリカ文学研究者 寄稿「満ちたりない、完璧に」より 言語と舌が同じであるように、知ることと味わうことは切り離せない。 そして、書くことと語ることも。 横田祐美子 フランス哲学研究者 寄稿「ライオンのおくち 」より
-
『新編 怪奇幻想の文学4 黒魔術』特典ポストカード付 監修者:紀田 順一郎/荒俣 宏
¥2,750
【お知らせ】 お買い上げの方には、特典として出版社が用意したポストカードをお送りいたします。 ・『新編 怪奇幻想の文学3 恐怖』特典ポストカード付はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/72662210 ・『新編 怪奇幻想の文学2 吸血鬼』特典ポストカード付はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/68761852 ・『新編 怪奇幻想の文学 1 怪物』特典ポストカード付はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/62520772 海外幻想文学紹介の礎石を築き、長年にわたり先導してきた紀田順一郎・荒俣宏の監修のもと、新生『幻想と怪奇』の企画・編集者が、名作を全六巻に集大成するアンソロジー。古典はもとより、二十世紀半ばの準古典作品までを新訳と名訳再録でおくる。本巻では「黒魔術」をテーマに、ブラックウッド、ブラヴァツキーら魔術に通暁した作家たちの作品に始まり、アーカムハウスの巨匠ダーレスやノーベル文学賞作家シンガーによる、二十世紀の秘儀と魔女の物語に至る。本邦初訳作、多数収録! 【収録作品】 ナサニエル・ホーソーン「若いグッドマン・ブラウン」/ロバート・ルイス・スティーヴンスン「ねじけジャネット」/ヘレナ・P・ブラヴァツキー「魂を宿したヴァイオリン」/アルジャーノン・ブラックウッド「五月祭前夜」/ウォルター・デ・ラ・メア「オール・ハロウズ大聖堂」/H・R・ウェイクフィールド「“彼のもの来りてのち去るべし”」/E・F・ベンスン「願いの井戸」/クラーク・アシュトン・スミス「魔術師の復活」/マーガレット・アーウィン「真夜中の礼拝」/アーサー・マッケン「変身」/マージェリー・ローレンス「蟹座と月の事件」/オーガスト・ダーレス「ロスト・ヴァレー行き夜行列車」/アイザック・バシェヴィス・シンガー「魔女」/解説=植松靖夫 監修者:紀田 順一郎/荒俣 宏 定価:本体2,500円(税別) 四六判上製 480ページ ISBN 978-4-7753-2042-6 発行年月日:2023年09月05日
-
『じゃむパンの日』
¥1,980
時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。 『乙女の密告』で芥川賞を受賞。 2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。 日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。 価格:1,980円(本体1,800円+税) 発行年月:2022年12月 判型:B6変 ISBN:9784910976006 palmbooks https://palmbooks.jp/
-
『palmstories あなた』
¥1,980
津村記久子さん、岡田利規さん、町田康さん、又吉直樹さん、大崎清夏さんによる掌篇小説アンソロジー。 赤染晶子著『じゃむパンの日』につづく、palmbooks第2弾 ※『じゃむパンの日』はこちら☟ https://cavabooks.thebase.in/items/76807051 【目次】 ・津村記久子「六階を見習って」 あなたが私に寄越してくれたさまざまな物が、もしその時に手に入らなかったとしたらと考えると、ちょっと恐ろしいなという気がしてくる。 ・町田康「言ひ譯」 此の度は機会を与えてくれてありがとう。本当に感謝している。(…) そんな僕がつい、本当に、と書いてしまったのはマジで貴殿に感謝しているからだ。 ・又吉直樹「行列」 あなたは引っ越してきたばかりの街を一人で歩いている。 ・岡田利規「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」 ・大崎清夏「眼鏡のバレリーナのために」 定価1800 円+税 152 ぺージ A6 変形判 ハードカバー palmbooks https://palmbooks.jp/
-
『FEU(フー)』
¥1,980
【お知らせ】 姉妹雑誌『イリュミナシオン』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/48458667 仏・米・露の翻訳文学や物故作家に纏わる創作、エッセイ、写真、ドローイングを収録し、評判を呼んだアンソロジー『イリュミナシオン』の姉妹誌が登場。基本的なコンセプトは同誌と共有しつつ、実験的な言語表現や独自の写真表現を探る場として立ち上げました。タイトルは火、明かり、そして砲火を意味する『FEU(フー)』と命名しました。 前回好評いただいたヴヴェヂェンスキィやアルトー「イヴリーの手帖」抄訳に加え、アルトーも評価したジャン=ピエール・デュプレーの詩や戯曲、ルー・リードに影響を与えたデルモア・シュワルツの詩、プラハ・アヴァンギャルドの作家パウル・レッピンの短編小説など、よりマイナーな海外文学作品も収録。 (出版社HPより) [翻訳作品] ジャン=ピエール・デュプレー 「僕はこの惑星にアレルギーがある」 訳=宮脇諒 パウル・レッピン 「ユダヤ人街の幽霊」 訳=川本奈七星 デルモア・シュワルツ 「剥き出しのベッドのなか、プラトンの洞窟の中で」「一晩中、一晩中」 訳=五井健太郎 「「必敗者」、あるいは夜にとどまり続けた作家」 五井健太郎 アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ 「挽歌」「残念ながら、僕は獣じゃない」「海の意味」「海の最期」 訳=東海晃久 ポール・ヴァレリー 「CAHIERS,XXV,618-619(あるいは、わたしの回想)」 訳=栗原弓弦 アントナン・アルトー 「アントナン・アルトー『イヴリーの手帖』との対峙」 訳=原智広 「スコラ学的解体とキリストの否定、 存在を忌み嫌うことについてのアルトーの韻律法」 原智広 [その他収録作品] 「啓蒙のパラドクスーー埴谷雄高『死霊』における人工妊娠中絶と革命」 石川義正 濱岡美咲 「フラッシュバルブ」吉田棒一 金村修 小松浩子 「久美のため息」中原昌也 「名医の落とし子」矢田真麻 「坂の詩学」三田洋 装画=kahjooe 装丁/本文デザイン=栗原弓弦 責任編集/発行人=原智広 編集=矢田真麻,山本桜子 版元=合同会社イーケーステイス 日本ではあまり知られていない作家について簡単にご紹介します。 ジャン=ピエール・デュプレー(1930-1959) フランスの詩人・彫刻家。ブルトンの招聘でシュルレアリスムに参加。 パウル・レッピン(1878-1945) プラハのドイツ人作家。ドイツ語で書き、チェコ文学をドイツに紹介。 デルモア・シュワルツ(1913-1966) ニューヨークの詩人。ランボー『地獄の一季節』英訳。ルー・リードに影響を与える。 アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ(1904-1941) ペテルブルク生まれの作家。ダニイル・ハルムスらとともに「オベリウ」結成。 [仕様] A5変形判 | 並製 184ページ ¥1,800(税抜) ISBN 978-4991004124
-
『イリュミナシオン』創刊号
¥2,200
【お知らせ】 姉妹雑誌『FEU(フー)』はこちら https://cavabooks.thebase.in/items/76635164 【内容】 仏・米・露の翻訳文学から物故作家に纏わる創作、エッセイ、写真、ドローイングまで、「死者たち」や「光」をテーマに編んだアンソロジー。死者の眼差しが世界を照らし出す光源のような本になることを願い、『イリュミナシオン』と命名しました。 第一線で活躍する小説家から気鋭の文筆家、翻訳者、写真家、俳優、ミュージシャンまで、多様なジャンルで活動する表現者たちの全作品が初公開となります。 海外文学の紹介には特に力を入れており、アントナン・アルトー、ジョルジュ・バタイユ、アンリ・ミショー、トリスタン・ツァラの本邦初訳作品を掲載。また、エドゥアール・ルヴェ、デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ、アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィといった、日本ではまだあまり知られていない作家の作品も収録しています。 【目次】 ジャック・リゴー「俺は真面目になる……」 訳=原智広 ジャック・リゴー「自殺総代理店」「鏡 断章」 訳=宮脇諒 小野麻早 ジョルジュ・バタイユ「仮面」「髑髏」 訳=江澤健一郎 「あめまるや。」いしいしんじ 「蛾」ケンゴマツモト 「無題」階戸瑠李 「塊鐡」吉田棒一 原口統三「二十歳のエチュード」 仏訳=マリエレーヌ・ポワンソ *部分翻訳 「生きることはアンラッキー」狩野萌 エドゥアール・ルヴェ「自画像」 訳=原智広 *部分翻訳 「死の系譜学―〈パンデミック―来るべき民衆〉の傍らで―」江川隆男 「アルチュール・クラヴァンは生きている」谷昌親 アンリ・ミショー「山の娘」「完全性に向かって」「霊感に照らされた時代」 訳=宮脇諒 「音読者」矢田真麻 「げにも女々しき名人芸」中原昌也 「1」南條みずほ 「偉大な科学者スウェーデンボルグと幽体離脱」角由紀子 デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ「ナイフの刃先で生きる」 訳=板倉紗甫 濱岡美咲 トリスタン・ツァラ「逃走」「雲のハンカチ」「バレス裁判」 訳=山本桜子 *部分翻訳 アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ「まわりにもしや神さまが」「灰色ノート」訳=東海晃久 「言語の貧しさを敬え、あるいは死に、死にならえ、歌い人にして貧しき騎士よ」東海晃久 「アントナン・アルトー『イヴリーの手帖』との対峙」原智広 「火を盗むもの」栗原雪彦 【仕様】 A5判 縦210mm 横136mm 厚さ21mm 重さ 395g 336ページ 【発行】 合同会社EK-Stase(イーケーステイス)
-
『ユリイカ』 特集=奇書の世界
¥1,980
四大奇書、三大奇書、さて、奇(しなる)書とはなにか 奇しく珍かなる書物、なぜその必ずしも読むに易くはない書物にわれわれは惹かれるのか、それら奇書が奇書である所以はさまざまであるだろう、歴史において珍奇な運命をたどったものもあれば、豪奢な装幀の人間業とも思えぬ唯一性によるものもあるだろう、そしてなにより魔術書ならず魔術的な記述内容がその書物を奇書たらしめる、のか……、往きては帰れぬ奇書の道。 特集*奇書の世界 ❖対談 奇書は(人間にしか)書けない / 円城塔×酉島伝法 ❖奇譚 綺書周游 一名、駄本地獄――〈人外魔境の巻〉 / 稲生平太郎 奇書もどき / 春日武彦 ❖驚異の好奇心 Curiouser and Curiouser――奇書のマニエリスム / 高山宏 架空珍妙動物学を学ぶための奇書コレクション / 倉谷滋 形而上学の逸楽郷――哲学史における奇書 / 佐々木雄大 変なこと書く人――奇妙と驚異のSF小説史 / 橋本輝幸 ❖奇人(から)の呼び声 わかるものわからないもの / 樺山三英 イルでファンキーな宇宙世紀を讃える / 南木義隆 ❖稀な成り行き 三大奇書の外側から / 小松史生子 ミステリにおける奇書の再考――内在する〈狂い〉について / 鈴木優作 奇書としての『死霊』――埴谷雄高と澁澤龍彥のデモノロギイ / 藤井貴志 大西巨人『神聖喜劇』――論理のネットワークを駆けめぐる数奇な旅 / 橋本あゆみ ❖座談会 特殊版元探訪――事例・国書刊行会のエコシステム / 竹中朗×山本貴光×吉川浩満 ❖運動としての奇書 「奇書」だけが癒す渇き――戦前昭和における“変態趣味の大家” / 大尾侑子 囚われの奇書――あるポーランド知識人の自己検閲と文学的欠乏 / 中井杏奈 怪文書のススメ / 逆卷しとね 「奇書」としての『家畜人ヤプー』 / 河原梓水 ❖レファレンスとサジェスト 奇書の定義と入手法――列挙書誌から考える / 小林昌樹 「奇書」に寄りつく解釈と解説 / 三崎律日 ❖書物の奇異と奇跡 奇なる書の道 / 宮紀子 奇術としての製本――『四回の講座』(M.F.作) / 野村悠里 書物としての奇書/オブジェとしての書物 / 山中剛史 本とは何か――奇書、あるいは瀧口修造の〈本〉 / 山腰亮介 ❖奇書に誘われて 中華圏の奇書をめぐる / 立原透耶 幻臭と幻獣 / 川野芽生 ❖奇書と奇書でないもの 神器と魔法の古代書 / 川村悠人 聖女の奇書――ハッケボルンのメヒティルト『特別な恩寵の書』と西洋中世の神学 / 三浦麻美 世紀転換期ドイツの一知識人が見た地獄あるいはユートピア――シュレーバーの『ある神経病者の回想録』をめぐって / 熊谷哲哉 『フィネガンズ・ウェイク』のABCD / 今関裕太 バベルの図書館における奇書――ボルヘス以降のミクロコスモス / 棚瀬あずさ ❖伝導の道行き MU BOOK GUID 出張版――今、日本語で読める「奇書」11選 / 星野太朗 ❖忘れられぬ人々*21 故旧哀傷・樋口覚 / 中村稔 ❖物語を食べる*29 母と子どもがひとつになる / 赤坂憲雄 ❖詩 熱帯夜 / 宿久理花子 ❖今月の作品 西野いぶき・渡辺八畳・吉田譜雨・西村洸・折江朋華・栫伸太郎 / 選=大崎清夏 ❖われ発見せり 未来の団結小屋 / 片桐悠自 表紙・目次・扉=北岡誠吾